【旧】foodish：”雑”食記

和倉温泉での非日常的な1泊2食を経験し、3日目は今回の旅の最終日。神戸までそれなりの距離はあるけれど、まっすぐ帰るのは面白くないので、金沢の兼六園近くにある21世紀美術館に寄ることにしました。



残念ながら写真を撮ることはできませんでしたが、8月末まで開催されている「イェッペ・ハイン360°」展は個人的にすごく楽しむことができました。なんじゃこりゃ？みたいなの(そういうのも面白いんだけど)ではなく、シンプルで誰にでもわかりやすくって鑑賞だけでなく体験もでき、ユーモアがある作品群でした。



この美術館は建物の内だけでなく外にも恒久展示物が配されていて、一見取っつきにくそうなモダンアートと気軽に触れ合うことができます。特に屋外の展示物は遊具としての側面もあり、子供たちが無邪気に作品と遊び感覚で接しているのがとっても自然でいい感じ。

金沢って街そのものにアートな雰囲気を感じさせるものがあちこちにあるし、そういう中でこうした美術館があるのって、すごく恵まれた環境だと思います。金沢にはこれまで何度か来たことがあるけれど、いずれも軽く通り過ぎる程度だったので、いずれじっくり時間をかけて街を楽しんでみたいなあと思っています。




美術館を楽しんだ後は昼ごはん。なんの予備知識もなく香林坊から犀川方面へうろついたあげく、金澤おでんの「赤玉本店」を発見。なんとなくいい店構えだったし、金澤おでんってどんなんだろうって興味もあったので、ここにすることにしました。




(左)帰ってから調べてみたら、金沢っておでんやさんが多いそうですね。この赤玉も昭和2年の創業、店内メニューからしておでんを中心とした居酒屋みたいな感じのようです。お昼の定食もおでんだけはなく普段着っぽいのもあるので、地元客利用が多いのかな？
(右)おでんのレギュラーネタを見る限りでは、珍しいものはナルトみたいな北陸名物・赤巻、はんぺんみたいなふかしでしょうか。魚団子やツブ貝をおでんに使うのも関西人としては珍しいですね。



お昼のおでん定食のネタは、5種類の中から3つチョイスできます。僕が選んだのはだいこん・さつまあげ・くるま麩。おでんそのものは関西風というか普段慣れ親しんだものとほぼ同じの和風だしで煮込んだタイプだったので、ちょっと拍子抜け。でもおでんはもちろん、小鉢も茶飯もお味噌汁もまっとうにおいしく、お昼ごはんとしては大満足。この日の朝食と前夜の夕食がかなりハレの食事だったので、普通っぽさが妙に新鮮でした。

ただでさえ金沢でゆっくり過ごしてみたいのに、こういう店に入ると「あー、寒い時期にゆっくりと金沢で飲み歩きしてみたいなあ」ってますます思ってしまいます…