【旧】foodish：”雑”食記

比較的出社時間が遅めの仕事なので、満員電車にもまれるということはほとんどありません。でも今ごろの時期はやや混雑気味。お察しの通り、夏休み中なので、家族連れや学生さん同士が遊びに出かけるからなんですね。
ちっちゃい子供がギャーギャー泣き叫んだり、お母さんグループが大きな声で笑い声上げたりすることも多々あって、｢やかましいなあ〜｣とも思うのですが、まあよっぽどでない限りはしゃあないなとあきらめる小心者です、僕は。(＾＾；

聞きたくもない話が耳に飛び込んでくるのは嫌なので、そういう場合はイヤフォンを耳に突っ込み、ハードロックガンガンに鳴らして防御してるわけですが(本当は寝たい…)、ごくたまに回りの会話が面白い時があります。そういう場合は知らん顔しつつ、耳はダンボ。今朝もそうでした。
言葉を聞いていると、どうやら近畿圏外から来られたらしい女子学生(大学入りたてくらいかな？)のグループ、ＵＳＪへ向かっているようでした。車内の路線図を見ながらどこで降りるのとかどうのこうの話している組もありましたが、気になったのはそのうちの二人の会話。

なんでも自宅に友人を呼んで｢おでん｣をやったらしいのですが、その子のやり方では、大根にもコンニャクにも串を打っているとか。それを見た友人が、｢え〜、なんで〜、大根やコンニャクに串がうってあるの〜？｣と不思議がってたそうです。
この話を聞いた車内のアイカタは「えー、それ普通じゃない。うちでもそうやるし、串打ってたほうが食べやすいのに〜」と同意。
察するに、車内の二人は同郷、不思議に思った友人は違う地域の出身らしいです。僕もおでんの大根やコンニャクに串打ってあるのは珍しく思うけど、そういやチビ太が持ってたおでんは串打ってたなあと。

話し戻って、先ほどの二人の会話の続き。
｢おでんに『黒はんぺん』入れてたら、すごく嫌がられた〜｣
「うーん、よその人には嫌がられるかもしれんね〜。でも私らは『黒はんぺん』食べて育ってきたし〜」

この話にビビッ。｢黒はんぺん｣って何やねん？！
こういうことはすぐに調べなければならない。で、ググってみたら、

黒はんぺんは静岡県に昔からある食べ物で、静岡ではんぺんと言えば黒はんぺんを示すほど一般的です。しかし悲しいかな、静岡県以外の方々はほとんど知らない食品でもあります。(中略)
白はんぺんは鮫を主な原料とし、長芋等を混ぜている為､白色に仕上がります。 対して、黒はんぺんは青魚の頭と内臓を取り除いた、皮・血合い・小骨を丸ごと擦り潰すたものを原料に使用する為に、この色がでるのです。
〜「蒲ふじ」ＨＰより抜粋

へ〜、そんな食べ物があるんや、知らんかった。あの子達は静岡から来てたんやとか色々判明。
この手の魚の練り物って、色々な呼び方がありますよね。関西では｢天ぷら｣と呼ぶのが一般的ですが、さつま揚げとかじゃこ天とか。黒はんぺんはこの手のものに近いのかなと。


で、続けて｢チビ太｣｢おでん｣でググってみました。そこで見つけたのがこのサイト。

フジテレビ｢晴れたらイイねッ！｣・チビ太を探せ！静岡おでんの旅
ここ読んだら、あの子達の言ってた話の内容が全部理解できました。なーるほど、静岡ではおでんをこういう食べ方するんや。串にさして「だし粉」というものをかけるそうですが、これおもしろいですね。食べてみたいな〜。

こういう新しい発見をさせてくれる車内の会話だったらいくらでもＯＫです(^o^)
勉強になりました、ハイ。