今回の旅も4日目・最終日。前日、せっかく丸一日フリーだったのに体調を崩し胡椒餅1個しか食べられず残念だったので、ホテルにお迎えが来る7時までに間に合うよう台湾旅行の〆でなんか食べに行きたいと前夜から思っていました。一夜明けて幸い食欲復活、えて吉さんはもちろん食べる気満々だったので、ホテルから徒歩数分にある夜市ならぬ24時間いつでもやってる市?「雙城美食街」(雙城街夜市・雙城美食一條街などの表記もあり)へ出向きました。(上の写真は2日目のお昼頃に撮ったものです)
夜は通りの両サイドに店舗・道路中央に屋台がびっしり詰まっていましたが、さすがに午前6時では店もまばら。24時間やってるとはいえ時間によってお店が入れ替わるそうで、ちょうどこの時間は夜の部から昼間の部へと入れ替わる端境期のようでした。
写真手前の屋台の席に座ったつもりでしたが、その奥の屋台のも注文可能。手前の店は恐らく夫婦でやってて、写真に写ってない主人が調理担当、奥さんが調理補助・サービス・出前配達など早朝から大忙しの様子。
病み上がりの僕は、麺類、それも温かい汁物が食べたかったので、ワンタン麺を奥の屋台から。台湾の食べ物は全般的に味付けが薄く、このスープもかなりあっさりめ、麺はどんなだったかなあ。ワンタン青菜ともどもスルッとお腹に収まってくれました。特別うまいってこともなかったけれど、胃をリスタートさせるにはちょうどいい選択でした。
奥の店のメニュー。左列「主食」のうち飩麺がワンタンのことで、先の飩麺麺は200円弱だから日本の感覚からすれば充分安いです。メニュートップに、店の位置を表す「26号」とか、昼の営業を意味する日班とかの文字が見えます。
えて吉さんは、課題メニューのうちの一つ・魯肉飯(ルーローハン)と煮卵をやっとこさここでクリア。缶ビールはもちろんお店で売ってなくって、近くのコンビニで調達したものです。魯肉飯を味見させてもらったところこれも薄味で、肉そぼろご飯とはいっても全然重さを感じず朝食として全然オッケーでした。
魯肉飯が小盛りだったので、雞肉飯(チーローハン)を追加。茹でた鶏肉をほぐしたものをご飯の上に載せ、魯肉飯の汁をかけたものって感じでしょうか、これもあっさり。個人的には魯肉飯のほうが良かったかな。
手前の店のメニューは、先ほどの奥の店のメニューと表裏一体。両店とも朝5時から夕方4時までの営業なんですね。魯肉飯より雞肉飯のほうがやや高い、といってもそれぞれ100円程。右上は弁当メニューで、200円〜300円とリーズナブル。配達の他、通勤通学途中に買っていく人がチラホラいました。
そんなこんなで屋台のテーブル席でビール飲みながら朝ご飯食べてたら、向かい側にある店が気になり始めました。そこにある「水煎包」、前回台湾に来たときに士林夜市で食べておいしかったので、またどこかで食べたいと思ってたんです。でもまだ開店準備中の様子。ところがチラチラ見てたら、奥さん(多分)の右側にある黒くてでっかい容器から皮のタネを出してきて作り始めたんです。
水煎包とは簡単に言うと「焼き小籠包」とでも申しましょうか。ご夫婦で手際よくアンを皮で包み込み、ちゃっちゃと鉄板の上に並べていきます。作り始めたら早い早い。あっという間に天板は埋め尽くされ、焼餃子の要領で焼かれていきます。どうやらこれ食べてもホテルのお迎えに充分間に合いそう。
出来上がりのタイミングを伺ってたら、出勤前らしき女性が慣れた感じで買いに来てたのでこちらもGO。もちろんできたてアツアツ、皮の焼き目が食欲をそそります。
ガブッといったら、肉汁がプワー。蒸しただけのより焼けた皮の香ばしさとクリスピー感が加わって、いっそううまく感じるんですよね。もっと日本で流行ればいいのに、でもこれも回転必須の食べ物だから、どんな食べ物なのか知名度が上がらなければ難しいんでしょうねえ。神戸の某所で食べたことあるけど、焼け過ぎでイマイチだったもんなあ。
ってことで、これだけ食べても時間的には余裕でホテルへ帰還、部屋に戻って荷物持ってフロントでしばらく待ってたら、到着したときのガイドさんが迎えに来てくれました。
3泊4日で実質的には2日間半の自由行動時間、僕はそのうちほぼ丸一日を棒に振ってしまったにもかかわらず、バラエティに富んだ旅でした。えて吉さんも僕も元々観光にはほとんど興味がなく、2人ともほぼ飲食欲100%。安くておいしくてターゲット満載の台湾は、まさにうってつけの目的地でした。その上えて吉さんの知り合いのザック君とエイデン君の案内で郊外にも行けたし、思いがけず台湾の人たちと宴会できたのも貴重な経験でした。
これだけ色々食べてもまだまだ未食のものがあるし、すでに食べた物も他の店と比べてみたい。ヘタな国内旅行よりよっぽど安くつくし、格安チケットを手に入れて是非とも何度もリピートしてみたいものです。
ということで、今回の台湾旅行記はこれにて完結。旅ネタは人気ないけど、書いてて自分では楽しいし、後で役に立つんですよね〜
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