今ごろになって2年前の10月に妻と行ったカンボジア旅行の写真が気になってきました。凝り出すとキリがないので、食べ物に関するネタだけいくつか、備忘録としてあげておきます。
カンボジア旅行といっても、3泊5日でアンコールワットがあるシェムリアップに行っただけ。到着した夜はお手軽に、街の中心部というかダウンタウンの洋風?な飲食店が集まるゾーンをうろうろ、映画「トゥームレイダー」撮影中にアンジェリーナ・ジョリーが通った店もこの「パブ・ストリート」にありました。
うろついたあげくなんとなく良さげな気がしたのが「クメール・ファミリー・レストラン」というちょっと恥ずかしい名前の店。長時間飛行機乗った後の夕飯だったので、いきなり冒険するのもしんどかったし雨が降ってたし。
一応クメール料理という現地風のお店でしたが、ちょっと食べたくらいでは特長はわかるわけもなく。この後その手の料理を何度か食べて、生姜がよく使われていたのが記憶に残っています。
この時泊まったトゥンボレイホテルは中心部から徒歩10分ほど、かなり安めでしたが客室はまあまあ綺麗。日本人客はほとんど見かけず、カンボジア・タイからの宿泊者が多かったです。朝食は何種類かのメニューから選べ、現地っぽいテイストのもいくつかありました。
初回試してみてイマイチなら外に食べに行こうかと思ったけれど、そこそこ良かったしホテルの近くに朝食向けな店がなかったので、結局朝食は毎回ここでした。
旅行出発前に飛行機とホテルだけのツアーをまず申込み、オプショナルツアーは別途「スケッチトラベル」という現地日系旅行代理店のを利用しました。このお弁当は、そのツアーのランチタイムに出てきたもの。おにぎり・玉子焼き・コロッケ・豚煮付けなど一見日本の料理と変わりないようでいて、実はどれも現地風テイストが加えらたクメール風。団体向けの味気ないレストランに連れて行かれるのがたいがいなのに、おいしかったし面白かったし印象に残っています。
ツアーの途中、僕らを追い越そうとした自転車に乗った女性をガイドさんが呼び止め、寸胴に入った何モノかをポケットマネーで買い始めました。
ビニール袋に入れた後、ココナツをナイフでガリガリと削り、トッピングとして振りかけてくれます。
いまだに正体不明な寸胴の中身は、恐らく赤米を発酵させたもので、アルコール臭はないもののごくわずかな甘味と強い酸味があり、それを生ココナツで和らげたような感じ。ガイドさんによると現地でもめったに見かけないおやつだそうで、珍しいからわざわざ呼び止めてごちそうしてくれたんです。そんなにおいしいものではなかったけれど、珍しいので僕はそれなりの量をいただいてしまいました。
ツアー途中で出会ったこれは、東南アジアでちょくちょく見られる例の孵化直前のアヒルの雛入り卵で、カンボジアでは「ポンティアコーン」って名前だそうです。以前から知ってたけど、妻はさすがにムリだろうし、さすがに僕一人でこれはキッツいなあと思い断念。でもいつかトライする日がやって来るでしょう。
この日のツアーは午前中で終了。街に戻って解散すると、ガイドさんが「実はあなた方のホテルは私の自宅のすぐそば。妻も帰ってくるのでうちの家で食事をしないか」と誘ってくれました。後で聞いたら、「例の赤米を珍しがって食べてくれたのが嬉しかった」ってこともあったそうで。
4本に分かれたフォークみたいな金具に挟まれ、魚が真っ白に塩をまぶされて炭火の上でグルグル回っています。
ホテルの僕らの部屋から見えるくらい近くのガイドさんの自宅に案内されると、程なく別の会社でガイドをしている奥さんも帰宅。ちゃっちゃと食事の用意をしてくれている間に、ビールで乾杯。
身をパカッと二つに割ると、エラのあたりに香草のようなモノが詰め込まれていました。
身を取り外し、奥さん作成の2種類のソース(辛い系・ハーブ系)を好みでつけていただきます。お2人とも現地の方ですが、職業柄日本語が話せるので色々と会話も弾み、貴重な体験をさせていただきました。
せっかくの旅先なのでちょっとは贅沢な雰囲気も味わおうということで、最終日にはシェムリアップのラッフルズホテルへ。…といってもランチを食べにいっただけですが。
カンボジアテイストなど全くないでっかいハンバーガーをゆったりがっつり。これはこれでいいもんです。
10月初めでも昼間はかなり暑く、遺跡巡りの際には飲み物や服装など暑さ対策が必須の上、けっこうな距離を歩きます。仕事の関係で海外旅行に行くとなるとこの時期のアジアになることが多く、たいがいは雨季なのでこれまでにもこの時期特有のスコールは何度か経験しています。
でも今回経験したのは桁違い。タッチの差でトゥクトゥクと呼ばれる乗り物を捕まえられたから良かったものの、そこから一気にものすごい雨が降り出し、道路は一気に冠水。タイヤが半分くらい水に浸かるくらいになっても、現地の皆さんは平然とバイクや車や自転車で走ってるわ、屋台は平然と営業を続けてるわで、強烈な光景でした(上の写真はかなり水が引いてからのものです)。それ以来、僕はこのスコールがトラウマになって、「旅道具は雨に耐えられるものでないと!」とこだわる羽目になってしまったのですが…
以上、とりとめのない内容になってしまいましたが、改めて当時を思い出すことができて自分自身が楽しめました。国内でも国外でもとにかく旅は大好きとはいえ、やっぱり海外はギャップが大きいだけ刺激が強くて面白いですねえ。
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