注)今回のエントリは(も)長いです
ひょんなことから出くわしてしまった神戸・垂水のフレンチ「Olive(オリーブ)」二回目ランチに妻と行って来ました。
前回は飛び込みだったけど、今回は予約して行きました。3テーブルしかないのでそのほうが安心です。前回のコースAから、今回は2500円のコースBにアップグレードしてみました。内容は、前菜2皿・スープ・ド・レギューム(野菜のスープ)・魚or肉料理・デザートに、自家製パン・コーヒーor紅茶付で、お昼にはちょっと贅沢に思えますが、内容を知れば超納得のはずです。
前回は酒類を提供してなくて次回こそ飲むぞ!と思ってたんだけど、この数日前から再び提供なしになったとのことでorz。もうちょっと早く来るんやった〜
今回は、料理の内容が細かく書かれたメニューが用意されていました(手書きです!)。しかも持って帰ってもOKだったので、ブログ書いたり料理の復習するのに大助かり。こういうサービスしてくれるところもいいなあ。
いきなりドカーンと登場の前菜その1は、「ズワイガニと春キャベツのテリーヌ/・コンソメジュレ・パープルカリフラワーのマリネ・アイスプラント添え・赤ワインとオレンジのレデュクション」。(メニューもらってなかったら絶対料理名書けません)
なんと華やかな一皿目。お皿はトルコのメーカーにオーダーしているガラス製で、透けて見える中央のテーブルクロス柄もコーディネイトの一つ、という素敵な趣向です。いいなあこのお皿。初めての妻も前菜一皿目がこんなに豪華でびっくりしていました。
テリーヌ好きなんです。それもカニ。ああ、なんでワインが飲めんのか(T_T) テリーヌとソースの口休め的に野菜がマッチしていて、おいしさの波状攻撃。
前菜二皿目もカラフルでアーティスティックな「もみじ大根のヴァプール/自家製菜の花バター・モッツァレラ・金柑のコンポート・帆立貝と海老のコンフィ・菜の花・黒ゴマパウダーがけ」。何と手が込んでいるのか。
美しい・おいしい・楽しい・お皿の上はもう春。これ以降のお皿はノリタケだそうで、モノトーンが彩り豊かな料理をいっそう引き立てています。
続いてのスープ・ド・レギューム(野菜のスープ)「国産ビーツのあたたかいスープ」は自然な甘さ。前回同様、パンは食べてしまったら次々と温めたのを持ってきてくれます。(食べ過ぎ注意)
なおメニューには「ブルーテ」と併記されており、調べてみたらこういう事でした。勉強になるなあ。
そしていよいよメインは堂々たる一皿。肉を選んだ僕のは「国産豚肉の煮込み/ペルシャード仕立て・白菜とベーコンのエチュベ添え・ソースヴァンルージュ」。
厚みたっぷりでジューシーな豚肉を、上からも下からもおいしくする仕掛け。ここまでの3品ですでにけっこう上がってる満足度が、さすがのメインでまたドーンと上昇。
魚を選んだ妻のメインは「北海道産真鱈のポシェ/カニ身とじゃがいものピューレ添え・ソースエメラルド(緑色の野菜入り)とブールブランの2色で」。
今回のコースBのメインは魚か肉かだったんだけど、両方出てくるコースCだったらどれだけ満足できるねんというか、量的に相当あるので、余程食い意地張ってるかよく食べる人でないと食べきれないかもしれません。僕はいけるけど妻は無理かもなあ。
〆のデザートは京都宇治抹茶のロールケーキ/エディブルフラワー添えと、北海道産牛乳100%アイスクリーム。どっちもおいしかったけど、特にアイスがミルク感いっぱいで特によかったです。食後の珈琲と共にいただいて、大大満足。
最初に書きましたが、このコースが税込み2500円なんですよ。ご家族3人で、三宮や元町じゃなくて垂水だからってこともあるでしょうが、それにしてもコストパフォーマンスが高過ぎます。知らないフランス料理用語が多かったので調べてリンクを張っていく度に、手間がかかっていることを実感しました。シェフもパティシエもまだまだお若く、これからどうなっていくのか本当に楽しみです。次回こそは、ワインが飲める時に再訪するぞっ!
コメント
やっぱり凄いですね、ココ。料理ももちろん凄いのですが、器で楽しませてくれるのも良かったです。料理で驚いたお店はけっこう経験させていただきましたが、お皿で…というのは初めての経験かもしれません。国産豚肉の煮込みがかなり魅力的に見えます。あー、また行きたくなってきた…。
Wakkyさん>
今回は前菜2つ付きのコースにしたので、余計にその凄さを感じました。トルコのお皿は何枚かまとめて発注してるそうで、間に食器屋さんが入っているのでメーカー名はご存じないのだとか。デザートのノリタケのお皿は使い始めたばかりだそうです。
色々とすごいと思うところがあるお店ですが、料理法を調べてみて手間がかかっていることを痛感しました。食器にもこんなに気を配っているのに、あのキャパであの価格でこの内容で、なんでやっていけるのかよくわかりません。でも客側からすればありがたい、希有な店ですね。