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一ソ十(神戸・新開地)

20140807一ソ十
新開地と湊川の中程にあり、だいぶ前から気になっていたお好み焼屋さん「一ソ十(いそじゅう)」。時間帯も腹具合も中途半端だった某日、ふと思い立っていってみました。

20140807一ソ十
表看板からちょこっと入ったところにある入り口も、無駄がなくしゅっとした顔立ち。
初めてだとちょっと入るのに勇気が入るかも知れませんが、一旦入ってみれば女性一人でも全く問題ないお店でした。

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値段的にはやや高め。お好み焼のディフォルトは粉焼、50円プラスで玉子を入れることができます。たこ・きも・貝・すじあたりがあるのが神戸らしい。

20140807一ソ十
年配の女性2人で切り盛りされていて、鉄板も店内もピカピカ。全体的にどこか品を感じるのは、かつて新開地にあったお好み焼の名店「美丁(よしちょう)」の流れを汲むお店だからでしょうか。震災を機に閉店してしまったそのお店には、1,2度伺った記憶があります。

20140807一ソ十
お好み焼を焼くおかみさんの手さばきが美しくて、思わず見惚れてしまいます。動きに無駄がなく優雅。下町のお好み焼屋さんのガーッとパワフルな焼き方もあれはあれで好きなんですが、こちらの焼き方は(ちょっと大げさですが)まるで舞踊のような、ひとつの演し物としての魅力があります。出てきたお好み焼も、どこか端正で品を感じるのは気のせいか。

20140807一ソ十
豚・イカ・海老入りのミックスに玉子を追加して、ドロ(辛いソース)は敢えて使わず。しっとり旨味がある生地とゴロゴロ入ったいいネタで、これはおいしい。ただし、量的にもお上品なので(笑)僕みたいな粗忽者にはおやつレベルでした。

20140807一ソ十
まだ食べ足らないし、焼きそばはどんな焼き方だろうと興味があったので、たこそばを追加。
完成品をみてもそこはかと漂う雅を感じ取っていただけるかも知れませんが、お好み焼きの時以上に焼きそばを焼くコテさばきのほうがより美しい。焼きそばももちろんおいしかったんだけど、花街・福原の伝統を引き継ぐ技、いやあこれはいいものを見せていただきました。こういうものは是非後世に伝えていって欲しいなあ。

{お店データ)
住所:神戸市兵庫区新開地1-4-16 電話:078-578-0030
営業時間:[月~金] 17時~22時 [土日・祝] 12時~22時 定休日:火曜

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