「山陰」カテゴリーアーカイブ

奥出雲湯村温泉 湯乃上館で極上一泊二日(後編)

DSC03505
お楽しみの夕食は、部屋での食事か、宿の玄関を出てすぐ左手にある茅葺き別棟内の囲炉裏端かを選ぶことが出来ます。囲炉裏は一つしかなく宿泊客は一日二組だけなので、先客が選んだら二組目は自動的に残りのほうに決まりとなるんですが、せっかくなので若干料金が高くなる(500円!)のを承知で、囲炉裏端を予約しておきました。
 

DSC03510
通されて、思わずおおっと声が出ました。おっさん2人にはもったいなさ過ぎる風情あるスペース。囲炉裏の端っこと窓側にえて吉さんと僕の席が用意されているだけで、余裕たっぷり。確か最大で8人利用できると伺った記憶があります。
 

DSC03512
まずは、もずくの酢の物・刺身こんにゃく・鰺のたたきでビールからスタート。

DSC03513
鰺のたたきの盛りつけを見ただけで、こりゃ間違いないと確信しました。
 

DSC03520
予め軽く火を通した焼き魚が、炭火にセットされました。ひょっとしてと思いながら確認したら、のどぐろ。写真ではわかりませんが、サイズも身の厚さもすごくて、こんなの見たことありません。

2018-05-23 18.29.09
早々と日本酒を注文。焼きたての塩焼きを何もつけずにそのままいただく贅沢。これだけでも充分にメインを務めることが出来るんじゃないかと思えるほどの存在感でした。
 

DSC03535
ちょいとリズムを変えて茶碗蒸しが出てきた後は…
 

DSC03529
こちらの定番・鶏と揚げの網焼き。

DSC03541

DSC03543
炭火で焼いただけの揚げに、ちょろっと醤油をかけただけなのに、すごくうまいんです。揚げのタチの良さもあるんでしょうが、醤油もうまみとコクがあってアテになるくらい。ご主人に訊いてみたら、島根県奥出雲町の井上醤油店のものなのだとか。気に入ったので帰りに探しまくってやっと見つけて買って帰ったら、我が家の近所のスーパーのこだわりコーナーに置いてあったので、腰が砕けてしまいましたw
 

DSC03546
鶏(手羽)はこんな感じ、塩の下味だけでそのまま。皮の焼け加減見ただけで、ものすごくおいしそうですよね。
 

DSC03549
シンプルで力強い素材の旨味に充分満足していたら、三瓶牛のローストビーフが登場。丸めてお皿の上に載っているのでそう大した量には見えませんが、広げてみたらそこそこのボリューム。これも醤油をちょこっとつけるだけで充分、というか余分なことは必要なし。
 

DSC03553
〆は大粒シジミのお澄ましに、お漬け物とご飯。お腹一杯でもこういうのは簡単に胃に収まります。

DSC03555

DSC03570
最後はフルーツとお茶(柿の葉茶?)で。

こちらの宿は、山の中・川のそばなのでその手のものはもちろん、境港などの漁港からも近いので、四季折々いろんな素材が手に入るんですね。その上、十四代目のご主人は京都の料亭での修行経験もあるので、もうこりゃあ鉄板。雰囲気も抜群で大満足の炉端料理でしたが、部屋食も食べてみたい、でも季節が違えば素材もまた変わってくるしと、何度でも来たくなって困ったことですw
 

2018-05-24 07.01.58
食事の後、部屋に戻って一休みして温泉に入ってまた飲んで就寝。翌朝起きたらピーカンのいい天気。さっそく朝風呂に入って、朝食に備えます。
 

2018-05-24 08.00.53
お味噌汁の具は、玉ねぎとじゃがいも。写真一番上の鰯の醤油煮は、きりっと辛目の味付けで少量でもご飯がバクバクいけます。こういうの食べるとまた飲みたくなってしましました。

 

で、この一泊二食の料金(囲炉裏端での夕食プラン・飲み物代別途)なんですが、一人当たり12,500円にサービス料10%、入湯税150円で、合計13,900円。温泉は源泉掛け流しでいつでも入れる・宿は風情あり・料理も充実で、すごいコストパフォーマンス。季節ごとにリピートされる方もいらっしゃるとのことで、そりゃ近くにこんなとこあったら年に何回でも来たくなることでしょう。我ながらこれはめっけもんの宿でした。
 

DSC03609
僕らみたいな雪に慣れてないものが冬に車で来るのはちょっと難しいでしょうが、その時期の料理にも大いにそそられるものがあるし、寒い時期の温泉もまた格別でしょう。宍道湖側の木次駅からバスで来ることも出来るので、いつかそのルートでも来てみたいものです。どうもお世話になりました。
 

DSC03610
 


奥出雲湯村温泉 湯乃上館で極上一泊二日(前編)

