恥ずかしながら御影公会堂が3月末で一旦休館し、来年3月末日までの改修工事に入ることをつい先日知りました。
*参考サイト:神戸市・御影公会堂の改修工事について
建設されたのが昭和8年。僕が生まれて以来何度となく前を通ったことがありますが、記憶にある限り中に入ったことがなく「いつでも行けるわ〜」の典型例。立て替えではなく1年かけての改修なのでまるっきり変わってしまうことはなくてもやはり初代を知っておきたい、ということで昨日大慌てで行ってきました。
もちろん建物自体に興味はあります。でも、ご想像通りそれだけではありません。地下にある「御影公会堂食堂」はそれこそ何十年にわたっての課題(それが目的ともいう)。どこから地下に降りるのかようわかりませんが、とにかく建物に入ってみることにしました。
建物の1階奥からエントランス方向を望む光景。レトロというかモダンというか経てきた年月が醸し出す雰囲気がムンムン。しかしながら冷静に見れば、オリジナルでなくなるのがもったいないとかって話で済むはずはなく、こりゃあ確かに改修が必要です。
入り口入って左側に食堂のメニュー発見。有名なオムライス(700円)以外にこんなに色々あるとは知りませんでした。
続いて、メニュー近くに階段発見。どうやらこれを降りていけば食堂にたどりつけるようです。
階段降りて左手を見れば、おお、何十年来の課題だった御影公会堂食堂の入り口がそこに。
昼時ピークを避け13時過ぎに行ったのが功を奏し、なんともいえないこの空気を感じることが出来て正解でした。
食堂入り口左側には、かつて使っていた食器を一つ10円で販売していました。洋食器だけでなく和食器も使ってたんですねえ。
店内は予想を超えるクラシックな素敵さ。写真奥左手が入り口・奥が厨房。
年月を感じさせる壁のあちこちには絵画が飾られており、ゆったりした雰囲気。このフロアからさらに一段下がって客席あり。
一段下がったフロアは地下とはいえドライエリアのおかげで柔らかい外光が入り、ランチタイムのいい雰囲気を醸し出しています。
初めてなのでかの有名なオムライスをはずすわけにはいかんでしょうということで、ランチタイムサービスのオムライスセット(880円)をチョイス、まずはサラダとスープから。
しばし時間が経って、魅惑の紡錘形登場。パセリが添えられているのみのシンプル構成、オムライスの下にはオリジナルのトマトソースが敷かれています。
パカッと割って見た図。具はタマネギと鶏肉など、トマトソースは甘味よりも酸味が前に出てきてケチャップライスとの相性良し。ぶっちゃけスペシャルにおいしいと思うものではありませんでしたが、建物や食堂の雰囲気込みでやはりここに来ておいて良かったと感じました。
フロア担当の方に訊いてみたところ、改修後この食堂がどんな感じになるのかはあまり知らないとのこと。恐らく、素人目には見た目がきれいになる程度かと思いますが、この雰囲気を味わいたいのなら残り時間はあとわずか。できれば混み合う時間を割け、ゆったりこの空間を味わうことをおすすめします。
{お店データ}
住所:神戸市東灘区御影石町4-4-1
電話:078-851-2959
営業時間 水~月 11時~14時 土・日のみ17時半~20時半
定休日:火曜
コメント