途中で道の駅に寄ったりしながら、以前えて吉さんが来たことがあるという「天風」へ。近くに「スイス村」という施設があるらしく、そこを目指したら到着しましたが、讃岐うどん屋ばりにこんなところで商売しはって大丈夫かいなと思わずにはいられない立地でした。冬場は積雪で通行止めになる時もあるのだそうです。
入り口ののぼりに書かれている「野間そば」とは、この店が位置する弥栄町の野間地区でそばが栽培されているからだそうで。
ガラリ戸を開けると、おっと凄くセンスのいい空間。靴を脱いで、お家でいただくかの如く奥の部屋に入っていきます。
真ん中に、デーンと見事なこれは囲炉裏と呼んでいいんでしょうか。その周囲がカウンター上になっていてそこでいただけるほか、窓際にはテーブル席があります。
玄関といいこの部屋といい、調度のセンスが只者ではないと思ったら、蟹で有名な間人(たいざ)の老舗旅館を引退されたご夫婦がやってらっしゃるのだとか。窓の外ののどかな景色も調度の一部、こりゃあ居心地がいいです。
蕎麦はいさぎよくざるのみ。その他天ぷらや地鶏、川魚を使った料理やデザートがあります。お酒が飲めるのならセットものの「蕎麦点心」シリーズをイってみたいところですが、車だし2軒目だしガマンガマン。
蕎麦が目当てとはいえそれだけではもったいないような気がしたので、精進揚げ(850円)をお願いしたところ、(失礼ながら)予想以上のヒット。チマチマと少量ずつ色んな野菜が丁寧かつカリッといい塩梅に揚げられていて、楽しくも美味しい一品でした。こちらのお店、蕎麦以外も相当イケるのではないかと想像します。
そして本命の蕎麦(並・850円)登場。黒い粒がわずかに見られて田舎蕎麦っぽい風味も少し感じさせながら、スルッと爽快。詳しい説明はようしませんが、軽く野趣を感じるこの蕎麦はけっこう好みでした。
食後に出てきたそば湯はどろっと濃厚。これまたうまし。場所が場所だけに今度いつ来られるかわからないけど、ここは是非また来てみたいなあ。できれば蕎麦点心いただきながら飲みたい、でもこの立地で車なしでどうしたらええんやろと思ったりしました。やはり下戸のドライバー付きでないと無理か。
{お店データ}
住所:京都府京丹後市弥栄町野中2050
電話:0772-66-0088
営業時間:11時~15時、17時~19時
定休日:火曜
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