色んなジャンルの料理が体験できる「神戸中央市場の料理教室」、今回は僕にとってほぼ初めての「コナもの」で、いきなり難度が高そうな「手打ち茶そば」を経験してきました。
二八そばのレシピブックをいただいたのですが、今回は気温等を考慮して七割の茶そば。テケトーではなくちゃんと計量しなければなりません。そばの作業順序は14工程あり、そのうちで最も重要なのは「水回し」という粉に水を加えていく作業で、これで7,8割出来が決まります。…という程度のことは知ってたけど、実際にやってみないとわかりません。
先生がやってらっしゃる「水回し」を頭上の鏡で見ます。加減を見ながら4回に分けて水を加え、粉に水を含ませる時は指先を熊手のように開いてまんべんなく混ざらせます。
先の塊を手で押さえつけて平らにしていく「地のし」後、綿棒を使って生地を丸くのばしていく「丸だし」。軽くゲンコツを握り、指とたなごころの間のくぼみで綿棒を軽く抑えて転がしていきます。
丸く薄くなった生地を四角に伸ばす「四つ出し」の後、打ち粉をたっぷり振って生地をたたみます。
生地の上に小間板を置き、包丁で切っていくわけですが、この際小間板に力を入れる必要はなく軽く抑える程度。小間板に添って切り、切ったら包丁をわずかに傾け、小間板の位置をずらして次の包丁位置に持っていきます。
つまり包丁を傾ける角度でそばの幅が決まるわけで、傾け過ぎると幅が広くなる。この加減がすごく難しく、自分でやってみたら、そばは太くなるし幅は揃わんしと散々。
まあ初めてでちゃんとできるわけもなく、理屈がわかっただけでも大収穫でした。
今回は先生の作った茶そばと、別途用意されたかき揚げを先にいただいてから、個々でそば打ちするという順番でした。打ちたて・湯がきたてのそばは香りがよく、少しわさびをつけるだけでもおいしくいただけます。
自分で打った茶そば4人前は持ち帰りました。幅が不ぞろいだし何しろ初めてなので、全く期待せずとりあえず2人前を妻と食べてみたら、意外なことにかなりおいしい。残りも追加で茹でて、結局全部食べきってしまいました。僕の作り方が上手だったって訳では決してなく、やはりこの日に合わせた粉の配合が良かったんでしょうね。いい経験をさせていただきました。
一度こういコナものを経験すると、うどんとかパスタとかパンとか、色々やってみたくなるなあ。
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