今年3回目の讃岐うどんツアーは、えて吉さんとの二人でした。事前の打ち合わせで、「昨今はたまにしかうどんツアーに行けないので、どうしても馴染みがある店ばかりに行なりがちで、ハズレはないけどある意味マンネリかなあ、新店にトライとかもせんとあかんなあ」という話になり、今回は攻めモードで行くことになりました。
攻めモードだからというわけでもないのですが、往路は淡路島経由ではなくしまなみ海道ルートを選択。天気も良く、瀬戸内の島々がぽこぽこ浮かんでいる光景を見ながらの快適夏ドライブでした。
◎一軒目:心うどん
直前になってなんだかんだ調べているうちに見つかった「心うどん」は、讃岐うどん巡りに何度も行っているえて吉さんも知らなかったそうで、色々興味を惹かれるところがあったので、こりゃ行ってみようと一発で決まりました。
すだちうどんを探していてこのお店を見つけたような気がするのですが、メニューになし。それでも全然オッケー。
行ってみようとなった決め手が、今や絶滅危惧種のこのシステム。自分で麺をゆがいて湯切りして、天ぷら類を選んだあと自分でだしを注ぎます。
スタートはここから。麺は太麺細麺があって、玉数ごとに決められた棚からあらかじめうどん玉が入った丼を選びます。肉うどんなど一部メニューはここで注文すれば作ってくれるので、知らなければ戸惑うでしょうが、お店の方が親切に教えてくれるので大丈夫。
天ぷら類は自家製。一番人気の「海老せん」はどん兵衛なんかに入ってる丸くて薄べったい海老入りの天ぷらだそうです。
僕は細麺のひやかけ小(210円・注文すれば作ってくれます)に、げそ天(130円)。ここしばらくのうどんツアーでは天ぷらカードを切り損ねて食べ逃すことが多かったこともあって、一発目からいっときました。
細麺といっても「太麺に比べて細い」という意味でしょうね。麺は茹で置きなんでしょうが、そんなことは全然気にならず、塩がきっちり効いただしとともにしっかりうまかったです。がっしり揚がったげそ天も秀逸で、ここで天ぷらカード切って大正解。
いいなあこのお店。Wakkyさんなら涙流して喜ぶんやないやろかw 少しでも長くこのスタイルが続きますように。
◎二軒目:讃岐麺処山岡
えて吉さんが選んでくれたお店で、メインは太麺だけど曜日によって?麺が変わるそうです。一軒目を出てからインスタを見たら、この日は「一反木麺」の日でした。
去年の1月にここに移転してこられたそうで、お客さんが続々と来られていました。
お店に入ってすぐにどれにするか選んで、注文用紙にチェックマークを入れてカウンターに持っていくシステムなんですが、メニュー数多くてネーミングが独特なので、どれにするかかなり迷います。
注文用紙が2種類あるというトラップに、このあと気付きました。(写真枠外左側にもう1種あり)
その後は、カウンターで注文用紙を渡して、好みで天ぷらなどをとり、料金を支払うよくあるシステムでした。下ろした生姜は冷蔵庫の中に入っているのがちょっと珍しい。
ここでもひやかけ小(320円)。だしは醤油が効いていて、塩気しっかりのやや甘めだったので、一口食べてから生姜を加えたらより好みになりました。
一見きしめんのように見える一反木麺ですが、きしめんより厚みもコシもあり、ズルズルすするというよりしっかり噛み噛みして食べるタイプでした。小でもボリュームたっぷりだし、一見奇をてらっているようでも実はしっかりしてはるんやなあと思いました。そりゃ流行るわなあ。
一軒目はトラディショナル、二軒目はニューウェイブな新店開拓で、快調かつご機嫌なスタート。後編に続きます。
コメント
仰るとおり「心うどん」さんには魅かれました。自分で湯がくスタイルはともかく、太麺と細麺の両方用意してくれるお店は絶滅危惧種と言っても過言ではないかもしれません。やっぱり田舎の方が昔のスタイルが残っているのかなぁ?
太麺細麺もそうですし、最初から丼に玉が入ってるのも珍しくなりましたねえ。かつての中西とか懐かしいです。またご一緒しましょう。