店名に「マルヤ」がつく洋食店(中華もやってるお店もあり)がいくつかあります(詳しくは後述します)。そのうち永年の課題店「マルヤ都店」にやっと行くことが出来ました。
「マルヤ」の赤文字の上には緑の文字で「洋食中華」のネオンサイン。大通りに面していない、いかにもな「街中の洋食屋」風情がいいですねえ。
店構えを真正面から。現在の店舗は平成の初期あたりに移転してきたとの事。白地に「マルヤ都店」の暖簾と、見本が入ったショーケースだけの潔い外観です。
こういうロウ細工の見本が置いてある洋食屋さんも、今や貴重です。そういや湊川のマルヤ本店にもありました。
メニューのフォントがシブい。店内はカウンター席のほか、テーブル席や座敷席もあります。
メニュー左ページはアラカルト・中央のセットは「ランチ」と名がついていても昼夜問わず注文できるのはお約束・右ページには中華メニューもあり、手間がかかるオムライスは夜のみです。
メニューを予習していて特に目を引いたのは、Wトンカツ/Wビフカツ/Wステーキがあること。父親に連れて行ってもらっていた子供の頃の洋食屋さんには、けっこう「W」メニューがありました。いまだにあるのは珍しく、ここ以外に思いつくのは「浜中マルヤ」くらいかなあ。
ということで、予習段階で既に注文は「Wビフカツ」(1000円)と決めていました。
もう一つ予習して知ったことは、ここがご飯の盛りが多いこと。ライス小(150円)を頼んだら、ほぼノーマルサイズなのが出てきました。これなら余裕があるので、瓶ビール(大650円)も発注。
Wビフカツは、驚く程ではないけれど食べ応え十分なサイズで、付け合わせはケチャップスパ・キャベツ・トマト・マカロニ・レタスで、ドレッシングなどはかかっていません。これはかなり黒っぽいドミグラスソースを中和するため、あるいは野菜もドミグラスソース味にしてご飯をいっぱい食べられるようにとのことでしょうか。
この価格では厚みのあるビーフが使われているはずもなく、コロモとソースとの一体でご飯ワシワシが楽しみ方。かなり黒っぽいデミグラスソースは、自宅近くの「塚本マルヤ」同様のルックスながら、あそこまでではないけれどけっこうビター。こういうクラシックなスタイルのデミグラスソースは絶滅危惧種で、今や貴重です。
調理場にはシェフとセコンドさんと、お勘定もされる女性の計三人いらっしゃいました。セコンドさんはシェフよりお若いので、この味を引き継いでくれることでしょう。このお店の雰囲気とともに是非とも長く続けていただきたいものです。次回はAランチ小ライスに小スープかな。
{お店データ}
住所:神戸市灘区都通2-2-11
電話:078-861-2971
営業時間:11時〜14時半 17時〜20時
定休日:火曜・第3水曜
◎オマケ:他のマルヤについて
かつて「グルメ紀行ブログ」さんが当時のマルヤ全店制覇をなさった際(10数年前?)、下記エントリでご紹介しました。
その時点では、新開地本店・塚本店・浜中店・都店・西元町店・西宮店・伊丹店・尼崎店・大和店(神奈川県大和市)の9店舗あったのですが、現時点では尼崎店と大和店は閉店されており、7店舗となりました。5店舗が神戸市内、残り2店舗は西宮と伊丹で、全店制覇しやすくなっています。
どういう繋がりがあるのかは不明ですが、チェーン店ではありません。それぞれ共通点もあれば違いもあってなかなか楽しいので、未訪の西宮と伊丹に行ってマルヤ全店制覇を果たそうと思っています。
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