ベッセ・ヴォワール(大阪・大正駅)
Posted ish / 2005.06.14 Tuesday / 12:01
所用があってJR環状線・大正駅近辺に時々行くのですが、今回の「ベッセ・ヴォワール(Baisse-Voile)」を見つけたのは数ヶ月前。そのうちにと狙いつつ時間がたってしまいましたが、先日やっとこさランチに行くことができました。
はっきり言って、いいです。気に入りました、このお店。
久しぶりの大アタリで気持ちいい〜。
少し前から大阪環状線周辺が変わりつつある、大正駅近辺も沖縄料理屋さんだけでなく、今までにないお店が増えていることは以前にもお伝えしましたが、今回のお店も恐らくそういう流れの一つではないかと思います。場所はJR大正駅から高架沿いに少し大阪駅方向に向かったところ。このあたり、数年前までおっさんくさい飲み屋しかなかったのですが、イタリアンなバールとかカクテルバーとか、これまでにないジャンルのお店がニョキニョキ出現しており、とってもおもしろい。
そんなゾーンの細い道を歩いていると、あれ、こんな所に?という感じでフランス国旗が目に入り、そのすぐそばには手書きメニューの黒板が置かれています。このメニュー構成と値段見ると、気になりますよね、やっぱり。例によって、お昼の1時過ぎにお店に入ってみると、店内にはシェフお一人。4人がけテーブル4つとカウンターが10席ほどの店内は、適度にカジュアルでいかにもビストロな感じ。先客がいないとちょっと不安になったりするものですが、何故かこの日はそういう感じゼロ。席についてすぐ、いい予感がしました。
店内メニューによると、この日のランチ(700円)はオムライスor若鶏のグリルバスク風、200円プラスでコーヒーorデザート、300円プラスでその両方をセットにできます。迷うことなく若鶏をチョイス、計1000円のセットをお願いしました。
まず出てきたカップのオニオンスープを一口飲んでみると、ブイヨンと玉ねぎの旨味がドカン。薄っぺら〜い味ではなくて、厚みがあります。これでオニオングラタンスープ作ったらおいしいやろなあと思ったら、やっぱりちゃんとアラカルトメニューにありました。
続いてお代わり自由の自家製パンは、直径5センチくらいのがっちりしたもの。さすがに焼きたてではないけれど、ちゃんとあっためてくれてるのは好印象。特別なことではないけれど、やはり気配りを感じます。
2つ出てきたパンをもぐもぐやってるうちに、メインがやってきました。
バスク風とはフランスとスペインの国境近くでよく食べられている家庭料理で、ピーマン、にんにく、オリーブなどを入れるのが特徴だとか。ソテーされた厚めの鶏肉に、ざっくり切られた赤ピーマンや玉ねぎなどが混じったトマトソースが絡められています。表面がきっちり焼かれた鶏肉はぶよぶよしたところがなく、しっかり・ジューシー。トマトの酸味とわずかな辛味が加わったソースは、野菜のシャキシャキ感が軽快です。
つけあわせがこれまたいい。ブロッコリー・オクラ・人参の茹で方が上手なのか素材がいいのか、とにかくちゃんとした野菜の味がする。左のマッシュポテト?みたいなの、これほんとにおいしくて、お代わりしたかったです。多分クリームを加えていると思うのですが、なめらかで芋っぽさがうまく立っててくどくない。これをグラタンみたいにしてもおいしいやろなあ♪
とにかく、これが700円のランチのメインとは思えない充実度。梅田や心斎橋辺りから足を伸ばしても、充分に価値があると思います。
どうやらこちらのシェフ、野菜料理が好きなような気がします。アラカルトメニューにもわざわざ野菜料理という項目あったし、スープもメインも付け合わせも野菜類良かったもんなあ。
シェフの説明によるとデザートは「チョコレートのムース」と聞こえたんですが、ムースというかほぼ板チョコみたいな堅さでした。上品で濃厚なチョコレート味と、バニラアイスのコンビネーションに満足感一杯。ちなみにコーヒーは、いれる直前に豆を挽く音が聞こえてました。この段階では僕の後に二人連れの女性客がいたんですが、いつもこうしてコーヒーいれてるんだろか。
