以前妻と台湾に来たときに「阜杭豆漿」で食べた鹹豆漿ほかの台湾式朝ご飯がおいしかったもので、今回も必ずと出発前から思っていました。でも阜杭豆漿はすごく混んでるし同じ店に行くのも面白くないし、ってことで今回とても役立ってくれた「食べ台湾!台北食べ歩きMAP」の「台湾の朝食」カテゴリを参考に検討。ホテルからそこそこの距離でなるたけ地元っぽい雰囲気の店って条件で選んだのが、こちら喜多士豆漿店でした。
*ネットで検索すると喜多士早餐店/喜多士蛋餅豆漿などの屋号もありましたが、食べ台湾にこちらの写真があったので、喜多士豆漿店としました。ほんとは喜多士だけじゃないかと思ってるんですけど。
ホテルから南東方向へなんだかんだ周りを見ながら歩くこと約20分。朝6時から11時まで営業してるこの店に着いたのは9時頃だったので、ピークはとっくに終わっていたと思われます。この店が面している南北の通りには、何軒か朝食が食べられる店がありました。きっとそういうゾーンなんでしょうね。
店内で食べると伝えたら、中へ案内されました。以前行った阜杭豆漿は壁にメニューが貼ってあるカウンターで、口頭か指さしか筆談で注文せなばならず、かつめっちゃ混雑してるのでもたもたしてるヒマなんてありません。さてここではどうか。
店の奥にはテーブルが8卓ほどあったでしょうか。ピークを過ぎているとはいえ、まったく空いてるテーブルはほとんど無く、時間的なこともあるのか観光客っぽい姿は見かけず。
席に座ると上の写真の女性がパウチしたメニューを持ってきてくれました。水性ペンで食べたいものをチェックして渡すこのシステム、わかりやすいしゴミも出ないし良く出来てるなあと思います。こういうのが出てくるってことは、僕らみたいに口頭で注文できない客もちょくちょくあるってことなんでしょう。
テーブル上には、甘口・辛口2種のソースあり。そして注文してさほど時間が経たないうちに…
まず蛋餅(ダンピン)は、パイっぽい感じもある小麦粉ベースの焼き生地と薄い玉子焼きを巻いたもの。生地の中にネギらしいものも混ぜ込まれていたと記憶しています。このままでも薄い塩味がついていますが、上のソースをつけてもオッケー。サクッとした食感の生地は油も少なめで、時々行ってる大阪の台湾料理屋の葱油餅(ネギパイ)に似てて、とても好みに合いました。
念願だった鹹豆漿(シェンドウジャン)にやっとご対面。塩系の味(甘くないという意味)がついてて、所々半固まりが浮かんでる温かい豆乳とでもいいましょうか。カットした油條がたっぷりめに最初から入って出てきます。阜杭豆漿とどうちゃうねんと訊かれても説明できませんが、確かにアレとは違う味、どっちもおいしい。中華粥の朝食もいいもんですが、僕はこっちのほうが好みやなあ。神戸でどっかやってないやろか。
饅頭加蛋は、文字からしてマントウ(豚まんの皮の部分のようなもの)に卵を挟んであるんだろうとは思っていました。でもでてきたものは予想以上に立派なサイズ。このマントウ、きめが細かくてふわっとしてて温かくて、これにやや濃いめの味付けの肉料理を挟んで食べてみたいなあと思いました。変な表現ですが、すごく品を感じるマントウ。えて吉さんは僕より小食なのでほとんど僕が片付けることになり、けっこう腹に堪えましたがね。
そしてもう一品は、蘿蔔糕(ローポウガオ)加蛋で、大根餅玉子添え。大根餅も先の台湾料理屋で何度か食べてるんですが、こうして玉子を絡ませてるのは初めてです。僕、大根餅も好きなんですよね。
右のおっちゃんが店主でしょうか、僕ら外国人に対して言葉は通じなくても色々と気を使ってくれてるのがわかって、いかにもないい人。横の焼き物担当お姉さんは美人タイプで、帰ってから写真見るまでこんなピースサインしてくれてるとは知りませんでした。どれもおいしかったし、これだけ食べても全部で400円弱の大満足。お店の雰囲気も下町っぽく地元民仕様チックと、色んな面でとても好みに合いました。また来たいな、ここ。
*えて吉さんところで例によって詳し〜いエントリがあがっています。是非そちらもご参考下さい。
こんなの食べたよ:朝ごはんに「喜多士早餐店」で鹹豆漿や蛋餅など
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