飲み食い仲間のこばやしさんから「ちゃんとしたカニを食べたい」とのリクエストがあり、だいこんさん・えて吉さんとの4人で兵庫県・香住の「温泉民宿 はまかぜ荘」へ泊まりがけで行ってきました。来る途中に(帰る途中も)蕎麦を食べ、宿に着いたのが16時ごろ。二階の客室で荷物を置くなり早速一階の温泉に入り、ビールを飲んで休憩した後、準備万端で宴会場に向かいました。
宴会場に入ると、すでに焙烙(ほうろく)には火がつけられており、いい香りが漂い始めています。もともと客室2つのこぢんまりした宿なのに加えて、この日は僕ら一組だけだったので宴会場でもゆったり過ごすことができました。
(上)まずお造りは、カニ・イカ・甘えび。いずれもねっとりと旨み濃厚で、初めはビールでしたが早々に日本酒にチェンジとなりました。
(下)昨年に続き2シーズン連続のえて吉さんのおかげで、セイコガニをサービスしていただきました。メインのカニの前にお酒が進んで困ります。
かぱっと蓋を取ると、もわ〜っと湯気が立つと同時に、焼き蒸したカニの香ばしい香りが一気に広がります。いやー、これはカニテロですな。
個人的には、生よりも熱を加えて活性化した旨みのほうが好き。炭火の焼きガニやカニしゃぶもいいんだけど、この焙烙で焼き蒸したのが、水気が飛び過ぎることなく、旨みを逃さず閉じこめられていて、最も理想的だと思っています。素材がいいからこそ、シンプルかつストレートが一番。甘い〜濃い〜
(上)実はあんまりカニミソって得意じゃないんですが、おいしいのなら大丈夫。焼きガニにちょっと付けたりしていただけば、ますますお酒が進みます。
(下)ちょっと目先を変えて、カニソースのパスタ。ソースだけでなくカニ身もたっぷり入っていて贅沢です。こういうのはワインが欲しくなりますな。
会話少なく焼きガニをむさぼり食ったあとは、ぼちぼちカニちり鍋に。今回は茹でガニなしの「松葉ガニちょうどいいコース」だったんですが、それでも全体で松葉ガニが一人当たり1杯半使われているそうです。我々くらいの年齢になると、質のいいものをこれくらいの量いただいくのがちょうどいい感じです。
焼きガニの濃厚な味わいもいいんだけど、鍋には鍋のまた別の魅力があります。冬が旬のカニにはあったかい鍋がうってつけで王道。カニだけでなく、白菜とか豆腐とかもおいしいもんね。
そして〆の雑炊は、裏切られることないお約束の旨さ。鍋のすべての素材の旨みが凝縮されていて、これでお酒が飲めます。
デザートには、意外にもロールケーキが。しっとりきめ細かい生地に軽めのクリームで、これってひょっとして手作りですか?
うー、満腹の大満足。ヘタに交通費使って食べに行くより、多少値が張っても近場でいいカニ食べる手もあるんじゃないかと思うこともあるけれど、本場でいただくのはやはりそれだけの価値がありました。もちろんどういう宿を選ぶか次第でもあるので、今回はえて吉さんの経験値によるところが大きかったと思います。
部屋に戻ってまたお酒飲んで、ぐっすり寝て、目覚めて朝風呂、そして一夜干しカレイとハタハタの南蛮漬けをメインとした盛りだくさんの朝食。
夕食の際に瓶ビール(大)5本に日本酒二合6本とそれなりにいただいたにも関わらず、一泊二食で一人当たり24,000円。カニはもちろん温泉も良かったし、わざわざ来た甲斐がありました。往復飲むのを我慢して運転してくれたえて吉さんに感謝します。
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