お正月早々衝撃的なニュースが伝わってきました。駅弁の名品・「湖北のおはなし」などで知られ、昨年で創業170年の老舗「井筒屋」が、3月20日で飲食業から撤退。駅弁販売は2月末日までと発表されました。
このような残念なことになってしまったのには様々な事情があるようですが、何度かこちらの駅弁をいただいたファンとして、悔いのないお別れをしたいと思いました。
ということで、ぎりぎりになって混む前に昨日米原まで行ってきました。青春18きっぷが使えなくなったのでコスト的にとても痛いですが、そんなこともいってられません。
買って帰るだけなら駅構内の駅弁コーナーで受け取ればいいのですが、それでは悔いのないお別れにふさわしくない。
米原駅の西口を出たら、駅前のロータリーから井筒屋の本社工場が見えます。
本社内で駅弁を買えるし、飲食も可能。うどん・そばなどもいただけます。折角なのでここで食べてみたかったんです。
本社内の飲食スペース・キッチン井筒屋には、まず写真左側の本社入口から入っていきます。
その隣にそば・うどん・ドリンクなどの注文コーナーがあります。
ここでビールを飲みながら予約していた弁当を食べるのが今回の目的。
…なんですが、入口入ってすぐ右側が事務所で、そこからお弁当の注文を聞きに来てくれたのが(恐らく)8代目当主さんでした。
入口入ってドン付きを右に進むとキッチン井筒屋の入口、店内はテーブル席とカウンター席あり。ささっと麺類を食べに来られる地元の方も多いようです。
予約していたお弁当とビール(ロング缶350円)を社長さん自ら運んできてくれました。
3種類予約していた中からここでいただくのは、最初で最後の「鶏めし」(1230円)。右半分はそぼろと錦糸卵載せ、左半分は薄切りローストチキン載せ。
薄めの下味がついたローストチキンはニンニクがほんわか香ってきて、ごはんのおかずにもアテにも。そぼろと錦糸卵パートももちろんおいしく、やはりきっちり作られています。
もうここで食べる機会はないだろうから、伊吹よもぎそば(700円)を追加しました。
少し緑がかっていて、ふんわりよもぎの香りがします。コシもややしっかり目のように感じました。
一時間に一本の新快速で帰るつもりでしたが、妙に居心地が良く長居してしまったので、途中から快速になる普通電車に乗って帰りました。青春18きっぷだったらどこかで降りてうろつくんだけど、おとなしくおみやげのお弁当を持って帰るしかありません。でも、わざわざ米原まで足を運んで良かったと思いました。
(自宅でお弁当編に続く)
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