【旧】foodish：”雑”食記

あべの(天王寺)でブランチ食べ終わって、「心斎橋より南側はあんまり来ることもないから、ぶらぶら梅田まで歩いてみよか」とふと思い立ちました。大阪に馴染みのない方以外は、距離感が今一つつかめないかもしれません。地下鉄御堂筋線で言えば、梅田は天王寺から7つ先の駅にあたります。梅田〜心斎橋くらいなら時々歩いたことがあるので、それが天王寺となった場合の距離感(=しんどさ)はなんとなく想像ついてました。まあ、しんどくなったら地下鉄でもバスでも乗りゃいいかと、気軽な気持ちで出発。まずは谷町筋を北上しました。

天王寺公園を左手にしながら北上していくと、四天王寺さんが見えました。四天王寺と言えば、釣鐘まんじゅうか茜丸のどらやきやなあと思いつつ、さすがにブランチ直後だったので近寄るのはヤメ。
初めて知りましたが、谷町筋ってお寺や神社が多いんですねえ。通りの両サイドだけでもかなり見かけたのに、地図見てみたら通りを入ったところにも卍マークが一杯でした。

そうこうするうちに、見覚えのあるロゴが眼に飛び込んできました。
僕が子供の頃からあるロングセラー商品、「パインアメ」の本社ってこんなところにあるのかと。会社名も「パイン株式会社」とはラブリー。こちらの社員さん、電話掛ける時なんか「パインの○○です」なんて言うんでしょうね、やっぱり。

先日「もなみ」に行った時に来た空堀商店街まで谷町筋を北上したところで西へ。商店街を抜けたら、今度は松屋町筋を北上。正確には「まつやまち」ですが音がつまって「まっちゃまち」と呼ばれ、人形やおもちゃを売っているお店が一杯。時節柄、花火を売ってるところが多かったです。

そうこうするうち、おもちゃ屋が並ぶ街並みに気になるのれんを発見。

創業天保2年(西暦1831年)、大阪寿司の「たこ竹」というお店。そういえばそういう寿司屋が松屋町にあると聞いたことありました。ここまで歩いてもまだお腹は空いてない、さりとてなんか気になる。迷ったあげく、自宅へのおみやげとして持ち帰りすることにしました。
店内はシブイ雰囲気。穴子棒寿司(2000円)をお願いしたところ、お茶を出していただき、できあがるまで座って待つことに。竹皮にびしっと包んでくれた中身がこれです。
こちらで2切れ、全部で10切れ。香ばしく焼かれた穴子にはたっぷりタレが塗られ、酢飯との間にはお約束の甘辛く煮たしいたけ。大阪寿司はけっこう酢飯が詰まっているので、見た目以上にどかっと来ます。
割とはっきりした味付けで、なんちゅうか重厚な感じ。特に、(鼻に来るとかいう意味でなく)酢がしっかり効いているように思いました。春先は鯛、冬場は鯖の棒寿司もあるそうですが、名物はちらしだとか。松屋町駅からも近いので、今度はそれ食べに来ようかな。

{お店データ}
住所：大阪市中央区松屋町住吉3-8　電話：06-6762-1848
営業時間：11時〜19時半　定休日：木曜、第2金曜

お寿司を買って、松屋町筋から中央大通りを左折、しばらく西進して丼池(これで「どぶいけ」と読みます)筋を北上。この辺りになるとかつて仕事でウロウロしていた場所なので、知ってるところもちらほら。「暑いな〜アイスクリームでも食べたいなあ。そういや道修町(どしょうまち)のほうのゼー六ってこの近くやったっけ」と記憶を頼りに行ってみたら、さすがビジネス街、日曜日なのでお休み。ここのアイス、あっさりしてておいしいのになあ。

しょうがないのでどんどん北上。土佐堀通りまで出たら、Holly's Cafeというダッチコーヒーのお店がありました。
ここのダッチソフトオーレ(360円)の見本見て、たまらず入店。暑かったし、お寿司作ってもらってる時以外は休んでなかったので、しばし休憩。コーヒー味のソフトクリームもけっこうおいしくて、どこのチェーンだろうと思ってたら、ここって京都の「からふねや珈琲」のブランドだったんですね。最近の流れに合わせてセルフサービス、店内は白っぽいインテリアで開放感があって広々。ちょっとファミレスっぽい感じがしないでもないけれど、スタバよりこっちのほうが好きです。

20分ほど休憩して再出発。ここまで来たらあと少し。中之島公会堂のそばを通って老松通を抜け、梅新〜お初天神を経由して、やっと梅田にゴールイン！

休憩含めて、約3時間半の街歩きでした(;^_^A
暑かったけど、やっぱり歩くのが一番地理関係覚えやすいです。
ヒマ人と思われてもしゃあないな、こりゃ。