最近になって阪神尼崎駅近辺へ行く機会がちょくちょくあるので、付近にどんな店があるかなあと調べていたらこの「大貫(だいかん)」に出会いました。一見なんちゅうこともない中華屋に見えますが、暖簾にもあるように創業は大正元年神戸居留地発祥・自家製足踏み玉子麺使用・スープほかには100年追い足し醤油だれ使用。お店のサイトを拝見してみると、現存する中華そば屋としては日本最古だそうで、かな〜り奥深いものが色々あるようです。
店内は細長く4人掛けテーブル席が7卓ほど。店頭の暖簾や看板には、中華そば・中華料理・中華麺など色々な表記がありますが、中華そばをメインとした麺類各種のほかにもメニューがあります。庶民的なイメージがある尼崎にしては、ぶっちゃけ値段設定がやや高めに思ったものの、日曜の19時過ぎの店内は地元尼っ子らしき皆さんでほぼ満員の盛況でした。
僕がお店にいた範囲内では、この中華そばとやきめしのセットをお客さん全員が注文されており、他の料理を目にすることはできず。事前に察しが付いていた以上に圧倒的人気を誇っています。
やきめしの量が多いのはわかっていたのでミニセットを選択。噂どおりミニなんてもんじゃなく、感覚的には一般的なハーフサイズよりやや多めって感じの量でした。ここのやきめしは一旦大量に作る「地焼き」という工程を経たものを、注文があってから小分けして仕上げているそうで、見た目通りかなり濃いめのガツンとくる醤油味。僕はご飯ものでアルコール類を飲むことはしないんですが、これはアテになる感じでしたね。
一人で小セット食べてる人もいましたが、僕には無理。複数人数の場合は、多めの焼き飯セットに中華そば単品を追加して分け合うってスタイルがいいようです。
中華そばもこれまたはっきり主張してくる豚骨鶏ガラベースの醤油味で、トッピングは焼豚(2枚だったと思う、分厚くおいしい)・キクラゲ・メンマ。麺のリフトアップ写真は残念ながらピンボケ、やや太めで少しだけウェーブがかかっており、しっかり噛み応えがありました。
熟成醤油ダレがどちらにも使われているので個人的には少し単調にも感じましたが、これこそ100年余の時間を経てきたこの店の味。慣れ親しんだ尼っ子の皆さんにとっては、時々無性に食べたくなる中毒性ソウルフードというかソウルテイストなんやろなあと思いました。お店のホームページでも示唆されているように、店名は「一貫楼」→「大貫楼」→「大貫」と経てきたようです。となると、現在神戸市内にも何軒かある一貫楼との関係も気になります。
*参考サイト:「PAPUA ISLAND」日本のラーメン達の歴史
{お店情報}
住所:兵庫県尼崎市神田中通3-29
電話:06-6411-9583
営業時間:11時半~21時(第2・4火曜は20時まで)
定休日:水曜(祝日の場合は営業。火or木曜日に振替休み)
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