写真の出来がイマイチなもんでどうしようか迷ってましたが、年越し前にちゃんとアゲておくことにしました。
10月に妻と一緒に一泊二日で福岡に行って来ました。急遽行くことになったので行き当たりばったりな旅でしたが、博多名物・鶏の水炊きは是非とも食べたかったので、何年ぶりかで大好きな「長野」に電話してみたら、予想通り満席。ならばと色々調べてみて、初めての「水月」に行ってみることにしました。福岡の繁華街・天神から少し南にある「薬院」から少し歩いた住宅街にぽつんとあるお店は、さすが明治38年創業の風格を感じさせるルックスです。
お店のサイトによると、こちらが博多水炊きの発祥だとか。2階に大広間もありけっこうなキャパですが、一子相伝の味ゆえ支店はないそうです。今回は1階の小あがり席で、予約しておいたのはBコース5700円(税込サ別)、まずはとり皮酢・がめ煮・とり刺し・冷や奴が出てきます。
長野もそうでしたが、席に着いた段階で用意されている鍋の中には、あらかじめ火を通してある骨付き鶏が冷めたスープの中で沈んでいます。この状態から火を入れて、長野では骨付き鶏→ミンチ→野菜と一種類ずつ食べ進んでいったと記憶しています。
一方こちら水月では、鍋が沸いてきたら野菜もミンチ(左側・ピンボケですみません)も適宜加えていくスタイルでした。調理はそれぞれの席につく仲居さんがやって下さるので、こちらはありがたくいただくのみ。
鍋が沸いたら、シンプルだけど奥深いスープのみをいただき、続いて仲居さんがよそってくれた骨付きと野菜をば。身に軽くかぶりつくだけでホロリと骨からはずれるほど火が通っていても、それでもなお滋味豊か。鶏自体のおいしさはもちろん、「水」炊きといいつつ実際は「スープ」炊きなので、身がスープを取り込むんでしょうかね。
続いて、生状態からスプーンで丸めて鍋に入れてくれたミンチ。ふわっとソフトな口当たりの団子を割ると、ミンチそのもの・鶏スープ・ポン酢があわさった旨味が口中破裂〜。そしてそして、骨付きもミンチもうまいんだけど、それ以上においしいのは野菜かも知れません。スープで野菜の自然な甘味が引き出されて、これまたすきっとしたポン酢と絶妙に合うんですねえ。
で、〆は雑炊。ここまででけっこうお腹一杯になってきてますが、これも逃すわけにはいけません。長野で最後に水炊きを食べてからもう何年も経つのであてにならない記憶ですが、水月のほうが全般的にあっさり目で幾分上品なような気がしました。よって、雑炊も軽く、さらっと入って行く感じ。
今回の宿が薬院駅の東側だったので水月までは歩いて行ったんですが、住宅街の真ん中にあるため少しわかりにくく、google map見ながらなんとかたどりつけました。味はもちろんのこと、お店に風情があって僕らみたいな旅行者にとってもわざわざ行く価値あるお店だったと思います。なんといっても(通販以外は)ここでしか食べられないんですからね。
関西でも鶏の水炊きの店はあるんだけど、なんかもひとつピンと来ないのは、現地で食べてる感がないからだけなんでしょうかねえ。
{お店データ}
住所:福岡市中央区平尾3-16-14 電話:092-531-0031
営業時間:17時~22時 定休日:平日の月曜(原則)・年末・年始・お盆
コメント
こ、ここは以前、主人を宴会に送ったことがあります。
薬院、平尾って気になる食事処がちょこちょこありますね。
私は結局、水炊きは食べてないんですよねぇ。
ちびっ子連れで水炊きって勿体無いし(^^;;
薬院では、李のぎょうざ、っていう中華料理店のぎょうざがコスパ高くて大好きでした。
李の餃子ではなく、餃子の李、でした…(^^;;
水炊きってあちらのハレの料理だから、あんまり日常的には食べられないんでしょうかね。
ここのコースはそれなりの値段でしたが、僕の好きな長野だと今でも3000円程度のはずなので、子供さん連れでもたまには大丈夫だったんじゃないでしょうか。
餃子の李、調べてみましたがなかなか良さげですね。僕は福岡では地元の知り合いに教えてもらった「鉄鍋餃子」ばっかり行ってました。今回泊まったホテルの近くにテムジンがあったので行きたかったんだけど、水炊き後は無理なので残念でした。…と思ったら、今はテムジンの支店が大阪にあることを発見!また行ってみようっと。