沖縄に行くと那覇泊が多いんだけど、今回は久しぶりに西海岸・恩納村の宿でした。外で食べようという家族の希望により、相談の結果選んだのが「やんばる」。けっこう混むみたいなので予約していったんですが、当日は満員で断られるお客さんもいて、えらく繁盛している様子でした。
やんばるってもっと北側の地域のことじゃないかと思ったら、元々は「山々が連なり、鬱蒼とした森が広がる地域」という意味で、かつてはけっこう南側までがその範囲内だったそうです。
席だけ予約で料理はついてからの検討。お店としての押しはアグー(沖縄の豚)で、それをあの懐かしのタジン鍋でいただくのがお勧めとか。
人気の「やんばる島豚アグーセット(3990円)がお得そうだったので、それを2セットとってあとは好きなものをアラカルトで頼むことにしました。結果的にこのスタイルで大正解。
なにはともあれオリオンの生ビールで乾杯〜琉球小鉢三種盛りはジーマーミ豆腐・もずく・すくがらす豆腐で、ガラスの器が色合い良くかわいい。
予約していたので、卓上のタジン鍋にこのようなメッセージカードが添えられていました。お店の皆さん方は総じて感じ良く、ファミリー客が多く全体的にアットホームな感じ。これも繁盛の要因なんでしょうね。
蓋を取るとこんなんで、アグーの下にはもやしとキャベツ、周囲にはパイナップル・プチトマト・ヘチマ・紅芋・ゴーヤー。食材の水分だけで蒸し上げて、タレでいただきます。タジン鍋っていっときすごく流行ったけど、カサが高いからうちは全然買う気がありませんでした。でも今回これを食べて、この調理法の良さを認識。ちょっとタジン鍋が欲しくなってくるおいしさでした。
セットに付いてた「体験ゆし豆腐」は、鍋に入った豆乳をゆっくり暖めていくとある段階でぶわーっと沸騰してくるので、ここで火を停めてにがりを加え一気にかき混ぜるだけなんだけど、これが理科の実験みたいでけっこう楽しい。
生ビールに続いては、ちょっと贅沢に萬座10年古酒をカラカラで(2200円)。
各自好みで注文していった料理は、海人(うみんちゅ)サラダ(990円)海ブドウ(540円)アグーテビチからげ(740円)アグー柔らか唐揚げ(840円)紅芋コロッケ(690円)ラフテータジン仕立て(990円)。
ポピュラーな沖縄料理にちょっと一工夫したモノがあったりで、どれもおいしく、そして最初の三種盛りで感じたように、どれもとてもいい器を使われていました。ドリンク用のグラスや泡盛用の焼き物もとてもいい。店主さんに伺ったところ、工房に直接買いに行ったりしているんだそうで。
セットの〆は、ラードリゾット。タジン鍋の残り汁にラードとコラーゲン(豚の形)を足して温めて
ご飯とチーズを加えて、チーズと好みでにんにく醤油を加えていただきます。ラードリゾットってすごく脂っぽいのをイメージしてたんだけど、全然そんなことなくスルッと収まりました。
デザートは、ブルーシールアイスクリームアイス黒糖掛けと三矢本舗のサーターアンダギーで大満足。
一見観光客向けのお店かと思いましたが、料理も器もお店のサービスも良くて、地元の方っぽいお客さんもそれなりにいらっしゃるのに納得。ドリンク類をそれほど飲まなかったからとはいえ、これで一人あたり4000円程とリーズナブル。これはいい店を選んだものです。
{お店データ}
住所:沖縄県国頭郡恩納村瀬良垣1288
電話:098-966-2939
営業時間:17時~22時
定休日:火曜
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