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秋の京都(2)〜テケトーに選んだ「ハーモニカ」が凄かった(京阪四条)

東福寺で紅葉を見て京すしを食べた後、このまま神戸に帰るのももったいないので何か甘いものでもとGoogleマップで調べてみたら、東福寺駅から京阪電車に乗って祇園四条駅まで行けば、近くに面白そうな店があることがわかりました。

 

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大体の位置は、南座の裏っかわ。すごく細い路地の奥にあって、たまたま通りかかって見つけたなんてことはほぼないであろう立地です。

注:この場所から2024年1月中旬以降に移転予定です。ご注意下さい。

 

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店構えはこんなの。立て看板からスイーツのお店であることはわかりますが、これがなければ何の店だかよくわかりません。暖簾の奥の左側には靴置き場があり、ここで靴を脱いでお店に入ります。
 

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草履とワインが描かれた絵の下には、「JOJO」「Harmonika(一部隠れています)」の文字が見えます。
 

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靴を脱いでがらり戸を開けると、「なんじゃこれは」な光景。

実はこのお店は、明治時代から続くお誂え専門の履き物屋さん「祇園ない藤」の裏側に位置します。もともと作業場だったところに、サンダルのお店「JOJO」(あ〜かい鼻緒のじょじょ履いて〜、のじょじょ)をオープン。さらにその奥に、縁あってデザートショップ(と呼べばいいのか)「ハーモニカ」がテナントとして?入っているんです。
 

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奥に進むと、2人掛けの小さなテーブルと、6人くらいが座れる大きなテーブル、その向こうにオープンキッチンのカウンター。お店で食べることもできるし、一部テイクアウトもできます。
 

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カウンター前のメニューボード左上はタルト、左下はワイン。右側は「イートインデザート」と書かれていますが、フルーツなどの材料名だけなので、どんなものなのかよくわかりません。なので気さくな店主さんに尋ねたら説明してくれるし、だいたいこんな感じですとお店のインスタで見本を見せてもらえます。青い○がついたのは持ち帰り可能。
 

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ドリンクメニューにも記載されているように、コーヒーは神戸の焼き菓子とコーヒー焙煎所「The Sowers」のものを使用。こちらのお店、神戸に住んでるけど僕は知らんかったです。
 

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妻はコーヒーを、僕はアールグレイをポットでお願いしました。店主さんのワンオペなので出来上がりまで時間がかかりますが、素敵な空間でゆっくり過ごせて全然オッケー。
 

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ガラリ戸の奥には、様々なジャンルごとの本が黒いスチール棚に収められています。本が気になった妻が店主さんに訊いてみると、その件はこちらの方にと、このスペースのもう一組のテナントさんでスチール棚を扱っている「組や」さんを紹介して下さいました。この方の話が面白く、妻より僕の方が喋ってしまったのですが、内容はマニアック過ぎるので割愛。とにかくとても良くできた棚です。(↓最後の参考リンクもご参照下さい)
 

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本題に戻って、まずは一つ目「柿のタルト」(1500円)。薄くスライスした柿で描かれた花、息を呑む美しさで時が止まるよう。
ベースとなる直径12cmと大きめなタルトにカスタードクリームを薄く塗り、柿に振りかけられた砂糖はキャラメリゼ、仕上げにハーブとエディブルフラワー。主役となるフルーツとそれを支えるタルトをいかに美しくおいしく食べてもらうか、という強い信念みたいなものがビンビン伝わってきます。おいしいのはもちろん、かなり大きめなので妻と半分こしても食べ応えがありました。
 

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2品目は「梨・ライチ・ゆず」(1600円)。唖然って感じ。
 

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スライスした梨でバラ、その下は(多分ですが)ライチのブランマンジェとゆずのコンフィチュールと泡立っている何か。アーティスティックなガラス容器は、食べる時は下を持っていないと倒れる危険性ありw これはなんと呼べばいいんでしょうかねえ、パフェと呼ぶのもふさわしくないし、やはり「デザート」の一種としいいようがないです。

ここまで細やかに気を配って集中して「作品」を作るのは並大抵のことではありません。僕みたいな雑な人間には到底無理・絶対無理。食べるにおいて大事な要素・ルックスを、強烈に感じさせてくれる体験でした。いや凄かったなあ。
この日はドイツや韓国からの観光客もいらっしゃってました。前者は日本の人が案内してたけど、みなさんどこから情報仕入れてくるんですかねえ。やっぱりGoogleマップかなあ。

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