お勘定を済ませてお店を出ようとしたら、シェフが出口の所まで来て、きっちり礼をしながら見送ってくれました。お客さんがそんなにいなかったからかもしれませんが、多分この人ならいつもそうして見送ってるのではないか、そう思わせるものをこのシェフに感じました。
ベッセ・ヴォワールという店名は、こちらのワインに関する逸話にちなんでとのこと。シェフが敬意を表すのは果たして何に対してなのか、それはともかく、気さくなビストロでありながら、実は付け合わせやコーヒーに至るまで気持ちがこもっていて、変な表現ですが「この店、只者やない」と思いました。
とてもいい店に出会ったような気がしています。これは通わねば。
{お店データ}
住所:大阪市大正区三軒家西1-4-17 大正シティハイツ1階
電話:06-6553-6916 定休日:不定休
営業時間:11時半〜14時 17時〜25時
※夜のわがままコース2500円は、前菜・野菜料理から2品、メイン、パン、デザート。ワインはリストをざっと数えてみたら60種類くらいありました。パスタ等もあり。
はっきり言って、いいです。気に入りました、このお店。
久しぶりの大アタリで気持ちいい〜。
少し前から大阪環状線周辺が変わりつつある、大正駅近辺も沖縄料理屋さんだけでなく、今までにないお店が増えていることは以前にもお伝えしましたが、今回のお店も恐らくそういう流れの一つではないかと思います。場所はJR大正駅から高架沿いに少し大阪駅方向に向かったところ。このあたり、数年前までおっさんくさい飲み屋しかなかったのですが、イタリアンなバールとかカクテルバーとか、これまでにないジャンルのお店がニョキニョキ出現しており、とってもおもしろい。
そんなゾーンの細い道を歩いていると、あれ、こんな所に?という感じでフランス国旗が目に入り、そのすぐそばには手書きメニューの黒板が置かれています。このメニュー構成と値段見ると、気になりますよね、やっぱり。例によって、お昼の1時過ぎにお店に入ってみると、店内にはシェフお一人。4人がけテーブル4つとカウンターが10席ほどの店内は、適度にカジュアルでいかにもビストロな感じ。先客がいないとちょっと不安になったりするものですが、何故かこの日はそういう感じゼロ。席についてすぐ、いい予感がしました。
店内メニューによると、この日のランチ(700円)はオムライスor若鶏のグリルバスク風、200円プラスでコーヒーorデザート、300円プラスでその両方をセットにできます。迷うことなく若鶏をチョイス、計1000円のセットをお願いしました。
まず出てきたカップのオニオンスープを一口飲んでみると、ブイヨンと玉ねぎの旨味がドカン。薄っぺら〜い味ではなくて、厚みがあります。これでオニオングラタンスープ作ったらおいしいやろなあと思ったら、やっぱりちゃんとアラカルトメニューにありました。
続いてお代わり自由の自家製パンは、直径5センチくらいのがっちりしたもの。さすがに焼きたてではないけれど、ちゃんとあっためてくれてるのは好印象。特別なことではないけれど、やはり気配りを感じます。
2つ出てきたパンをもぐもぐやってるうちに、メインがやってきました。
バスク風とはフランスとスペインの国境近くでよく食べられている家庭料理で、ピーマン、にんにく、オリーブなどを入れるのが特徴だとか。ソテーされた厚めの鶏肉に、ざっくり切られた赤ピーマンや玉ねぎなどが混じったトマトソースが絡められています。表面がきっちり焼かれた鶏肉はぶよぶよしたところがなく、しっかり・ジューシー。トマトの酸味とわずかな辛味が加わったソースは、野菜のシャキシャキ感が軽快です。
つけあわせがこれまたいい。ブロッコリー・オクラ・人参の茹で方が上手なのか素材がいいのか、とにかくちゃんとした野菜の味がする。左のマッシュポテト?みたいなの、これほんとにおいしくて、お代わりしたかったです。多分クリームを加えていると思うのですが、なめらかで芋っぽさがうまく立っててくどくない。これをグラタンみたいにしてもおいしいやろなあ♪
とにかく、これが700円のランチのメインとは思えない充実度。梅田や心斎橋辺りから足を伸ばしても、充分に価値があると思います。
どうやらこちらのシェフ、野菜料理が好きなような気がします。アラカルトメニューにもわざわざ野菜料理という項目あったし、スープもメインも付け合わせも野菜類良かったもんなあ。
