こばやしさん・えて吉さんからお誘いいただいて、南田辺駅前にある知る人ぞ知る居酒屋「スタンドアサヒ」に行ってきました。神戸っ子の僕にとっては正直なところ「南田辺ってどこよ?」ってほど未知な場所でしたが、約束の時間に到着すると駅のそばにお店の灯りが見えたので、すぐにわかりました。っちゅうか、暗くなってからの時間帯だと近辺にはほとんどそれらしい灯りがないんですよね。店の前には席が空くのを待っているのか何人かの人だかりが出来ていましたが、予約を取ってくれていたお陰でスムースに入店できました。
店の回りをうろついていた時に出くわしたえて吉さんと先に入店。程なくしてこばやしさんが到着する前に、まずはこちらの名物・炊き合わせでスタート。この店に行くことが決まってから少しばかり予習してたんですが、これはさすが名物って感じでしたねえ。中身はかぼちゃ・蕗・茄子・いんげん・鯛の子・いたや貝(多分)、それぞれいい味付け加減。年を食ったせいか、近年この手の炊き合わせが好みになってきたことも相まって、駆けつけビールは早々に済まして、すぐにでも日本酒にイきたい気分でした。
僕は今回が初めてだったもんで、基本的にお二人にオーダーをお任せしてたんですが、こちらは僕所望の「さばからまぶし」。予習で見かけて食べてみたかったんです。きずしにおからをまぶしたもんで、予想通りいかにも「酒(日本酒)飲め!」みたいな素晴らしい?アテでした。出だしからの名物2品で、さすがにこりゃ名店だなあと実感。
そして、ここでこの日の主役が登場。この季節、皆さんご覧いただけばおわかりの通り。
出合いもの様々あれど、個人的には「鱧と松茸」ってその際たるものじゃないかって思います。名残と走りの出会い。わずかな時期にしか味わえないこの組み合わせを、これだけは一人一つずつオーダーして存分に味わいました。うまかったなあ、これ。
こちらではうなぎも定番メニューらしく、蒲焼き。自分とこで焼いてはるんでしょうか。無駄に分厚くなく、あっさり目でバリッとしてて秀逸。この日こちらでいただいたものはどれもおいしかった中、炊き合わせとこの蒲焼きが一番印象に残りました(僕が鰻好きってこともあるでしょうが)。なおこばやしさんとえて吉さんは、前回ここで白焼きを食べたそうで。ふーん。
こばやしさんがこれ注文した時は、僕もえて吉さんも「ええっ?」って耳を疑ったエビフライ。和食系が本流みたいな流れの中でこばやしさんがこれ注文するとは意外だったんですが、しばらく揚げ物断ちしてたのと、これがお得(確か800円)だからだそうで、確かにぶっとくご立派で食べごたえ充分でした。
このあたりになると記憶が定かでなくなる、誰かがオーダーした唐揚げ(またこばやしさんか?)。鶏以外に、ごぼうだったかの唐揚げが添えられてたかと。
エピローグ的に、数の子とぬた。僕はめったに数の子を食べないんだけど、こばやしさんはお正月の度に自作しているほどで、数の子の魅力はどこにあるかみたいなテーマで、みんなでウダウダ飲んでました。
思い残すことなく飲んで食べて、一人4000円程だったでしょうか。僕はあんまりよくわかってなかったのですが、この店の名物おかみは前半不在、後半に現れたそうです。どうせならその洗礼を受けたかったなあという願望もあるし、南田辺という不慣れな場所であってもぜひまた来てみたいです。さすがええ店でした。
{お店データ}
住所:大阪市東住吉区山坂2-10-10
電話:06-6622-1168
営業時間:17時~22時半
定休日:日曜・祝日
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