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博多で飲み食い(5)〜これまた待望の「水たき長野」(博多区対馬小路)

注)今回は写真がめちゃ多い上に長いです

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博多での飲み食い二大目標その2は「水たき長野」(水炊きと表記される場合が多いですが、お店の表記に従います)。今回の水炊きは福岡県を代表する郷土料理で、他地域での「さまざまな具を水(あるいは出汁)で煮て食べる鍋」とは違った別の料理です。
 
若鶏の水炊き 福岡県 | うちの郷土料理:農林水産省

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初めてここに来たのは、前回エントリの「八ちゃんラーメン」よりさらに前で、その頃はまだ2階建ての一軒家でした。1986年に現在の建物に建て替えられたそうで、そこからこれまでの月日の間に周囲は大きく変わっても、こんな風にビルの谷間でしっかりと営業されている姿に感慨深いものがありました。
 

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(ここから何枚かの写真は帰りに撮ったものです)僕らが予約したのは12時。たまたま宿から近かったので歩いて早めに着いたのですが、開店15分くらい前から続々とタクシーで予約客が到着し、さすが人気店やなと。
 

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博多にはたまに来てるのにここに来れなかったのは、予約がなかなか取れなかったからなんです。
 

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今回は平日のお昼間だったのでまだ余裕がありましたが、夜、特に週末だと相当早くからでないと予約できないので、行かれたい方はどうぞご注意ください。
 

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(エントリ内の写真はクリック二度で大きくなります)

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メニューは水たき(骨つき)とスープ炊き(ミンチ)の2種の鍋と、数種の鶏料理に鍋の追加具材のみ。水たきもスープ炊きもスープは同じなので、予約時に1人前ずつお願いしておきました。
 

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案内された席に着くと、すでにスープと骨つき鶏が入った鍋が用意されています。初めて行った時はこのスタート時点でまずちょっと驚かされました。
 

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鶏肉に初めから火が通っているので、生から炊く必要がないんですね。まずは鍋を温めるところからスタート、以降調理は全てサービス係の方がやってくれます。
 

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卓上には、酢醤油・ネギ(こうとうネギ)・塩・見えてませんが紅葉おろし。
 

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鍋があったまるまで、酢モツでまずは一杯。
 

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鍋があったまったら、最初にスープをいただきます。好みで塩やネギを加えるのも可。こちらのスープは白濁していますが、澄んだスープのお店もあります。鶏のエキスたっぷりでスープだけでもまずはおいしい。でもこれがこの後、さらにおいしくなっていくんです。
 

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鍋の中には骨つき鶏だけなので、これを酢醤油でいただきます。醤油はそれほど濃くなく、かと言って酢もそれほどきつくありません。鶏のスープが染み込んだ骨つき鳥はジューシー、もちろん骨の周りの肉も残さずいただきます。鶏の味が濃く、身がしっかりしていておいしい。
 

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骨付鳥を全部食べたら、スープ炊き(ミンチ)にチェンジ。右はミンチ、左上はこちらでいうところの四つ身(胸肉ともも肉が上下左右で計四つあるからだそうです)、左下はレバーとハツ。こちらもサービス係の方が鍋に入れてくれて、食べ頃になったら教えてくれます。
 

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骨つきもおいしいんだけど、このミンチもいいんですよねえ。レバーやハツが苦手な人なら四つ身を食べてもいいし、こっちのコースもまた違った魅力があるので、複数で行くならぜひ二つのコースを混ぜて召し上がってみてください。
 

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ミンチ類を食べ終わったら、やっとここで野菜類(ネギ・春菊・キャベツ・麩・糸こんにゃく・豆腐)が投入されます。「なんで骨つき身やミンチと一緒に野菜も食べられないの?」とお思いの方、ごもっともです。僕も最初はそう思いました。
 

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最初からおいしかったスープにこれまでの具材のエキスが加わり、さらに野菜からの旨味が加わってミックスされています。さらにおいしくなったスープをたっぷり含んだ野菜を、そのスープとともに食べる。うまいに決まってます。それぞれを別々に楽しみ、最後は全部まとめていただいてしまう。そういう知恵なんでしょうね。
 

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myblackmamaさんは「今までは前菜、野菜がメイン」といいながら、酢醤油なしでスープとともにバクバク食べてはりました。僕はちょっとだけ酢醤油を加えた程度が好み。パワーアップしたスープを含んだ具材のうちでは、特にキャベツがおいしく感じました。
 

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あのmyblackmamaさんの食べ具合なら野菜を追加したいと言わはるかと思いきや、上モツ(1600円)をご所望。鶏モツが好きなんですって。こちらはレバー・ハツに加えて、砂ずりも入っていました。
 

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僕は昔はレバーがダメだったんだけど、今は大好き。ネギと少しの紅葉おろしを加えて、スープとともにウマウマ。
 

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仕上げのおじやはオプション(一人前330円)なんですが、もちろんいただきます。こちらもサービスの方が作ってくれます。
 

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全てのエキスを吸い込んだおじやのおいしさは、もういうまでもないでしょう。お腹も頭の中も満足感でパンパンのごちそうさまとなりました。

長野で食べるのは、恐らく25年ぶりくらいだと思います。いくつか違っているところもあったけれど、やはりおいしかった記憶には間違いなし。歴史ある郷土料理一筋でやってこられているだけあって、おいしく食べるための理屈と工夫がしっかり確立されているのだなあと改めて感じました。博多だけでなく大阪でも何軒かのお店で水炊きを食べてきましたが、やっぱりここのがダントツに好きです。

でも八ちゃん同様、…今度はいつ来れるんでしょうか…

{お店データ}
住所:福岡市博多区対馬小路1-6
電話:092-281-2200
営業時間:12時~22時
定休日:日曜
 

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