2018-05-23 16.15.29
温泉があって・料理がおいしくて・なんにもなくてもいいからゆったり出来る宿に泊まりたいなといつも思っています。本来ならこういう旅は妻とするべきなんでしょうが、何分休みがなかなか合いにくいもんで、同じ事を思っていたえて吉さんとおっさん2人旅をすることになりました。
とはいっても、手頃な値段でそういう希望を満たしてくれる宿なんてなかなかありません。事前に相談しながらネットでなんだかんだ検索していたら、見つかったのが「奥出雲湯村温泉 湯乃上(ゆのうえ)館」。
 

位置としては、山陽自動車道経由で尾道・松江自動車道を北上、島根県の南北方向の真ん中当たりというか、宍道湖から少し山側に入ったところ。

2018-05-23 16.16.11
温泉としては1300年以上の歴史があるものの、昔ながらの温泉宿としては今やこの一軒のみ。しかも一日二組限定なんです。

DSC03476
宿に着いたのは16時過ぎ、部屋は二階。目の前の川のせせらぎと風の音、時折聞こえる鳥のさえずり以外はなーんもなしの静けさ。

DSC03467
道を隔てた向かい側が、奥出雲湯村温泉の共同浴場。利用できる時間は10時〜21時までなんですが、湯乃上館が経営しているので宿泊者は清掃時間以外はいつでも入ることが出来ます。

DSC03481
湯乃上館は江戸時代の創業、現在の建物のうち一番古い部分は140年以上経つそうで、館内はいい意味での年季を感じさせてくれます。

DSC03483

DSC03561
こういうタイル敷きの洗い場なんて、今やほとんど見掛けなくなりましたねえ。

DSC03484

DSC03486
夕食までにはまだ時間があるので、階段で1階に降りて早速ひとっ風呂浴びることにしました。

DSC03492

DSC03496

DSC03493

DSC03491
玄関から目の前の共同浴場が見えています。

2018-05-23 16.15.41

2018-05-23 16.47.35
入口外側には足湯があり、すぐそばの斐伊川を眺めながらゆっくりできます。

2018-05-23 16.30.00
加熱・冷却・循環等なしの源泉100% 掛け流し。内湯と露天風呂両方あり、こちらは露天側。お湯の温度が適度なので露天側だといくらでも入っていられそうな加減でした。滞在中三度入ったかなあ。チェックアウト後でも時間があればのんびり浸かっていたかったです。

温泉に入ってさっぱりして、いよいよお楽しみの夕食。続いてのエントリでご紹介します。
 


大山を眺めながら井田農園でそば(鳥取県西伯郡)※追記あり

昨夜の宿はとてもいい宿でした。それはまたいずれ改めて。
宿を出て地道をドライブして、昼飯に井田農園でそば。これから大山のふもとを抜けて、中国道を目指す予定です。
 

(以下、追記) 

2018-05-24 11.54.45
えて吉さんとの一泊旅行二日目は、宿を出てしばらくは地道を進むことにしました。宍道湖当たりから東へ、その後蒜山高原脇を抜けるルートに。昼ご飯を何にするか考え始めたところ、このままだと蒜山焼そばとかになりそうで、あんまりそういう気分でもなかったので日本そば系で検索したら、すぐ近くに見つかったのが、井田農園でした。
 

DSC03629
えて吉さんはベーシックにもりそば(800円)、僕は100円違いならということで小エビ天そば(900円)を。小エビのかき揚げだと勝手に思っていたら小エビ入り天かすのようなものが載っていて、ちょっとこれは食べにくかったですね。でも肝心のそばは香りもそれなりに良くって、食べたい気分に合ってて良かったです。
ところで、そばつゆの向こうに見える白い物体、「えらく切り方がでかい大根(かなんか)のお漬物やなあ」と思って途中で囓ってみたら、なんと梨。いくら鳥取名産とはいえ、まさかこの季節に出てくるとは思ってなかったのでびっくりしました。旬の認識が間違っているのかと思い調べてみたけど、やはり8月下旬から11月下旬まで。こんなに水分多いものが冷凍できるわけないし、どうなってるのかなあと思っていたら、自宅に帰って井田農園のサイト(注:リンク先は音が出ます)を見たら理由がわかりました。なんと

梨、柿、蕎麦などを新鮮なまま熟成させる氷温貯蔵庫を導入しています。
長期熟成保存できるので、梨は5~6月まで、蕎麦は年間を通して販売できます。
収穫した手の味を、そのままご提供します!

 
…なんだそうで、やっと疑問が解けました。う〜む、そうなんかあ、そういう技術があるのね、ということで大変勉強になりました。でも、食べられる期間が延びるのは嬉しいような、旬の感覚が薄れていくのは寂しいような気もしますがね。