【旧】foodish:”雑”食記

このブログは移転しました。移転先はhttps://foodish.net/blog/です。

初めてのソースカツ丼〜「福井味巡りその3」

Posted ish / 2007.03.23 Friday / 11:57

*このエントリは「湖畔の宿で怒濤の午餐〜福井味巡りその2」の続きです。

日頃から、「普通」という言葉なんてめったに使うもんじゃないと思っています。だって今までに、「自分にとってはフツーだったけど、他の人のフツーはそうじゃなかった」って経験を何度もしてきたので。食べ物なんてほんとにそうで、個人の好みもあるし出身地や生活環境によって違うし、みんなが同じなんてまず有り得ない。まあその違いが面白いわけで、どれがいいとか悪いではなく、「へえ〜こんなんあるんやー」と楽しむスタンスで行きたいものです。

さて、皆さんにとって「カツ丼」ってどんなものでしょうか?
僕を含む関西人の多くは、カツを卵とじにしたの(例えばこういうの)を思い浮かべるのではないでしょうか。
でもこの手のカツ丼がフツーでない場合も当然あるわけで、かつて大阪の某所でカツ丼頼んだら、天つゆくぐらせたようなカツがご飯の上に乗ってて、びっくりしてお店の人に聞いたら「これがうちのカツ丼だ」と。後で調べたら新潟スタイルだったようですが、郷土料理の店でもないのにこれを平然と出すとはすごいなあと思った経験がありました。

今回の福井味巡りの目標?の一つに、「福井名物・ヨーロッパ軒のソースカツ丼初体験」というのがありました。福井ではカツ丼と言えばソースカツ丼がディフォルト、その発祥のお店がヨーロッパ軒というのは随分前から知っていたのですが、個人的にはソースカツ丼そのものが未経験。関西でも食べられるものの、なんとなく卵とじのほうを選んでしまうもんで。
ただし、今回の旅は日帰り。昼食にあれだけのものを食べた後なので、消化しないと目標達成ができません。そこで、昼食後に日向(ひるが)湖の周りを歩き回り、その後露天風呂に浸かってカロリー消費して(消費になってるのか?!)、最終の雷鳥に間に合うよう目指すお店に行きました。
(スンマセン、前振り長くて…)
福井カツ丼店頭.JPG
ヨーロッパ軒は総本店の他、分店が福井県内に何軒もあります。県外にないのは不思議な気もしますが、これも一つのポリシーなんでしょうか。
今回福井在住の知人が連れて行ってくれたのは、木田分店。ガガッとカツ丼食べてさっと出ていく、みたいなお店だろうと勝手に想像していたら、駐車場完備の洋館風でやや意外。リンク先のメニューにあるように、基本的にはカツ丼屋さんではなく、洋食屋さんなのですね。

福井カツ丼メニュー.JPG
こちらはメニューのトップにあるカツ丼関係のみのページ(その他はこちら参照)。カツ丼820円とそこそこのお値段。ビーフカツ丼というのがあるくらいなので、ノーマルはやはり豚カツ使用ですね。メニュー内容や値段など、多少分店ごとに違いがあるようです。

福井カツ丼1.JPGお腹の具合を考慮して、今回はノーマルのカツ丼のみ。折り重なるようにカツが3枚載っかっているので、その下は見えず。カツをめくってみると、キャベツ等のはさみ物はなくソースがかかったご飯だけで、極めてシンプル&ストレートです。

福井カツ丼2.JPG
中の肉はショウガ焼用くらいの薄さ、カツのコロモはかなりキメが細かいです。カツとご飯にかかっているウスターソースは、醤油と味醂を少し加えているのか少し甘味があって、当然ながらこれがポイント。
とにかく、ご飯がおいしいんです。その1でも書いたように、さすがコシヒカリ誕生の地、福井って日常的にご飯レベルが高いに違いありません。ソース味が付いたキメが細かいコロモもご飯のおかずになるし、薄めの肉でカツとしての一体感を狙っている、って感じでしょうか。
表現は悪いですが、チープ(安いという意味でなく)な串カツをドボッとソースにつけたのと同様のおいしさやなあと。カツのコロモが苦手な人にはイマイチかもしれませんが、キメが細かいので油っこさは押さえられています。とはいえ、やっぱり別途野菜は欲しいですね。

