生まれてからウン十年ずっと敬遠していた「蒸し寿司」を去年初めて食べて、「なんでもっと早く食べんかったんか」と大後悔。1月末のことですが、京都での展覧会を観に行った折り、今回は初めての「ひさご寿司(河原町本店)」でいただくことにしました。四条河原町から少し北にあるこのお店の前を、これまで何度通ったことか。ぱっと見、テイクアウトメインのようなお店に見えますが…
間口は狭いけれど思ったより奥行きがあって、1階奥のほか2階にも席があります。平日の12時前ということもあったのか、2階の6人掛けテーブルを案内してくれました。こんなに広いところ使わせてもらってええんやろか…
四条通りに面した一戸建ての寿司屋さんの割りには、思っていたよりリーズナブルな価格です。二枚看板の「盛合わせ」「ちらし寿し」のほかにもいろいろあって、左下の「宵メニュー」なんかもかなり魅力的。
この日は1月下旬だったので、冬季限定(12月〜2月末日)「むしむしセット」がありました。目的の蒸し寿司以外に好物の茶碗蒸しがついてるんだから、迷うことなくこれに決定。
瓶ビール(800円)をお願いしたら、すごく大きな煮魚のアラが付出しとしてついてきました。でっかい骨付きとは言えボリュームがあって、これだけで結構飲めてしまいます。
お願いして茶碗蒸しだけ先に出してもらいました。日本酒も飲みたかったけど、この後展覧会に行くので自重。
そして蒸し寿司登場。瓢(ひさご)にちなんでひょうたんが描かれた器です。
蓋を開けると甘酸っぱい香りがふわっと立ち上がってきます。ツンと鼻をつく感じは全くといっていいほどありません。
刻んだ穴子や椎茸が酢飯に混ぜ込まれています。体がほっこりあったまって、でもやっぱり日本酒欲しかったなと思いつつ、茶碗蒸しともどもおいしくいただきました。お寿司もお店も浮ついたところがなく、この立地では貴重な存在だと思いました。
もう3月に入りましたが、三寒四温の時期なので、寒い日には「また蒸し寿司食べたいなあ」と思う時があります。冬の間にもう一回くらい食べておきたかったけど、また来年の楽しみにしておきましょう。
{お店データ}
住所:京都市中京区河原町通四条上ル塩屋町344
電話:075-221-5409
営業時間:9時半〜19時
定休日:水曜
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