【旧】foodish：”雑”食記

(左)ターンム(田芋)に醤油と味醂を塗って焼いたもの、ミヌダル、ゴーヤーの天ぷら。ターンムはシンプル＆ストレートな味わい、ミヌダルは時々大阪で食べてるのよりも幾分しっかりした食べ応えでした。ゴーヤーはワタを取らず厚めに切って揚げたのに、粟国の塩がうっすらかかっています。どうってことないんですが、シンプルにゴーヤーの苦みっておいしいな、と。
(右)ゆし豆腐・アーサと梅肉のせ。ゆし豆腐はややしっかり目、一つ前の料理がガツン系なので、これでさっぱりスッキリ脂分を流していただきましょうということでしょう。豆腐の白・アーサの緑・梅肉＆漆器の赤が美しいです。


(左)アカジンミーバイのお刺身。海草とハンダマが添えられていて、酢味噌がけ。きれいな白身なので、ワサビ醤油でもいただきたかったです。
(右)ヒラガラマチという、カマボコにネギを巻き付け酢味噌をかけたもの。一本が子供の小指ほどの小さなものですが、ネギの巻き方がものすごく丁寧です。
そういや熊本の郷土料理で「一文字のグルグル」ってのがあるって、美味しんぼで読んだなあ。


(左)今回色んな意味で一番印象に残った、ドゥルワカシー。実はものすごく手間がかかっているのに、結果的にそれを感じさせないかの如くの素朴さが凄いです。昨年来ハマってしまっている琉球漆器とのコラボレーションも見事、自分でいうのもなんですが、是非写真をクリックしてアップでご覧下さい。
(右)ゴーヤーの白和え。もともと白和えって好きなんです。潰した豆腐とゴーヤーのシャリシャリ感、白味噌他の甘味とゴーヤーの苦みのコントラストが楽しい。


(左)ミミガーの和え物。(多分)白味噌とピーナッツペーストか摺りゴマで和えてるんでしょうか。わずかに見える器の模様はフグ。妻や娘のにはカニ・エビ・ヒラメが描かれていて、とてもしゃれていました。
(右)僕としては初めての白味噌仕立てのらふてー。箸で切れるまで煮込んだ状態ではなく、かなりしっかりしていて、豚の旨味を野太く味わえました。
この器の表側は、黄色地に松竹梅をあしらった粋なもの。欲しいなあ、こういうの。

この後、ソーミンタシヤーが出てきましたが、写真撮るのを失念。ソーメンの炒め物なのでソーミンチャンプルーと呼ぶのかと思いきや、やはり本来チャンプルーと呼ぶのは豆腐入りの場合だけなんでしょうか。


(左)少し前からかなりお腹が張っていますが、ジーマーミー豆腐ならスルッと入っていきます。
(右)運ばれてきた時には器の中にこんもり盛られていて、そこにかつおだしをかけていただく豚飯(トゥンファン)が締め。お茶漬け感覚でさらさらっと、最後に汁っ気がありがたいんですが、できればもう少し空腹状態でいただきたかったのが本音です(笑)

(左)デザートその1はシークービー(タピオカ)の黒蜜掛け。この黒蜜、けっこうショウガが効いていて、初体験のおいしさ。こういう組み合わせもあるんやなあと。大阪風の黒蜜トコロテンにショウガいれたらどうやろ、なんて思いました。
(右)デザートその2は「たまたまいいのが入った」とのことでマンゴー。まっこと濃厚な「マンゴー〜！！」っておいしさでしたで、もうお腹パンパン。ちなみに、帰りのおみやげにちんすこうをいただきました。


以上、デザート含めて全15品、それぞれがおいしかったのは言うまでもなく、とにかく「トータルにコーディネートされたおもてなし」にノックアウト。いつかここで食べてみたいという願いがやっと叶い、満足感で一杯です。
現在はこの8000円コースのみ、メニュー構成もほぼ一定のようです。これ以外の料理も食べてみたいと思う一方、少しでも長く続けていただきたいと改めて思いました。



{お店データ}
住所：那覇市久米1-16-3　電話：098-868-3456
営業時間：18時〜22時半(予約制)　定休日：日・火・水