室津の正確な住所は兵庫県たつの市御津町室津。カキオコを食べに日生にここ数年毎年のように行っているので、ここ室津を何度も通過したことがあります。でも国道を外れ室津港にまで降りてきたのは初めて。ここに9年前からいつか来てみたいと思っていた店があるんです。
「お好み焼き 小嶋」のことを知ったのは、ころりんさんのこちらのエントリ。のれんにも「お好み焼」って書いてありますが、ここで食べられるのは洋食焼き、あるいは一銭洋食と呼ばれる食べ物なんです。
僕の親世代の食べ物なので、僕自身も経験値はあまりありません。お好み焼きの原型とでも言いましょうか、鉄板の上にクレープのように小麦粉を溶いた生地を敷き、火が通ったら手早く裏返して具を載せ、再び裏返すあるいは折り畳んだ後、ソースや醤油をつけて食べる。少し前に流行ったキャベツ焼きをもっと薄っぺらくしたものとでも言えばいいでしょうか。
客席は実質的には鉄板回りの5席のみ。トークが楽しいおばあちゃん「うめちゃん」が目の前で作ってくれるのを、出来たてアツアツで食べるのが醍醐味。ころりんさんのエントリでも、えて吉さんのエントリでも、作るのがメチャクチャ手早いと書いてありましたが、ほんとに早い。一品出来上がるのがあっという間です。
日生でカキオコ一枚食べた後だったのでどうしようか迷いましたが、メニューの下の方に書いてある「うめちゃんのおまかせコース」をお願いしました。通常は5品、これを2人分として分けて食べるとちょうどいいらしく、全部は無理そうなら途中でストップって言ってくれればいいとのこと。
コナがかなり薄いクレープ状でキャベツも少なめなので、一品食べてもボリュームは大したことなし。それに加えて具が豚肉・玉子・天かす(揚げ玉)・うす揚げ(←これ、おいしい)等なので、軽くて次々イケてしまいます。リッチな食材ではないけれど、素朴でおいしい。そしてなによりうめちゃんとの会話が楽しい。
その他ちょっとここに書いていいかどうかわからん話なんかもしてくれて、とても楽しくほっこりとした時間を過ごすことが出来ました。料理は4品目のモダン焼でギブアップ。ネギとろろ焼きってのを食べられなかったのが心残りです。
うめちゃんはこのところ膝・腰の調子が悪く、前日まで数日お店を休まれていたのだとか。この手の仕事は立ち仕事だし冷えるし、同じような話をよく聞きますねえ。無理しない範囲で、少しでも長く続けていっていただきたいです。またネギトロロ焼き食べに来たいなあ。
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