僕はカツ好きなので、この手のカツ丼も大好き。
けど、普段食べてる卵とじタイプより串カツチックなだけに、これをビール抜きで食べるのは至難の業です(笑) 今回は運転してくれる人がいて良かった〜

参考ページ:「ウィキペディア・カツ丼」←すごく内容充実してます。


{お店データ}(ヨーロッパ軒木田分店)
住所:福井市木田町1713 電話:0776-35-4688
営業時間:11時〜15時半、17時〜20時半 定休日:火曜

*旅ものは、ついつい文章が長くなってしまいます。スミマセン。

Comments

えて吉2007/03/23 01:36 PM

ヨーロッパ軒のソースカツ丼、私も以前狙ったことがあります。

北海道へのフェリーに乗る夜中までに食べようと思ったのに
チェーン?の何店かに行ったけど定休日でした。(T_T)

ふだんあまりカツ丼は食べないので執着はなかったのですが、いちど振られたら逆にいつかリベンジしたいと思ってしまいます。

ビール要な味とのこと、車だと泊まりで行かんとダメですね。

ish2007/03/23 05:51 PM

えて吉さん>
こういったらナニですが、でっかい串カツをご飯の上に乗っけてるようなもんです。
とはいえ、そこは老舗。ソースの味が只者でないし、ほんとにご飯に良く合うんですよ。
持ち帰りもできるようですが、やっぱりこの手のはできたて食べたいですもんね。

KABA2007/03/24 07:50 PM

なかなか、いい旅ですね〜。

日帰りでこれだけできるんですね。
一度、挑戦してみようかな。。
なんせ、いつも、短い神戸滞在なんで、バタバタと、時間が過ぎていきます。電車に乗っている時間、ぼーっとするのも、リフレッシュには、いいかも。

ソースカツどん、一度食べたいなか。。

keit2007/03/24 08:59 PM

私も縁あって福井県には過去何度も行っているのですが、行ったら定休日だったり他のもの食べて満腹な状態で通りかかったりでヨーロッパ軒は未だ未経験です。

それにしても日の出屋さんの甘鯛は見るからにおいしそうでした!
焼き魚系では甘鯛の若狭焼きが一番と思っている私には目の毒です…。

らっきょうのシェアについてですが、小粒で丸い品種のらっきょうが福井の名産だということをタクシーの運転手さんに聞いた覚えがあります。

実はこの旅の一番最初のエントリにあった特急雷鳥の看板を拝見した段階で、だいぶ以前に書かれていた「こばせ」で「ついに開高丼か!?」と勝手に想像していました。
冷静に考えたら電車で日帰りだったら「こばせ」に行くのは難しいですよね。
すいません、私も開高フリークなもので…(^^ゞ

ish2007/03/25 10:46 AM

KABAさん>
今年は青春18きっぷが安いし、新快速で行くならかなりリーズナブルに行けますよね。
その分時間がかかってしまうけど、ぼーっと風景見ながらソースカツ丼食べに行くのもいいかもです。

keitさん>
こばせの件は道中もずっと頭にありました。今回は訳あって色々なものを食べるのが目的だったので、またいつの日かの楽しみ(目標)にとっておきます。

日の出屋さんのおかみさんはかなり気さくで楽しい方でした。あの時間帯の客が僕らだけだったので、合間合間に色々お話してくれたところによると、本物の越前ガニで満足いくまで食べるとしたら、やはり2万円強は覚悟してくださいとのこと。味は全然違うし、イヤというほど食べられますよ〜、だって。
あの甘鯛の料理法は、地域で考え出したとのことですが、それにしてもおかみさんは料理が上手です。

Comment Form





Trackbacks

Trackback URL : https://foodish.net/sb/sb.cgi/987

PAGE TOP