半年前、初めてトミーに来た時にその存在を知り、シーズンが来たら是非と思ってたせいこ蟹のクリームコロッケとグラタンについに出会える日がやって来ました。せいこ蟹は越前がにのメスのことで、地元ではオスのずわい蟹よりも好まれるとか。越前がにの解禁は毎年11月6日、メスのせいこ蟹はオスより漁期が短く翌年1月10日まで。ご祝儀相場の解禁直後と、相場が上がる年末年始を除いたわずかな期間しか、トミーのせいこ蟹料理を味わうことが出来ません。
*参考リンク:ほやほや福井「越前がに」
メンバーはトミー2度目のえて吉さんと初めてのこばやしさん。なんぼなんでも今回は酒抜きはないやろということで、梅田から福井までバスで日帰り往復、これはこれで道中寝ていても飲んでてもいいのでラクチンでした。
食べに行きますと事前に連絡しておいたら、今回は個室を用意してくれていました。3人いるので色々食べられるし、車じゃないのでワインも飲める。僕は3度目なので、メニュー選択は他のお2人にお任せしました。こばやしさんもドミグラスソース好きなのでシチュー系は是非モノ、せいこ蟹はクリームコロッケとグラタンのどっちにするか迷ったあげく、前者をチョイスしました。
トップバッターはいきなりのせいこ蟹コロッケを、セットでなく単品で3個。やや平べったい小判型で、長辺で12cmほどあったでしょうか。
ナイフでカットしてみたら、中身はカニだらけの凄い濃密度。一口食べてみたら、口の中でカニの風味がブワーンと膨張します。カニ身・内子・外子・ミソがぎっしり、量控えめのベシャメルソースもカニの殻で取ったフォンで伸ばしているんだとか(@_@) だからこんなにもボリュームあたりの「カニ感」がすごくって、大きさの何倍もあるかのようなボリューム感があるんですね。
食べたことある人ならおわかりのとおり、せいこ蟹って小さいので身を取り出すのが面倒なんですよね。内子・外子・ミソも大事にしないといけないので、余計にめんどくさい。トミーでは一度に140杯、カニ一杯当たり8本とすれば脚だけでも1120本のカニ身を総出でせっせとほじくり出ししてるそうで、想像するだけでもむっちゃ大変。カニだけでなく、そこにつまっている手間にも脱帽の一品でした。
ところで、コロッケとグラタンの中身はおんなじだと思っていたんだけど、食後マダムとシェフに訊いてみたら「いいえ、違いますよ」と激しく否定されましたw お皿の上に身・内子・外子・ミソなどを何層かに重ね、その上からベシャメルをかけて焼いてあるそうで、一皿当たり2杯ほどのせいこ蟹が使われているとか。なんと贅沢な!そこまでやるかぁ〜 そっちはそっちで是非食べてみたいけれど、次回以降のお楽しみに取っておくことにしました。
(この日食べたその他の料理は、次回のエントリに続きます)
コメント
[…] 待望のせいこ蟹コロッケなど「トミー」で洋食満喫/前編(福井市) | foodish:"雑"食記 […]