【旧】foodish:”雑”食記

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御徒町の居酒屋〜東京あっちこっち(5)

Posted ish / 2005.12.26 Monday / 00:04

*このエントリーは「十数年ぶりの御徒町〜東京あっちこっち(4)」の続きです。
「東京あっちこっちシリーズは、こちらのリンクで全て表示されます。

夕飯をとんかつと決めた段階で、そこではビール程度しか飲めないだろうから店を改めて飲むつもりでした。コンセプトとしては、せっかく東京に来てるんやから、チェーンではなく地元っぽいこと。なおかつ、お腹はもう一杯なので、つまみ程度で安く気軽に飲めること。

蓬莱屋を出て辺りを相棒と一緒にウロウロ、ああだこうだといいながら物色しているうちに、妙な店を発見しました。露天で何がしかを売っていたのを片付けている最中に出くわしたのですが、その後ろにある、開いたシャッターの奥がどうやら居酒屋系の飲み屋に見える。なおかつその飲み屋には、シャッター横のいかにも開けにくそうな入口から入るらしい。(ようわからん説明ですんません)
後でわかったのですが、このシャッターは通常閉まっていてお店の大きなのれんがかかっているらしく、たまたま開いていたのでその中を覗けたわけ。そうでなければどんな店なのかさっぱり見当がつかなかっただろうから、入ろうという気にはならなかったと思います。(ちょっと怪しげな雰囲気もあるし)

なんとなく相棒もピンと来るものを感じたようで、即、そのお店に決定。入ってみると、かなり年季の入った内装、カウンター席のみ、家族的な雰囲気のお店の人たち、いかにも常連そうなおっちゃんたち、といった感じの、モロ「なじみ客が仕事帰りに一杯ひっかける店」という感じでした。
特徴的なのは、壁に貼られたメニューの多さと安さ。例えば、僕の座った席の目の前にあったのはこんなのです。
佐原屋メニュー.jpg

店内メニューは、全部でこの4、5倍はあったでしょうか、しかも最高で600円・最低100円という良心価格。この写真の横手に、平成6年にこのお店が紹介された時の新聞切抜きが貼ってあり、それによると当時から最高600円だったようです。その切抜きを見て初めてわかったお店の名前は「佐原屋」。

佐原屋看板.jpg
こちらによると、暖簾分けしてもらった元の店の主人が千葉県佐原市出身というのが由来で、馬喰町や三河島にも同じ「佐原屋」があり、いずれも同系列の店だそうです。

頼んだアテは、トンブリ納豆と東京らしく「煮込み」。まずはビールで相棒と乾杯、続いて焼酎お湯わり(ホッピーにすりゃ良かったと、後でちと後悔)。飲むほどに居心地良くほっこりした気分になって、このお店が妙に気に入ってしまいました。
んー、何でしょうね、この魅力をちゃんと説明することができません。安くてもちゃんとお酒に合うアテがそろっていることもあるだろうし、いい感じに古びた店内もそうだろうし、お店の人と馴染み客が楽しそうに話している雰囲気もいい。そういうものが合わさった、空気そのものに魅力があるとしか説明ができません。

地元でもそうなのに、旅先ならなおさら、こういういい店に偶然出会えるというのは嬉しいものです。いつになるかわかりませんが、御徒町に来る機会があれば是非とも寄ってみたいお店が一つできました。

{お店データ}
住所:東京都台東区上野5-27-5 電話:03-3831-6388

Comments

けいこ2005/12/27 09:40 PM

へえ、こんなお店があるんですね
次回は天丼→居酒屋のコース確定ですね^^。

お待ちしております。

ish2005/12/28 12:52 AM

けいこさん>
この天丼→居酒屋コースは、東京気分満タン(変な表現?)だと思いますね。はとバスのコースに組み入れてもいい位やないかなあ(爆)
いずれにせよけいこさんにお会いして、けいこさんのお母さんがらみの話を色々伺いたいな。

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