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満足度高し!龍神温泉「料理旅館 萬屋」(和歌山県龍神村)

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妻と休みの日程が久しぶりに(でもないようにブログ上では見えますがw)合ったので、一泊二日でどこかに行こうということになりました。希望を聞いたら、十数年前に日帰りで行った時のお湯の印象がよかったらしく、とにかく龍神温泉で温泉に入りたいと。
リクエストにお応えして宿を検索。和歌山県の山中の谷間にある小さな温泉街なのでそれほど選択肢があるわけではなく、その中からリーズナブルな割りに料理が良さげな「料理旅館 萬屋」を選んでみました。

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自宅から車でまずは高野山へ。その後国道371号線を南下して龍神温泉に到着。一度このあたりには来たことがあるので、ロケーションはイメージ通り。国道から温泉街に入る道を進んで最初に目に入った宿が目指す萬屋でした。今回は「1日2組限定・絶対満足コストパフォーマンスNo1プラン」一人あたり一泊二食9500円(休前日)+入湯税150円、さてどうなりますやら。

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宿は地上3階、うち2・3階が客室で、1階は食堂、地下(といっても川にせり出しているので地面の中ではない)が浴場。正直なところ設備的にはやや古めですが、僕ら2人には問題なし。窓の外には川とその向かい側の山の木々が見え、周囲には旅館とごくわずかに飲食店がある他はなーんにもなしと、温泉を楽しむためには理想的な環境です。宿から歩いて数分の位置に元湯があり、割引料金で利用可能でしたが今回は見送りました。というのも宿の浴場は24時間使用可能だったもんで、わざわざ行く気がしなかったんです。

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(エントリ内の写真はクリック二度で大きくなります)

チェックインしてまずはひとっ風呂浴びて、フロント前の自販機でビール買ってプハーッ。この値段設定なので迷わずエビスを選んでしまいました。
僕らの部屋は3階で、夕食は廊下を挟んでの別部屋で用意されるとのこと。自室のすぐそばで周りに気遣うことなく個室で食事が出来てありがたかったです。

以下、写真多めでご紹介しますが、はっきり言って今回は「アタリ」です(^^)

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部屋に入ったときのお膳の状態。これで全部ではありませんが、すでにそれなりな品数。

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まず付出しはいたどりの胡麻和え。いたどりってこれまでに食べたことはなく、山菜だってことくらいの知識しかありませんでした。ありきたりな食材ではなく、地元っぽいものが出てきてまずは好印象。

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前菜・三種は、空豆・なにがしかの燻製・カステラ蒲鉾みたいなの。

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茶碗蒸しは、龍神温泉水使用とのことでシンプル。宿の浴場にもコップが置いてあり、ここの温泉はそのまま飲めますと書いてあったので、入浴の度に飲んでました。

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熊野地鶏のたたきと、手前は食前酒の紀州南高梅の赤紫蘇梅酒。うーむ、あくまで地元産でぐいぐい押してくるんですね♪

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小芋と山菜の炊き合わせは、やや甘めの味付けで素朴というか昔っぽいというか。

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出だしこそビールでしたが、この内容なら当然日本酒にスイッチ。是非写真を二度クリックしてドリンクメニューをアップで見ていただきたいのですが、日本酒も焼酎もオール和歌山県産で揃えられています。「黒牛」は知ってたんだけど色々あるんですねえ。

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焼き物は、日高川産鮎の清流焼き。ここに来るまで知らなかったんですが、宿のすぐそばを流れている日高川は鮎・アマゴなどの釣り場として有名なんだそうです。ちょうどシーズンだったので、ここで鮎に出会えてラッキー。
これまで何度も鮎の塩焼きを食べたことはあります。でも独特の風味がいいなとは思うけれど、正直特段おいしいと思ったことはありませんでした。なもんで、特に期待することもなくこいつをガブッとイってみたところ、あれっ?なんか違う。上手い表現が見つからないんだけど、今までイメージしていた鮎の風味を、もっとピュアに・品よく・凝縮した感じとでもいいましょうか。鮎ってこんなにおいしかったんやということに初めて気づきました。そういう意外性も含めて、今回食べた物の中で僕にとっては一番の値打ちものでした。

