今回の旅は団体行動と個人行動のミックスというパターンで、初日の目的地「うな富士」にはこばやしさん・えて吉さんと現地集合することになりました。こちらのお店、ミシュランのビググルマンにも選出されている人気店ですが、平日なら予約を受け付けていることを知り、開店即の11時に予約をとっていました。電車の関係で到着したのは10時20分頃で、一番乗り。写真のテントは待合用スペースで、全員同じ方向を向くよう指示されます。検温も手指消毒もきっちりされていました。
一昨年の夏に名古屋まで日帰りで来た際の「清月」の修行先にあたり、以前から来てみたかったんです。
お店の左隣は喫茶店、そのまた左隣に「うな富士・縁(ゆかり)」というお店があり、後で調べてみたらこちらはバリアフリー対応の店舗だそうで、開店時(10時40分頃)に呼び込まれたのはこちらのお店の方でした。(ちなみにこの時点でのお客は全部で3組)
こちらの鰻は腹開きの地焼きで、いわゆる関西風。名古屋らしくひつまぶしもありますが、特徴的なのは「肝入り」。腹開きのほうが肝をきれいに取り出せるとは初めて知りました。
「うな粕」は白焼きに酒粕漬、「うなぎの枕」はかまぼこの上に蒲焼と白焼が載っかったものだそうで。
日本酒頼んだら、たまたまなんでしょうけどおちょこ3つが大中小と大きさが違っていたのがなんか面白かったです。
注文して10分程でまずは白焼(3740円)登場。器の下にはお湯が張ってあって冷めないようになっており、好みでわさびや醤油をつけて3人で分け分け。いい鰻でないと白焼なんて出せないから当然おいしかったんだけど、地焼きなので香ばしくてちょっとパリッとしてて、ピュアに鰻の旨み・甘みが感じられて、やはり日本酒にめちゃくちゃ合いました。ここに来たらタレ付きの蒲焼だけでなく、白焼も食べられることをおすすめします。
そして僕が注文したのは肝入り鰻丼(4510円)。吸物は肝吸いではありませんが、はまぐりが入ってるのが鰻屋にしては珍しい。
恐らくは並の鰻丼に肝(焼)を載っけてるんだと思いますが、まず肝の量が予想以上に多い。香ばしく焼かれているこいつに卓上にあるミル入の粒山椒をガリガリかけたら、むっちゃ上等な酒のアテ。肝吸いで食べるより焼のほうが断然好みで、多少値段が高くなってもここでは肝入りを強くお勧めします。
そして鰻丼は、ご飯やや硬めで甘辛バランスが取れたタレ、蒲焼は僕が好きな関西風とほぼ理想形。しかもご飯が見えないくらいの蒲焼なのに、ご飯の中にもまだ埋め込まれているという幸せ。もちろんただ量が多いだけでなく、適度に脂を含んだ上物、焼きもいい塩梅で文句のつけようなし。鰻好きでそれなりに色々食べてきたつもりですが、僕が食べた中ではベスト5に入るうまさでした。
並の鰻丼で3850円は高く感じられるかも知れませんが、昨今の鰻事情からすればこの量と質でこの価格なら超々お値打ち。さらにこれに660円足しただけであの肝焼がついてくるんだから、(嫌いじゃなければ)ここでは是非モノと言えましょう。
名古屋の鰻屋さんってお店の数も多いし、関東風も関西風もあってバリエーション豊富だし、レベルが高いなあと改めて思いました。
{お店データ}※平常時
住所:名古屋市昭和区白金1-1-4
電話:052-881-0067
営業時間:11時~14時、17時~21時 12/30は昼のみ
定休日:大晦日・元日
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