昨日・火曜日は休日でした。前日から明日は何を食べにいこうかなあといろいろ考えていたら、そういやしばらく外で鰻食べてない、板宿の加奈井にも気になりながら行ってないと思ったら、なんとおととしの9月以来。しらすの不漁が心配されている昨今、どうなっているか気になっていたこともあり、早速行ってみることにしました。
店頭のメニュー見てみたら、値段こんなもんやったっけ、あとで調べてみたら一昨年の9月と変わらず。ところがところが。食後女将さんに訊いてみたら、なんとこの日の翌々日(翌日は休み)、つまり明日3月8日から値段が上がるとか。うーん、そりゃそうやろなあとしかいいようがありません…
お店に入ったのが13時ちょい過ぎ、できるまで4,50分かかりますよと言われたけど承知の上。僕の後にいかにも常連さんな二人客もいらっしゃいました。
昼時にこの価格で、しかも出来上がるまでそんなに待たせる(注:予約もできます)商売をしてることが稀というかすごいというか。出来上がるまでの時間を含めてうなぎを楽しみに来る、そういうお客しかこの店には来ないでしょう。
焼き上がるまでちびちびビールを飲んでる間のアテに、野菜の煮物と蒲焼きを出してくれました。大瓶900円にこれだけついてたら充分価値あります。出来上がるまでの時間をさえ楽しむこの贅沢さ。
そして注文してから40分ちょっとでついに登場。今回は今まで食べたことがないお昼のみのうな丼定食(2500円)にしてみました。
かつて食べたうな丼(松)とそれ程変わらない大きさのうな丼に、この日はお漬け物とたっぷり蜆が入った赤だしとがついていました。いつもより少しご飯が軟らかめだったけれど、やはりここの鰻はうまい。これで今どき2500円は充分価値があるんだけど、個人的にはせっかくここに来たならやはりうな丼の竹クラスのサイズのを食べておかないと、後悔が残ってしまいます。サイズが小さいんじゃない、好きだからもっと食べたいんです。
食後女将さんと少し話をすることができました。要約すると、値段は2年ほど上げていなかった・その間鰻は品不足で高騰・品薄で困っていたところ最近いいルートが見つかった・ありがたいことにおいしくてデカい・でも数ではなく重さで仕入れているので商売的にはますますしんどくなった。
…ということで、前述のように値上げせざるをえないことになりました。何度もここで書いているように、鰻屋さんだって値上げしたくない。客離れしたら商売やっていけないですからね。でも上げないとやっていけない。現状からしたらしょうがないでしょう。
「資源が足らないのなら鰻なんて食うな」というご意見もあるでしょうが、僕はそんなにしょっちゅうは無理でも、これからも鰻屋さんで食べます。大手チェーンのうな丼やスーパーで売ってるワケ分からん鰻は食べない。加奈井のようなお店を少しでも永く続けていってもらうために、そして何よりそおいしい鰻が食べ続けられるよう、微力ながらこれからも応援し続けたいと思っています。
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