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鹿肉の陶板焼き。宿をここに決める際にある程度調べたつもりだったんだけど、ここでジビエが出てくるとは思ってませんでした。ありきたりに牛や豚じゃなくってこういうのが出てくるって面白いじゃないですか。臭みもなく、おいしくいただきました。

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天ぷらは地元産野菜と、なんと熊野雉。雉なんて食べたことあったっけなあ。何も言われなければ鶏肉だと思ったとは思いますが、こんな珍しいものが旅先でいただけると嬉しくなりますねえ。

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続いて、山芋かけの茶蕎麦。なかなか面白い器で、右側の蓋みたいなパーツはつゆ入れになってます。蓋と間違って裏返さないようにして下さいとの説明がありました。

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お吸い物と、デザートの葛饅頭。本来はこれと白ご飯で〆なんですが、予約時にオプションで釜飯にアップグレード注文してありました。

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1131円追加しての鮎釜飯。あの旨かった焼き鮎が一匹乗っかっています。こいつを頭も骨も丸ごとザクザク切りながらご飯に混ぜ込んでいきます。

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前述の通り、ここの鮎は旨い。これの釜飯が淡泊というか淡麗でこれまた旨い。鮎とお焦げご飯の風味がミックスされて、塩焼き単体とはまた違った酒のアテにもなるご飯ものでした。

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代わって、こちらは朝食の模様。夕食とは違い、川が見える1階の食堂でいただきました。一番左の湯豆腐がちょっと変わってて、温泉水使用。食べる前に食べ方説明があり、火をつけてあったまったら食べるのではなく、温泉水に豆腐が溶けだした後で食べてくださいとのこと。

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温泉水に含まれている成分が豆腐を溶かしトロトロに。このトロトロ豆腐と白く濁った温泉水を一緒にいただくという趣向がなかなか面白い。車を運転するんじゃなかったら、朝から日本酒飲ってたでしょうなあ。

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そしてこちらは、オプションで事前にオーダーしていた熊野牛テールスープ(977円)。なんで朝からテールスープやねんと思われるでしょうが、夜は鮎釜飯をオプションでつけたもんでなんとなくw でっかいテールがゴロンと入ってて、味付けは塩のみでシンプル。くどさしつこさはなく、野太く濃厚な旨さがどーんと伝わってきます。朝ご飯ならこれと白ご飯だけでも充分かもなリッチさ。素材と手間を考えるとすごくリーズナブルじゃないかと思います。

到着前にきちんと下調べしてこなかったお陰?で、予想外なおいしさに出会えたってこともありますが、とにかくこの価格でこの料理内容で(しかもいい温泉にいつでも入れて)コストパフォーマンス抜群。なにより、ありきたりな素材ではなく地元産に徹底しているところが素晴らしい。これも帰ってから気が付いたんですが、宿のブログを拝見すると素材の仕入れに並々ならぬこだわりをもっておられることが良くわかります。お米も地元産、料理は季節ごとに替わり、プランも色々。熊野牛や熊野雉のコースも良さげだし、秋には松茸、冬は牡丹鍋。階段のみでバリアフリーではないのがちょっと残念ですが、豊かな自然に囲まれて温泉を楽しみ四季折々の料理を味わえて、なおかつこの価格。こりゃあいい宿を見つけました。超おススメ!

{宿データ}
住所:和歌山県田辺市龍神村龍神47
電話:0739-79-0026
部屋数:和室10室のところ6室に制限中
収容人数:35名のところ15名に制限中
(中学生以下不可)
※詳細はこちらをご参照ください。

コメント

  1. おがちゃん より:

    なかなか良い感じですね、いたどりなんかは近所の山に行くと食べていました。

    • ish より:

      おがちゃん>
      建物が少し古く、上下移動は階段しかないのと、部屋の壁が薄いのが玉に瑕ですが、この価格でこの料理内容はかなりおすすめです。鮎、おいしかった〜

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