今回の宿は珍しくも岡崎辺り。2日目は早めに宿を出て、バスで大原まで行って三千院をうろつき、混み始める前にさっさと退散しました。バスに乗ってからさて昼ご飯をどうしようかと思案するうちに、以前からの課題店・「グリル生研会館」がうまい具合に途中にあることを思い出しました。
店名は、生産開発科学研究所の食堂だったからだそうで、少なくとも現在は誰でも利用可能。下鴨神社の西側なので四条辺りからは少し距離があり、なかなか行く機会がなかったんです。洋食屋さんとして日常使いするにはちょっと高めかなあ、でも観光客としては許容範囲な価格設定。
昭和33年に出来た建物だそうで、表通り側のガラスブロック使いがおしゃれ。これは食後の写真でけっこう空いていますが、僕らが席に着いた13時前はほぼ満席で、地元率6割って感じでしょうか。
メニューはオーソドックスな洋食ばかり、残念ながらシチュー類は欠品中。サラダとライス付きのスタンダードセットと、それにスープとコーヒーがプラスされるフルセットの2ラインがあります。
妻チョイスは、店内を見渡しても半数近くがチョイスしてる人気メニュー・スペシャルランチ(1800円)。海老フライ・カニクリームコロッケ・ハンバーグ盛り合わせの豪華版でボリュームたっぷり、野菜の種類豊富なサラダの盛りつけが美しい。ちょこっとクリームコロッケを味見させてもらいましたが、ちゃんと作った感のベシャメルでとてもおいしかったです。3種類盛られたつけあわせにラッキョがあるのも嬉しいなあ。
僕は当然ビーフカツ。スタンダードセット1900円のところ、レギュラーではご飯少なめのようだったので50円プラスして大盛りにしてもらいました。バランス的には大盛りで正解でした。こちらの写真のほうがサラダの全容がよくわかります。端っこの辛子は最初から付いて出てきました。
ビフカツのサイズがそこそこある上に厚みもけっこうあり、カットするとかなりなレア状態で肉質上質。当初は価格的に少し高いかなと思いましたが、この内容ならむしろ安いかも知れません。デミグラスはややビター・やや重めで、クラシックさを感じさせます。ここしばらく食べたビフカツの中でも、かなりアタリ!なおいしさでした。
冒頭に書いたとおり、もしこの店が近所にあったら、しょっちゅう行くのは価格的にちょっとしんどいかも知れません。でも「今日はちょっといいもん食べよか」ってな場合には、超オッケー。チャラチャラしたところがなく、お店も料理もややハレな気分にさせてくれ、値段なりに充分満足できる僕好みなお店でした。やはり京都の洋食は奥が深いです。なかなか場所的に行けないけど、次回はシチュー類を食べてみたいなあ。
{お店データ}
住所:京都市左京区下鴨森本町15 生産開発科学研究所ビル1F
電話:075-721-2933
営業時間:12時〜14時、17時〜20時
定休日:水曜の夜、木曜
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