【旧】foodish：”雑”食記

ごくたまに「今日は何のあてもなしに、新しいお店を探してみよう」という気分の時があります。街中をふらふら歩き、これはひょっとしてと思える店を数軒ピックアップ。その中から一軒に絞り込んで入ってみるわけですが、入り口を開ける時のスリルがたまらんですね。当りか、はずれか、ぼったくりか(笑)。ま、お店に一歩足を踏み入れた瞬間に、なんとなくピピッと来るもんですが。

先日、友人と大阪の心斎橋あたりをこのパターンでウロウロし、ここと決めたお店は寒かったせいもあってモツ鍋屋。外観から想像した通り、店内は居酒屋系の雰囲気で、妙におしゃれにしてないところが僕好みです。メニューを見てみたら、モツ鍋一人前800円。値段的にはこんなもんでしょうね。で、鍋他数品を頼もうかなあと思っていたら、同じ値段で限定何食だかの「牛すじ鍋」を発見。これ何やろ？と気になったので、こっちを頼んでみました。
待つことしばし、出てきたのはモツ鍋屋でよくある野菜てんこ盛の鍋。薄く茶色がかった出汁の中には、下茹でしたすじ肉・スライスニンニク・キャベツ・ニラ・もやしと、スジ肉以外は極めてオーソドックス。取り皿に出汁を取り、好みでコチジャンを加えていただくわけですが…

この出汁がうまい！！
うす味あっさりめ、ほのかに甘味があり、特に野菜にむちゃくちゃ合います。すじ肉からのエキスも混じっているはずですが、恐らくモツ鍋のと共通の出汁で食べるこの牛すじ鍋は、少なくともここ5年ほどの間に外で食べた鍋の中でトップのおいしさでした。あまりに野菜がおいしいので、野菜のみ追加したほど。〆には特注極太チャンポン麺を発注、ガンガンに熱くした出汁に放り込んでざっと火が通ったのをズルズルいきました。これまたうまい。
フロア係の女性の話によると、もともとこの牛すじ鍋は「賄い」で、身内で食べてるうちに「これええんちゃうん？！」ということでお店のメニューに載せることになったとか。最近この手の鍋はやたら辛いのが流行っているけど、敢えてあっさりした路線にしているのだそうです。

お店の名前は「朝日屋」。「まろ甕」という名の芋焼酎も僕好みだったし、その他の食べ物も安くて、飲んで食って一人3000円未満。今シーズン中に是非また行ってみたいなあ。話を聞いたフロア係の女性を含め、お店をきりもりしていた3人とも、元気で愛想が良くて、感じのいい若い人達でした♪
こういう店にヒットするとうれしいですねえ〜
(諸事情により写真撮れなくて残念です。リンク先をご参照下さい。)


{お店データ}
住所：大阪市中央区東心斎橋1-15-1　電話：06-6251-1618
営業時間：17時〜翌5時　定休日：日曜、12/31〜1/3