【旧】foodish：”雑”食記

数ヶ月前から課題のお店だった「ペリーのいくら丼」にやっと行くことができました。少し前から情報誌やテレビで取り上げられていたのに、何故かチャンス無し。今日は午前中のみ大阪で用事があったので、何日か前からこの日こそ行くぞ！と決めてました。

情報によると、定休日は火曜日・営業開始は12時頃。用事を済ましてお店にたどり着いたのは12時半ごろで、ピークも過ぎてちょうどいいかと思っていました。
…ところが、お店が入っているはずのビルにたどり着いたら、看板も無し、ビルの通路も真っ暗！あちゃー、こりゃあ臨時休業か、縁ないなあとあきらめかけたものの、なにやら開店待ちっぽい先客発見。待つこと2，3分でめでたくお店に入ることができました。

店内はカウンター10席のみ。おそらく前身はスナックかなんかじゃなかろうかという作りです。この時、ご主人は不在で、調理場の若い職人さんと奥さんらしきかたとの２人体制でした。
このお店、前評判によると何が凄いって、まずイクラの質が凄い(らしい)。独自のルートで仕入れたとれたての筋子を一粒ずつはずし、毎日つけ込んでいるそうです(旬をはずれた時期はどうなのかは不明)。また、値段が凄い。丼一面イクラで、なんと680円！(イクラ大盛り200円)　どういう仕組みでこんな値段でやっていけるのかわかりませんが、早速、いくら丼とかに汁を注文しました。

左はサービスで出てきたみそ煮込み(コンニャク)。右がかに汁(200円)で、かに+野菜のお味噌汁がドンブリ鉢で出てきます。
ちなみにみそ煮込みは10種類程のネタがあり、モノによって100or150円。八丁味噌仕立てのこの味噌ダレがやたらうまくて、実は後で玉子を単品追加してしまいました。こりゃあビールに無茶苦茶合いそうです。(ちなみに生ビールは200円です)

さて、いよいよ本日のメイン・いくら丼となる訳ですが、２種類のイクラのどちらかを選択することになります(注：1種類の日もあるそうです)。その２種とは、「粒が大きめでプチプチ感が楽しめるもの」「粒は小さめでねっとり旨味が味わえるもの」。
うーん、どっちにするか迷いますねえ。たまたま僕の座った席の目の前が丼にイクラを載せる場所だったため、先客２人が頼んだ大小両方を間近で見ることができたもんで、余計に迷う迷う。とにかくどっちも、すばらしい艶で美しいんです。あったかいご飯に大事に大事によそわれたイクラは、しわなどあろうはずもなく今にもはじけんばかり。食べる前にじっと眺めていたいくらい、それはそれは魅力ある輝きです。

迷ったあげく選択したのは小ねっとりのほう。小といったって、そこらでみかけるのと同じくらいの大きさは充分あるんですよ。
で、こちら。

丼ご飯の上には、おおむね２層分くらいたっぷりとイクラが載っています。真ん中のワサビをばらしてかっこむと…
おいしい〜♪やんわりした歯ごたえのイクラがつぶれ、中からねっとり濃厚な風味が口の中のあちこちにあふれ出してきます。適度な味でつけ込まれているので、ご飯に合う合う。かに汁食べながらもいいんだけれど、同じ200円出すんだったら次回は絶対イクラ大盛りだなあと思いながら、一気に完食してしまいました。

それにしても噂どおり。こんなのを680円で出してて大丈夫なんやろか？「赤字覚悟」とか取材では答えてるけど、実際にはそれは有り得ないにしても、これだけのものをなんでこの値段で出せるんやろ？他の店は一体どうなってるんやろ？

まあ、そんなことはどうでもいいか。
とにかく、次回はイクラ大盛り丼に決定！
…けど、みそ煮込みにビールもいいなあ。

(お店データ)
大阪市中央区東心斎橋2-2-7　タワーエステイトビル1F
営業は12時頃〜22：00　火曜定休　TEL 06-6211-1123
※夏場のみ、ウニ丼あり。おそらくは塩水ウニ使用。
　来年まで気長に待ちましょう。