20年ほど音信不通だった友人からFaceBook経由でコンタクトがあり、現在はアメリカにいることが判明。その後色々やり取りをして8月上旬は東京にいることが判明、ひょんなことから再会できたんだから是非会おうということで、ちょっくら東京まで行ってきました。
飲み食いしながら積もる話をするため、アメリカよりは比較的に近くに住んでる僕が店選びを担当。条件としては、諸事情により場所は麻布・六本木辺り/日曜営業/ゆっくり話が出来る/日本にいるからこそっぽい食事、という設定であれこれ調べてみました。その結果選んだのが「いちのや・西麻布店」。鰻ならアメリカで食べる機会はそうないだろうし、僕も東京で鰻食べるのは久々だったしってのが決め手でした。
ぶっちゃけ、今回の条件を満たすにはある程度お金がかかってもしょうがないと思ってました。でも数週間前に予約電話入れたら、ゆっくり話が出来る個室が無料ってことで、場所柄考慮したらこれは大きなアドバンテージ。コースはけっこうなお値段になってしまうので、うな重をオーダーして単品追加するってことにしました。でもうな重4300円、上うな重は5800円(いずれも肝吸いは300円増し)は恐らく人生で最高額のうな重ではないかと。まあ東京だし昨今うなぎは高騰してるし、今回に限ってはしゃあないですねえ〜
こちらの鰻は関東風、注文を受けてから割いて蒸して焼くので50分ほどかかります。土用の丑の日の週ということで2時間交代制ではありましたが、18時入店で時間に余裕はあるし話したいことは山ほどあるので全然オッケー。鰻が出てくるまでアテをいただきながら飲むことにしましょう。…といっても友人はお酒をやめたのでお茶、僕のみビールと日本酒。
東京では余り見かけないんではないかと思ってる「うざく」。鰻の切れっ端と薄切り胡瓜をざっくり混ぜた酢の物ってのが普段のうざくのイメージなんですが、それなりサイズの切り身と野菜の盛り合わせ風になってました。
こちらは鰻の煮こごり。小さめプリンカップ的なものに材料を入れて冷やし固められており、見た目涼やか。うざくも煮こごりもやはりそれなりのお値段はしますが、きちっと作ってはる印象。料理の仕上げやお値段からして接待向けの店なんだろうなあと思いきや、この日は日曜だったせいもあるのか、若めカップルが多かったです。
アテをつつきながら話しまくってたら、上うな重登場。蓋を取った時に、この姿と立ち上る香りにこれはうまいと確信。友人のうな重は切り身が二切れ、僕の上うな重はご覧のように三切れ。僕は大の鰻好きなもんで、シンプルにガッツリ堪能できる「上」でゴキゲンでしたが、フツーはレギュラーのうな重で充分でしょうね。かな〜りボリュームあったなあ。
全くもってイメージ通りの、蒸しが入った関東風の鰻。必ずしも軟らかいのがいいとは思ってませんが、やはりこれはこれで蒲焼きの一つの王道。タレは甘辛バランスが取れていて、さらっとしている。コクが足りないと思われる方もいるかも知れませんが、鰻自体に充分旨味があるのでこれくらいのほうが僕は好みです。
このお値段なんだからって意識はおいといても、久しぶりにいい気分で東京の鰻を堪能させてもらいました。お酒を飲む方同士なら、7500円の鰻コースがいいかもしれません。うな重以外のアテ類も好印象だし、店の風情もよし。何より今回は個室でゆっくり積もる話を出来た環境が一番のありがたみだったでしょうかね。
{お店データ}
電話:03-5766-1536 住所:東京都港区西麻布4-1-6
営業時間:11時半~14時 17時半~22時 定休日:無休
※本店は埼玉県川越市、渋谷区神泉には神泉店あり。
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