シェフの説明によるとデザートは「チョコレートのムース」と聞こえたんですが、ムースというかほぼ板チョコみたいな堅さでした。上品で濃厚なチョコレート味と、バニラアイスのコンビネーションに満足感一杯。ちなみにコーヒーは、いれる直前に豆を挽く音が聞こえてました。この段階では僕の後に二人連れの女性客がいたんですが、いつもこうしてコーヒーいれてるんだろか。
お勘定を済ませてお店を出ようとしたら、シェフが出口の所まで来て、きっちり礼をしながら見送ってくれました。お客さんがそんなにいなかったからかもしれませんが、多分この人ならいつもそうして見送ってるのではないか、そう思わせるものをこのシェフに感じました。
ベッセ・ヴォワールという店名は、こちらのワインに関する逸話にちなんでとのこと。シェフが敬意を表すのは果たして何に対してなのか、それはともかく、気さくなビストロでありながら、実は付け合わせやコーヒーに至るまで気持ちがこもっていて、変な表現ですが「この店、只者やない」と思いました。
とてもいい店に出会ったような気がしています。これは通わねば。
{お店データ}
住所:大阪市大正区三軒家西1-4-17 大正シティハイツ1階
電話:06-6553-6916 定休日:不定休
営業時間:11時半〜14時 17時〜25時
※夜のわがままコース2500円は、前菜・野菜料理から2品、メイン、パン、デザート。ワインはリストをざっと数えてみたら60種類くらいありました。パスタ等もあり。
Comments
かめきち2005/06/14 02:04 PM
こんにちは〜
昨日はコメントありがとうございますm(__)m
黒板に書かれたメニューって
なにか、美味しく感じますよね
こんな店、いいですよね
私は牛肉のワイン煮が食べたいです(笑)
ish2005/06/14 06:41 PM
かめきちさん>
ごていねいにどうもで〜す。
黒板メニューは、仕入れ中心でやってる証ですよね。
いいもの安く食べさせてくれそうな雰囲気一杯です。
牛肉のワイン煮、このお店の定番料理みたいですよ。
やっさん2005/06/14 11:27 PM
ここ良いですね!
置いてるワインも多分、良い感じなはず
大正って言うと、沖縄の酒場位しか思い
付きません。
行って見たいな、
ish2005/06/15 12:15 AM
やっさんさん>
僕はワインのことあんまりわからないんですが、詳しい人ならここのリストで楽しめるでしょうね。当然、チーズも各種ありでした。
>大正って言うと、沖縄の酒場位しか思い付きません。
でしょ?けど、この2年ほどですごく変わってきたんですよ。
不動産価格が安いから低価格でやっていけるんでしょうが、この店、ほんとにオススメです。
この手のジャンルなら、今のとこ神戸ならプティポワ、大阪ならココというのが個人的位置づけです。
えて吉2005/06/15 12:57 AM
この店、少し前に大正を通って映画を見に行った時に
私も発見してました。
しかも、おんなじように旗に目が行って。
近くのバーも気になってました。
かつては、このアタリをよく通ってましたが、
最近かなり変わってるようですね。
この記事読んだらすごく行きたくなりました。
ish2005/06/15 01:30 AM
えて吉さん>
あの場所でフランス国旗は、おやっと思わせますよね。
ここ、ほんまにオススメですよ〜。
すぐそばにバーが何軒かありますが、そのうちの一軒に行ったことあります。駄菓子屋で売ってるようなカレーせんべいに、辛目のカレーソースとコンビーフを混ぜたのを塗りつけて食べるというアテがあったのですが、これがジャンクな味でオツでした(^^)
himawari2005/06/15 11:38 AM
ishさんのおっしゃるとおり、まさに大阪のプティポワですね!!野菜の豊富な洋食って大好きです♪
ish2005/06/15 11:51 AM
himawariさん>
プティポワ気に入っていただける方なら、ここも絶対喜んでもらえるはずです。野菜料理のアラカルトもサラダだけではなく各種ありましたよ。
機会見つけて、そのうち夜も行ってみますね。
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