兵庫県北部の柴山にある蟹自慢の宿・甲羅戯には、以前一度ぷるみえさん・えて吉さんとで日帰りで昼ご飯を食べに行ったことがあります。(お2人のハンドル名に、その際のエントリへのリンクが張ってあります)
◎旧foodish参考エントリ:「ぷるみえさん降臨ツアー(2)~甲羅戯(兵庫県香住町柴山)」
帰ってから家族に「なんで自分だけ行くの〜!!」って怒られたし、いい温泉もあるので日帰りではもったいないし、いつか妻と一緒に泊まりがけで行きたいと思っていました。でも普段からなかなか休みが合わない上に、シーズン中は予約を取るのが困難なので毎年気になりながら6年の月日が過ぎました、ところが昨年初冬、なんとはなしに甲羅戯の予約サイトを見ていたら、年末最後の土曜日が一室だけ空いているのを発見。慌てて駄目元で予約を取ってからスケジュール調整したらラッキーにも何とか都合がつき、永年の望み(罪滅ぼしとも言う…)をやっと叶えることが出来ました。
一泊二日の晩ご飯は、前回の日帰り昼ご飯の時と同様のさざ波プランなので、詳しいことは上記参考エントリをお読みいただくこととして、今回は写真多め・文章短めイってみることにします。
前回は車で来ましたが、今回は年末なので雪が降るかも知れないし帰省ラッシュと重なるかも知れないので、早いうちから電車の指定席を予約していました。初めて降り立つ最寄りの柴山駅は無人駅。
上の写真を撮った位置でくるりと振り返って撮った写真がこちら。そう、駅のすぐ前が目指す宿、甲羅戯なんでめちゃ便利。
左側からぐりっと回り込むと1階はエントランスとみやげ物売場。
ロビー前の池には鯉が一杯。そばに近づいただけでもエサをもらえると期待してうじゃうじゃと集まってきます。(無料でエサやり体験も可能)
案内された部屋は館内で2室しかない洋室でした。特に希望したわけではないですが、ある意味貴重な部屋に当たったのかもしれません。眺望は裏山が見える程度、でも今回は蟹と温泉が目的なので全く問題なし。
夕飯スタートは17時半・18時・18時半の3択だったので一番遅めにしてもらい、ゆっくり出来る時間を作って早速3階のお風呂へ。天然温泉で小さいながら露天風呂もあり、滞在中、夕食前後と朝食前の計3回ゆったり楽しませてもらいました。
お風呂に入ってフロアごとにあるマッサージ機使って部屋でゆっくりくつろいでいたら、予定時間前に電話がかかって来て「早めですが食事の用意ができました」とのこと。ほんならまあ行きましょかということで、2階の食事処「花楽」へ。案内された部屋は個室で、真ん中に電磁調理器が仕込まれた掘りごたつ式テーブルでした。足元にヒーターが仕込んであるので、冷えることなく快適。
席に着いた段階ですでに用意されていたお刺身は、乾燥を防ぐために薄く切った大根でカバーされており、その下には海老とイカ。
自家栽培の白菜を生のままで、カニみそとともに。前回も思ったんですが、これ白菜自体が甘くておいしいし、カニみそとよく合ってます。
ここまでがあらかじめ用意されていた「前菜」で、これだけでも充分お酒が飲めてしまいます。これらでまずはビール、カニみそだったらやっぱりこれでしょうと途中から日本酒もオーダーしたりしてると…
「お待たせしました」とドド~ンとピカピカ生ガニ登場。このまま生で刺身として食べてもいいし、鍋でかにしゃぶにしてもよし。
なにはともあれまずは生でいただきましょう。関節でポキッと折って身をせせりだし、そのまま口にあんぐりと。甘~い・雑味がな~い・うま~い。いいカニを生で食べられるのがやっぱり値打ち、ここまで食べに来た甲斐がありますなあ。
カニ刺しで脚のところを満足するまで食べて、あとはかにしゃぶで(写真は取れず)。生もいいけど、ざっと熱を加えて甘みと旨味を凝縮させていただくのもこれまたよし。野菜は後でまとめていただきました。
そうこうするうちに焼がに登場、写真じゃ分かりにくいですがかなりなボリュームがあって迫力満点。ここの焼きガニは、宝楽でオーブンみたい超強火で焼かれているのが特徴です。
身がブリブリに膨らんでエキスを蓄えているのがお分かりいただけるでしょうか。旨味の濃さが半端ない。生も鍋もそれぞれおいしいんだけど、どれか一つ取れと言われたら迷いまくって「焼き」を選ぶかもしれません。妻はカニ刺しが一番良かったとのこと、まあそれもわかるわなあ。
前回も今回も選んだ「さざなみプラン」には茹でガニはついていません。でもなくても全く問題なしの充分なカニの量、っていうかこれで茹でガニまで出てきたら食べきれないでしょう。最初に出てきた生ガニを刺身と鍋で食べましたが、脚だけで胴体部分はあえて手をつけず。その理由は、最後に胴体を全部茹でて身をほぐしてもらい、〆の雑炊にドカッと入れるため。
かにシャブでエキスが出ている上にカニ身がたっぷり入ってる「高かに度」な雑炊で、もうお腹ポンポコリンの大満足。これで当分カニを食べたくなることはないでしょう(多分)。
デザートのリンゴのシャーベットは「そのままリンゴ」という感じの自然さ。最後まで宿のこだわりを感じさせてくれます。
わざわざここまで来なくても、それなりのお金を出せば神戸や大阪でいいカニを食べることもできるでしょう。でもやはり近場で揚がった上等なカニを、満足いくまでたっぷりいただく旨さは格別。カニを始め前菜・野菜・調味料にまで配慮された料理はもちろんのこと、今回初めて泊まってみて、お風呂や居室・サービスなども合わせたトータルな「宿」としての甲羅戯の魅力は、予想以上のものでした。カニだけ食べに来るのもいいけど、やっぱりゆっくり泊まりで来たいなあ。とはいえなかなか予約取れないし、それなりの出費を覚悟しないといけないし、でもせめてシーズンに一度は来たいし、一度でいいからゴールドタグの柴山かに食べてみたいけどそんな日は来るんやろか…(ブツブツ)
コメント
うらやましー!
大急ぎで食べたのがもう6年以上も前なんですねえ。
あの時初めて「焼きガニってこんなに美味しいんだ!」と目覚めました。
また食べに行きたいなあ。
そうなんですよ、ぷるみえさんたちと行ってからもうそんなに経つんですよね。
あの時は日帰りでしたが、やはり泊まりで行くと気分的にも身体的にもゆったりできて、ほんとうに良かったです。
しょっちゅういくなんて無理だけど、せめて昼御飯だけでもいいからまた行きたいなあ。