沖縄テーゲー旅4〜赤田風で琉球料理(首里)

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えて吉さんと沖縄に来た一番の目的は、僕らがブログを始めた頃からの知り合い・「やむやむ」のnanameさんに会うことでした。えて吉さんはnanameさんに過去2回ほど会ったことがあるんですが、僕はまだ。いつか3人で会えたらいいねって言ってたのがやっと叶いそうだったんです。
事前にnanameさんに連絡したら、沖縄に関するものすごい内容のリンクリストを送ってくれました。これ、出版社にガイドブック作成用として売れるんやないかと思ってますが(笑)、とにかくそれくらい面白くて役に立つんです。

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nanameさんとお会いするのにどこがいいか考えた結果、そのリストにも入っていた首里の「赤田風」にすることにしました。沖縄らしい雰囲気の中で3人でゆっくり話したい、普段あまり食べる機会がない本物の琉球料理をきちっと味わいたいとの思いがありました。
ところが当日になってnanameさんに急用が出来、やむなくキャンセルとなってしまいました。何年も前から願っていたのでとても残念でしたが、仕方がないこと。いずれそのうちにきっと機会が巡ってくることでしょう。沖縄に来る理由がまた一つ出来たと思っています。

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ということで、人数変更の連絡をしたのちお店に到着。ゆいレールの首里駅からそれ程距離はありませんが、フツーの民家があるようなゾーンにぽつりとあるので、辺りが暗くなってからだったらけっこうたどり着くのが難しいかも知れません。
僕らは一番奥の座敷席に通していただき、そこから入口側に向かって撮ったのが上の写真。民家を改造されたのでしょうか、静かで時間がゆったり流れる空間は沖縄にいるんだなという感覚を増幅してくれました。
赤田風のメニューは3段階のコースメニューのみ。今回は真ん中の5800円のコースを事前にお願いしておきました。まずはオリオンビールを飲みながら、さてどんな料理なのか、楽しみ楽しみ。

DSC06585ポーポー:小麦粉をクレープ状に薄く焼き、沖縄の油味噌・アンダンスーを巻いたもの

おかみさんが最初にポンとこれを持ってこられた時は、ウーンと少し唸ってしまいました。というのも、あまりのシンプルさにこれをどう写真に撮ったものかと悩んだから。無地の琉球漆器に真一文字。本当に困りました。迷ったあげく撮り終えた後、手で直接持ってパクリ、ビールをゴクリ。何度も沖縄に来たことがありますが、初めてのポーポー、品のいいアンダンスーでスタート上々です。

DSC06588中味のお吸い物:豚の内臓のカツオ仕立てお吸い物

沖縄の料理をあまり知らない頃は、油ギッシュなものばかりだと思っていました。でもだんだんと本来はそうではないことを知り、沖縄に来た時は伝統的な料理を食べる機会を作るよう意識してきました。中味のお吸い物=中味汁も何度か食べたことがありますが、これは一口いただいてその上品さに驚き。臭みがないのは当然、おもいっきり手間をかけたが故の洗練。見目麗しく、ここまでギリギリにするかなの薄味。一見なんでもないようで、凄みを感じる一椀。

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オリオンビールで喉を潤した後は当然泡盛、銘柄は失念。首里にも泡盛メーカーが何軒かあって、この翌日にはすぐ近くの「瑞泉」で工場見学させてもらいました。

DSC06605芋くず(ンムクジ)アンダーギー:芋くず(サツマイモの澱粉を乾燥させたもの)と紅芋の揚げ物

沖縄を代表するスイーツの一つ・サーターアンダーギーのサーターは砂糖、アンダーギーは揚げ物。この芋くずアンダーギーには砂糖はかかっておらず、わずかに塩が使ってあるのかという程度でほとんど素材そのままの味。丸めることなく花を模したような形も面白く、じっくり味わえばそろっと風味が涌き出てくる、そんな感じの一品でした。

DSC06610ミヌダル盛り合わせ:右のミヌダルから時計回りに、ゴーヤー梅酢漬け、田芋唐揚げ

ミヌダルは琉球王朝の時代の宮中料理で、黒ゴマペーストを塗った豚肉の蒸し物。僕が初めてミヌダルを食べたのは、大好きな大阪の沖縄料理屋・てぃーあんだでした。沖縄料理は油ギッシュなものばかりではないと教えてくれた、僕にとっては先生みたいなお店の一つ。現地に行かなくてもちゃんとした沖縄料理が大阪で食べられる、価値あるお店です。

