こばやしさんとこの「B級的・大阪グルメ!ブログ」のこのエントリ読んでたら無性に天丼が食べたくなり、色々検索しているうちに以前から行ってみたい店リストに入っていた「丼屋」にたどり着いてしまいました。ここには天丼もあるけれど、看板はビフカツ丼。当初の欲求とは若干方向性はずれてしまいましたが、以前から課題の店だったしまあいいかと某日決行。三宮から春日野道まで運動がてら歩いて行ったら、帽子被って来りゃ良かったと後悔するほどの予想外の暑さ。まあ雨降るよりゃあいいんだけど。
余り予備知識なしに行ったところ、こぢんまりした一軒家で屋号も見えず。下町の一角でいい感じのレトロ感を漂わすシブい外観です。
ガラリ戸を開けて店に入ると、一瞬おっと息を呑みました。外観以上になんとも昭和チックな店内の風情にちょっとびっくり。恐らく震災以前からの建物なんでしょう、こういう空間がまだ残っていたことにプチ感動。先客お二人で店内静かだったことも相まって、まさに時間の流れが外とは違うように感じられました。
壁に貼られたメニューがこれまたシブい。赤字で書かれたビフカツ丼を初め、多くのメニューがなんと500円、一番高い海老フライ定食とカツカレー大が700円、うどんなんて250円とセルフ価格。店の大きさに比べてメニューの種類が豊富、貝ぞうすいが気になるぞ。
注文してから静かな店内に揚げ物の音が響いていたので、でてきたビフカツ丼は無論熱々。しっかりサイズの丼にソース味が付いたカツが全面に盛られており、付け合わせにポテサラ・お漬け物・味噌汁。キャベツの千切りは白いポットのソースを好みでかけてどうぞということで、これで500円とはちょっと感激。ビフカツは噛みきれないなんてことは全然なく、薄めのソース味と相まってご飯に良く合います。
ビフカツだけかと思ったら、その下の層になす・ピーマン・玉ネギ・じゃがいものカツが隠れていました。こりゃあ単なるビフカツ丼ならぬ、「牛カツたっぷりめの串かつ定食丼」って感じですな。おかみさんと、調理場の奧にいて姿が見えなかったご主人のお2人でお店をやってらっしゃるご様子、しっかり食べて帰ってね、という気持ちが込められているような気がしました。チェーン店ではこんなこと絶対有り得ません。もちろんご飯一粒残すことなく、おいしく完食(ビール欲しかったけど)。地元の皆さんがうらやましくなるいい店でした。
{お店データ}
住所:神戸市中央区筒井町3-5-4 電話:078-221-3193
営業時間:11時半~13時 18時~21時
※ただし土曜は昼営業のみ
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