今回の宿は、今年2月15日にオープンしたばかりの「浜町ホテル東京」でした。ここを選んだのは、オープンしたばかりできれいなはずだし・安かったし・東京の東側のゾーンに以前から興味があったから。駅近ではないけれど、最寄り駅の人形町・水天宮前・浜町との間をぷらぷら散歩がてら歩くのも楽しく、24時間営業のスーパーが近くにあり、設備も整っていていいホテルでした。
このホテルに泊まることが決まってから付近のことを色々調べていたら、職場のかつての上司が大好きだった京粕漬けで有名な「魚久」の本店が近くにあることを知りました。
全国のデパートで買うことが出来るのでそれほど珍しいとは言えないのですが、本店2階の「あじみせ」(銀座店にもあり)でランチを食べられることがわかったので、朝昼兼用で行ってみることに。
店に着いたのは開店時刻11時の10分ほど前。行列もなくすんなり席に着くことが出来ました。
…が、時間と共にどんどんお客さんが入ってきてすぐに満席。観光客っぽい人はあまり見かけず、客層は女性グループ・年配のご夫婦・男性一人って感じの方が多かったです。店内ピカピカ、スタッフの方も人数が揃っており、みなさん愛想がよく気も利いててとても感じが良かったです。
ランチの定食メニューはこの3種。その他単品もあり、夜はこの2階から5階までの各階で、懐石・寿司・しゃぶしゃぶ等をいただくことができます。(けっこうお手軽価格のようです)
定食が出てくる前にビールを頼んだら、突き出しにゲソの粕漬けが出てきました。これ、アテにもなるしご飯にも合いそうでとてもおいしかったです。
オーダーしたのは、妻も僕も京粕漬け三種盛り定食(1836円)。1日30食限定でしたが、周りのお客さんもほとんどこれを頼んでいたので、開店して一巡目で売り切れになってしまうでしょうね。
左上/白和え・右上/鮪の佃煮・左下/お漬け物・右下/お味噌汁。東京のお店なので塩味強めかと思えばそうではないのは、創業者が奈良で生まれ京都で修行をされたからでしょうね。いずれも真っ当に隙なくきっちり作られており、予想をはるかに超えるレベルの高さ。帰ってからわかったんですが、お替わり自由の白ご飯は南魚沼産こしひかり使用だとか、今でもそうなんやろか。その気になればここまでのおかずでご飯3膳くらいは軽くいけてしまいます。(なんとか控えました)
既にかなり満足度が高いのに、これからがメイン。この日の京粕漬け三種は、お箸でホロッと崩れる銀だら、個性は残したまま旨味アップの鮭・名前も初めて聞くちょっとしっかり目な身の南かごかます(銀さわら)。もちろん焼きたてで、食べる前から香りがメチャクチャいい〜
僕、魚の味噌漬けとか粕漬けが好きなんです、ご飯と一緒でもお酒と一緒でも。なのでこの豪華三点セットは嬉しくてたまらない。食べ比べが出来て皮までおいしくて、ご飯が進む進む。ご飯3膳くらいはいけそうなところ(またか)、なんとかお替わり一膳で堪えました。まだお昼前だったのでアルコールも控えましたが、この後予定がなかったらもっと飲んで満腹になってホテルへ帰って昼寝するのが良かったかもなあ。食事としても昼飲みとしても、どちらにせよレベルの高い一食になりました、
朝昼兼用で2000円弱ってのは贅沢な気もしたんですが、終わってみれば全く予想を超えていて、これなら超納得というかむしろすごくリーズナブル。面はゆい表現ですが、なんちゅうかきりっとした東京の気っ風というか良心を強く感じるお店でした。いやー、これはいいわ、まいったわ。
{お店データ}(あじみせ)
住所:東京都中央区日本橋人形町1-1-20
電話:03-3666-3848
営業時間:11時~14時 17時~22時
定休日:土・日・祝 12/29~1/3
【オマケ】
ところで、本来魚久はそれなりの価格の持ち帰りがメインなんだけど、製造途中で出る切れっ端を有効利用したお買い得商品・切り落としが超人気で、朝から配られる整理券を求めて行列ができるのが日常茶飯事だとか。旅の最終日にホテルをチェックアウトしてから本店近くにある人形町店に寄ってみたら、当然切り落としは売り切れ。
その代わりこれも限定お買い得品らしい「四人家族」(864円)があったので、おみやげ用に一つ買いました。人形町店では時間によって「四季おりおり」というお買い品もあり、どうやらこれらは直営店(都内のみ)で販売されているらしく、もし時間・場所が揃えば東京土産としてとてもいいんじゃないかと思います。
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