青春18きっぷで日帰り一人旅・後編〜「一口」(尾道)

福山の串かつ屋「一口」のことは、10年以上前にえて吉さんのブログで見かけて以来ずっと気になっていました。夜営業しかやってないので、行くなら泊まりか新幹線利用じゃないと無理だろうとずっと思っていたら、何度もここに行ってる飲み食い仲間のきよみぃーがこの夏に青春18きっぷを使って日帰りで行ってきたよーとのこと。おーそれなら僕もというのが今回のきっかけ。福山で昼酒やった(前編参照)後、早めに尾道に入ってまずはお店の場所を確認。開店までにはまだだいぶ時間があったので、しばらく街をぶらつくことにしました。

尾道はたぶんこれで3度目。初めて来たときは友人達と福山に住んでいた別の友人を訪ね、その後尾道で千光寺まで上がってその後お寿司を食べた記憶があります。

二度目は家族で同じく千光寺にも行ったし、尾道ラーメンの朱華園でめっちゃ並んだ記憶があります。ブログ記事がないので、12年以上前であることは確実。

尾道の商店街はけっこう活気がありました。観光客向けっぽい店も地元向けっぽい店も共存している感じ。昔からのお店は看板のフォントとかデザインがレトロで、それが却って観光客受けする要素になっている気がします。

今や貴重であろうガラス器具の専門店。お店の名前も看板フォントもドラマのセットみたい。

かと思えばこちらは分類としてはモダンな、鰻ならぬ穴子の寝床というゲストハウスなんかもあったりします。

以前来たとき気になっていた桂馬蒲鉾商店、今回はお店に入っておみやげ用にいくつか買って帰りました。しっかりした噛み応えがあり、ぶりんぶりんでとてもおいしかったです。

…てな感じで街をうろつき、そろそろ良かろうと開店30分前の17時に一口に行ったら、なんとすでに行列ができてるではないの！！orz うーん失敗失敗、なめてたあ。カウンター11席しかないのでどうかと思ったら、結局開店一巡目は僕の直前までで、その後になってしまいました…はよから来てたのにアホちゃうか…
このために来たんだから待たなしゃあない、でも帰りの電車に間に合わなかったらどうしよか。ギリギリアウトになり外で待つ僕を慰めるかのように、若大将が何度も気遣ってくれました。椅子を持ってきてくれたり暑いでしょうと団扇を持ってきてくれたり。で、1時間ほど待ってようやく入店。これなら終電にも間に合いそうです。

(エントリ内の写真はクリック二度で大きくなります)

串かつって、芋・肉・海老みたいに単品ネタそのままなのと、○○を××で巻きました・挟みました・載せましたみたいのとがありますが、こちらはご覧のように基本的に前者。ただし、良くある串かつネタ以外に、地元っぽい魚介類がミックスされているのが特色。

揚げるのは大将、若大将と女性数人が脇を固める構成。カツが揚がるとネタごとにソース・塩・レモン・そのままでと大将から食べ方を教えてくれます。この手の店って押しつけがましく感じることもありますが、ここの場合はそんな感じはなし。あくまで「おいしく食べて欲しい」という気持ちからなんだな、というのが伝わってくるからだと思います。

コロモは薄め、軽くサクッとお腹に収まります。揚げ物が苦手という人でも食べやすいだろうから、僕みたいなのだとなんぼでもイケてしまいそうで注意せねばなりません。

こちらの名物であるあさりは800円と少し値が張りますが、串なしのこういうばらけた出方だとは意外でした。ノーマルと辛口の2種あって、これは辛口。キャベツの上に何個か載せてそのままパクッといただく趣向。一人で食べるにはそれなりの量かもしれませんが、何しろ揚げ物好きなもんで楽々クリア。これは珍しいし面白かったですね。

たまたまなのか二巡目だったからなのかはわかりませんが、ゲソ・穴子・いわしは品切れ。あさり以外に食べたのは(多分)、トリ貝・きす・ネギとん・にし(貝)・貝柱・はも・いか・蓮根・海老・串かつ(2本？)・玉ねぎ。まだなんか抜けてるような気もするけど、我ながらよう食べてますなあ。
特に印象に残っているのは、あさり・トリ貝・にし貝とたまたま貝類ばかり。普段串かつとして食べないせいもあるとは思います。ビールと冷酒飲んで5000円前後だったでしょうか、事前のイメージ額を超えてはいてもこれだけ食べてりゃ、しょうがないですわな。