【旧】foodish:”雑”食記

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広島一人旅2〜いざかや しん(八丁堀)

Posted ish / 2014.06.26 Thursday / 11:02

2年前にえて吉さんと広島に来た時(それより前に広島に来た時も)、「快食案内サーチ」には大変お世話になりました。その時の「むろか」がすごく良くってまた行きたいんだけど、なんとなく一人では行きにくい気がしたし同じ店もどうかと思ったもので、今回も色々と調べさせてもらいました。目星を付けたのは「あんべぇ」というお店。ところが残念ながら満席で入れず、しゃあないなあほんなら適当にカンで入ってみるかとあちこちうろついて、なんとなくピンと来たのがこちらのお店。

20140623広島しん

小さなビルの前にちょこっとメニューが置いてあり、細い階段を2階に上がっていくと店の入口が現れる「いざかや しん」。店の雰囲気がわからないので入りにくくはあるんですが、階下のメニューを見て大丈夫と判断しました。それに割烹や懐石ではなく「いざかや」だったのも安心要素でした。


20140623広島しん
(エントリ内の写真はクリックで大きくなります)
店内暗めでダウンライトがテーブルを照らし、居酒屋というよりは、ややオサレな和食どころって感じ。客層は若めで僕みたいなオッサンはほとんどおらず。奥に少人数の座敷席があり、厨房2人サービス1人でコンパクトに営業されています。量はわからないけれど値段はお手頃、妙にひねった創作系がないのが僕好みで、品数多く色々楽しませてくれそうです。


20140623広島しん

突き出しは、右上・イカちくわ、左下・鰺南蛮漬け。イカちくわは珍しいけれど、オーソドックスな南蛮漬けがまともにおいしく、器の凝り方が好印象。出だしよければ後は大概いいもんで、よしこれは当たりかなと。


20140623広島しん

メニューにない小イワシの天ぷらを頼んでみたら、オイルサーデンの缶詰サイズのちっちゃいのがやってきました。塩か天つゆ好みで。一匹丸ごとポイポイ口に放り込んで、ビールグビグビ。この器も三本足のテーブルみたいな形で、すごく凝ったものでした。


20140623広島しん

メニューを見た時点で即決だった浅利とキャベツの酒蒸しは、期待通りこの日一番印象的な一品。単純に言えば、よくある浅利の酒蒸しにキャベツを加えただけなんですが、この2つプラス山椒のマッチングが絶妙。ごく薄い塩味だけで、浅利のだしの旨味とキャベツの甘味と山椒の風味が絡み合い、特にキャベツが抜群にうまい。だしは別途おちょこに移して飲む趣向になっており、ビールからチェンジした「天寶一 辛口純米千本錦」をお供にかなり楽しませてもらいました。これって居酒屋ってレベルやないよなあ。


20140623広島しん

次は趣向を変えてエビパン。すり身を塗って焼くか揚げるかしたのが出て来るかと思ったら、ホワイトソース仕立てでした。おっさんには可愛すぎますが、ちょっとお腹が膨らむものが欲しかったので、これはこれでよし。


20140623広島しん

最後はじゃこめしで〆ました。これもどんなのが出て来るかと思ったら、ちりめんじゃこをいかなごの釘煮みたいに炊いたのとごまを加えてありました。お味噌汁もおいしく、きっちり〆ることができて満足感大。
なんの情報もなくカンだけで入ってみた割りには、これは大当たりでしたねえ。いちいち書きませんでしたが、どれも器が凝っていて、料理は凝りすぎることなくシンプルにうまい。旅先でこういう店に出会うと、地元以上に嬉しくなります。気軽に再訪できないのが残念ですけどねえ。


{お店データ}
電話:082-247-6731
住所:広島市中区堀川町5-12 寿広山崎ビル 2F
営業時間:17時〜24時 定休日:日曜

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