【旧】foodish：”雑”食記

「冷たいうどんがおいしい季節ですねえ」ってつい先日、神戸の凡蔵に行った時に書きましたが、どうもはずみがついたようで、今度は大阪市大正区の名店「きぬや」にこれまた久しぶりに行くこととなりました。


こちらのお店、ちょっとわかりにくい所にあります。といっても、本場讃岐のわかりにくい店に比べたら全然大したこと無いんですがね。上の写真右のガラス部がうどんをうつスペースで、その奥に釜があります。左側に見えるのは持ち帰り窓口、ということは珍しいことにここでは玉売りもやってるんです。写真奥側に10席程度のコの字型カウンターがあって、そこで食べることができるようになっています。

時間にもよりますが、店内・持ち帰りとうどんが売れていくので、どんどんと茹で上げている様子。特にぶっかけ・釜揚げ・ざる・生醤油(この4種だったと思う)に関しては、専用の麺を茹でてくれます。
お店のテントにも書いてあるように、各種お寿司もあり、作り置きがなくなればその場で即作成。いなり・バッテラ・サラダ巻き・キュウリ巻きなど、こちらもそそるものがあります。ただし、残念ながら天ぷら類はありません。

この日注文したのは生醤油(中)450円で、これが1.5玉。1玉の(小)は350円、2玉の(大)で550円。狭いお店だしカウンターのど真ん中席だったのでさすがに写真は遠慮しましたが、大根おろし・レモン・おろし生姜が添えられてくるうどんは、透明感があってピカピカ。やや太めでエッジがたっていて、噛みごたえけっこうあり。この手のうどんを食べる時、僕はあんまりクチャクチャ噛まずに食べてしまうので、あっという間。(大)にしたらお昼ご飯としてはちょうどいいくらいの量なんですが、ここのおいなりさん(一皿4個・160円だったかな？)も捨てがたいので(中)と一緒に食べました。

下町の商店街アーケードをちょっと外れたところというロケーションなので、お客さんはご近所さんがほとんどという感じで、バリバリ庶民的。恐らく店主と思われるちょびひげ、頭手ぬぐい巻きの男性は、動きキビキビ、声も張りがある元気者で、とても気持ちいい方です。
こんなにおいしいうどんをごく日常的に食べに行ったり持ち帰ったりできるこのあたりの人は、ほんとに恵まれてるなあといつも思います。

{お店データ}
住所：大阪市大正区泉尾1-30-22　電話：06-6552-8959
営業時間：11時〜14時半　17時〜20時　定休日：日曜　祭日は昼のみ

P.S.
お店のテントに「泉尾店」と書いてあったので、他のお店もあるのかなあと思って調べてみたら、どうやらここのようです。