【旧】foodish：”雑”食記

恐らくは、「インディアンカレー」という言葉は普通名詞に分類されると思うのですが、この言葉から小さい「ィ」を取った「インデアンカレー」もほぼ似たり寄ったりなものだと思います。ところが、大阪で生活する一部の人々にとって、「ィ」抜きのほうは特定のお店を意味する言葉になります。
神戸で生まれ育った僕が、大阪市内を中心に数店舗ある「インデアンカレー」を知ったのは、社会人になって大阪に通勤し始めてからでした。初めてここのカレーを食べた時、何の変哲もない名前、カレー店によくあるスタンド形式の店構えに油断していたら…
ちょっと待て、なんやねんこのカレーは！！

最初の一口を口に運んで感ずるのは、甘み。それも玉ねぎの甘みとか言う生半可なもんではなくて、明らかに「甘い。」(砂糖あるいはハチミツを使っているのでしょうか、謎です。)カレーの王子様でもこんなに甘くないと言えるほど、とにかく甘い。で、しばらくするとじわーっと辛味がやってくる。ヒェ〜ッという程ではないけれど、けっこう辛い。こんな不思議な味のカレー、食べたことない。正直言って、第一印象は頭の上が？？？状態、自分でもおいしいのかおいしくないのかなんだかよくわかりませんでした。
ところがそれからしばらく時間が経ってふとした時にこのカレーのことを思い出し、何故だか無性に食べたくなったのです。
そしたら、2度目もまた同じ。甘くて辛くて？？？。
これを何度か繰り返すうち、徐々にこのカレーの魔力にとりつかれ、今では月に１回は食べに行くようになってしまいました。

昨日僕が行ったのは、堂島店。仕事の都合でお昼ご飯をゆっくり食べるヒマがなかったという理由もあるのですが、しばらく食べてないことを思い出したので最寄りのこのお店ののれんをくぐりました。カレーは一種のみ、一緒についてくるキャベツのピクルスがこれまた甘いのだけれど、何故かこのカレーによく合って、個人的にはお代わりしたいくらい。カレーライス以外に、お店によってはスパゲティ・ピラフ・ハヤシライスなどもありますが、僕はカレーライス以外食べたことがありません。ちなみにここでは「カレーに生卵載せ」は日常茶飯事で、全卵、黄味のみなど好みでトッピングできます。

ここのカレーの魔力にハマっている人はけっこういるようで、一部では「あの甘みは中毒性物質のせいだ」ともささやかれています(笑) 大阪生活が長いインデアンカレー依存者が他の土地に引っ越した場合、時折このカレーが無性に食べたくなり、悶え苦しむという噂も聞いたことがありますが、そんなあなたに朗報です！(ただし東京地区限定)。
インデアンカレーについてググっていたら、こんなサイトさんを見つけました。　→　
http://インデアンカレー.jp/
そのものズバリのURLですが、お店のサイトではなくファンのサイトのようです。こちらには各支店のリストやお店ごとのメニュー・価格一覧表などがありますが、なんと2005年秋、東京丸の内店が誕生とのこと！東京の依存症さん、もう少し待ちましょうね〜

{お店データ(ドージマ店)｝
住所：ドーチカ(堂島地下街)内　電話：06-6344-3941
営業時間：10時〜21時　ただし土祝は10時〜19時　日曜定休
※その他のお店については、上記サイトで詳しく紹介されています。


(以下、9月16日追記)
「王様は裸」さんからの情報です。
東京丸の内店は、東京駅丸の内南口前「東京ビル」地下1階で、11月11日オープンします！
東京の皆さん、お待たせしました・中毒症の皆さん、良かったね！