何度も行ってるのになんとなくブログにはあげたくないお店ってのがいくつかって、この「畑分店」もその一つ。そんなに頻繁に通っているわけではありませんが、もう20年近くのお付き合いです。
何人かで来ることもあるけど、ここでは圧倒的に一人飲みが多く、飲み物もアテもごく限られた範囲のものを順繰りに注文しているだけで、ほぼ一緒。日替わりものを含めおいしいアテ揃いなんだけど、一軒くらいこういう店を持っててもいいと思ってきました。始まりはたいてい赤星に定番のアテからのチョイスで、この日は鶏肝煮。
一人で来てボーッとしながら飲むのに最適の店だったのに、先月久しぶりに来て9月17日で突然閉店と聞いて大ショック。コロナの影響もあるのかも知れませんが、建物が老朽化して傾いているため、取り壊すことになったのだそうです。(写真は定番のアテからおから）
創業以来何年経つのか知りませんが、木造でカウンターもテーブル席も立派な木を使っていて、客層も含めて画になる風情でした。この景色がもう見られないとはまことに残念。でもしかたない。(写真は定番のアテからどて焼き）
今のお店を閉めた後、すぐ裏手で引き続き小規模な店をやらはるそうです。なので、数々のここの料理はまだいただけるでしょうし、今のお店の一部の部材は再利用されるとのこと。全くなくなってしまうのではないだけまだ救いがあります。(写真は定番のアテからおでんのスジ）
歴史ある店だけど、堅苦しい雰囲気は全然なく庶民的。料理も柔軟性があり、メニューになくても材料があれば作ってくれるし、小盛りやここの定番の一つ・アジフライみたいに一枚からでも嫌な顔せずホイホイ作ってくれます。
ここのとんかつが好きで、たまに無性に食べたくなるんですが、すごくでかいので一人では無理なんです。先日友人達と4人で来た時に、のっけから注文してしまいました。とんかつができるんならってんで、ポークチャップをオーダーしてるお客さんを見たこともありますｗ
とにかく今週末で今のお店はおしまい。その風情を是非味わってみて下さい。(常連さんで混んでいっぱいかもしれんが…）
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