【旧】foodish：”雑”食記

串カツ・串揚げ。
全国的には後者の呼び名のほうが通じやすいかも知れません。でも、関西の人にとってはやっぱり「串カツ」と呼んだほうがぴったりくるのではないでしょうか。それに、串揚げと聞くとなんとなく気どった感じもあって、カウンターで立ったまま揚げたてをバクッてな場合なんかには、全然似つかわしくない気がします。
とはいえ、「ソース二度付け厳禁・串はカウンターの下に落とさない」が常識な立ち飲みで生ビールぐいぐいやるのもいいし、ワインでも飲みながら様々なソースで意外な組み合わせの食材を楽しむのもいい。TPOに合わせ、予算に合わせ、好きなものを食べられるという意味では、串カツの守備範囲はけっこう広いですよね。

さて、以前「元町通とJRにはさまれたゾーンが今おもしろい」と書いたことがありますが、今回の「串揚・新政」さんもあのあたりをウロウロしていて見つけたお店です。
パッと見、会席系かなと思ったほどシックでセンスいい外観に、こりゃそこそこするなと思いつつ、お店の前のメニューを覗いたらこんな感じ。

うーん、串6本のサービスランチが1000円か。食べてみないことにはわからないもの、やはり店構えに比例した価格設定のようです。考えていてもしょうがない、ものは試しと、とある日の13時過ぎにトライしてみました。


ある意味では想定範囲内の、暗めで落ち着きがあって清潔な店内（写真、ブレててすみません）。平日の昼間というより、いいお酒と一緒に、夜にこそ楽しみたい感じではあります。僕が入った段階では他のお客さんはいらっしゃらず、その後年配のご夫婦が入って来られました。
カウンター席にてサービスランチを注文すると、おまかせで2本ずつ、揚げたての串が運ばれてきます。

…で、誠に申し訳ございませんが、料理の写真は今回ナシm(_ _)m
店内が暗かったのと、僕の目の前でご主人と思しき方が仕込みの串打ちをされていたので、遠慮してしまいました。
感想としては、特段驚くような串カツではなく、どっちかといえばオーソドックスで細やか。この日はご主人ではなく、もう一人の方が揚場を担当されており、揚がった串カツを出してくる前に、串の持ち手部分を一本一本ふきんでふき取っていたのが印象的でした。油で指を汚さないよう、持った時に熱くないようという細やかな配慮が、このお店の姿勢を象徴しているのかもしれません。

ぶっちゃけた話、ランチでは正体が見えないというのが正直なところ。こちらのお店はやはり夜のほうが価値あるような気がします。串13本(途中でストップ不可)+お茶漬けのコースが3990円、ストップ可のおまかせコースで全部食べて(20種ほど)5000〜6000円とのことなので、串カツとしてはやはり高級な部類ですね。接待用なんかが多いんでしょうかねえ、どんな客層なのか、どんなネタが出てくるのか、気になるところです。

{お店データ}
住所：神戸市中央区元町通3-15-8　電話：078-332-3856
営業時間：11時半〜13時半　17時〜21時　定休日：月曜(祝日は営業)

＊このお店のことをググってみたところ、少なくとも5年以上前から別の場所で営業なさっていたとの情報アリ。