DSC06625昆布(クーブ)イリチー:細切り昆布と豚肉と野菜などを炒め煮したもの

沖縄料理の中でもトップレベルに有名な料理で、個人的にもかなり好きなクーブイリチー。これまでいろんな店で食べてきましたが、ここ赤田風のはそのどれよりも薄味でした。確かえて吉さんが「ここまで(控えめに)するかぁ…」みたいなことをつぶやいていたのを憶えています。昆布とダシの旨味を前に出すためのぎりぎりの味付け。泡盛とすごく合っていました。
料理もさることながら、器でも沖縄を楽しませてくれています。最初は琉球漆器、途中からはやちむん。ぶっちゃけ、ミヌダルもクーブイリチーもハデさのない料理と器ですが(失礼)、それだけに却って、着飾っていないありのままの姿を表現しようという自信みたいなものを感じました。

DSC06634ドゥルワカシー:田芋(ターンム)を煮て潰し、様々な具材を加えて練り上げたもの

初めてドゥルワカシーを食べたのは、今やなき名店・「琉球料理乃山本彩香」。一度だけだったけれど、長年憧れていた店にやっと行けて、その料理・器・しつらいに大きなインパクトを受けました。その中でも最も印象に残ったのがドゥルワカシー。一見なんでもないようでいて実はものすごく手間が掛かっていて、その奥行きの深さに一度でファンになってしまいました。手間が掛かるからでしょうか、あまりお目にかかる機会がなく、ここで出会えたのはとても嬉しかったです。写真がうまく撮れなくて残念だけれど。

DSC06638ミミガーさしみ:豚の耳の和え物風

刺身というよりは、ピーナツ和えのサラダ風でした。これまでの料理と比較して、割りとクッキリした味付けだったと記憶しています。

DSC06641ラフテー:豚肉のかたまりを黒砂糖、醤油、泡盛でじっくり煮たもの

やはりメインディッシュの位置にきたかのラフテーは、見事な煮姿。特に皮から脂身にかけてが艶っぽい。口の中でほろりと崩れるのは当然、さすが元をたどれば宮廷料理の華やかさがありました。料理もさることながら、この器がすごくいい。ちょっとした丼サイズで濃いグレーとつや消しの肌触りがシブく、控えめで料理を引き立てながらも自ら主張するところがとても気に入りました。

DSC06648ジューシー:炊き込みご飯。雑炊系をボロボロ、硬い系をクフアと呼び分けることも。

こちらもこれまでにない薄味。けれどというかそうだからというか、じんわりと優しい素朴なおいしさを感じることが出来ました。縁取りの模様が美しいお茶碗も素敵。

DSC06649+■デザート:マンゴー

ぱっと見の華やかさには欠けますが、かといって素朴さだけでは決してない。なんと表現していいかわかりませんが、まだ僕にはわからない、この先にずっと広がる奥行きのようなものを感じる料理でした。ともあれ、えて吉さんと二人して楽しくもあり学ぶことも多く大満足。出来ることながらnanameさんとご一緒して、色んなことを教えてもらいながら・バカ話をしながら過ごしたかったですが、それはまたの機会を楽しみにすることにしましょう。

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{お店データ}
住所:那覇市首里赤田町1-37 電話:098-884-5543
営業時間:18時〜23時 定休日:日曜日

「沖縄テーゲー旅4〜赤田風で琉球料理(首里)」への2件のフィードバック

  1. やむなく欠席した「やむやむ」nanameです。
     その節はすみませんでした。
    まだ私、行ったことのないお店なのですよ、赤田風。
    ishさんのエントリを拝見すると、すごーく薄味、
    でもカツオ系のお出汁が利いてるって感じでしょうか?
    琉球料理のお店の中でも、すごく洗練された味わいなのかなー
    と思いました。
    機会を作ってぜひ行きたいと思います。
    そして、続きのエントリも楽しみにしていますぞ!

    1. nanameさん、ほんとに残念でした。でもしょうがないです、今回は。
      というか、色々とお疲れだと思いますので、どうぞしばらくはゆっくりなさって下さいね。
      赤田風、ほんとに薄味でした。カツオだしが利いているというよりは、素材そのものの味がまず最初って印象でしたね。それぞれどういう風に調理なさっているのか、すごく興味があります。nanameさんもぜひいらしてみて、感想を聞かせて下さいね。
      実はこのエントリで、今回の沖縄ネタの半分いってるかいってないかなんですよ〜 これが(多分)一番の大ネタなんで時間掛かるから、しばらく中断してたんです。いつもなりに自分なりに感じたことを勝手に書いてるんで、また色々と教えて下さい!

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