東京味巡り4〜「こなから」で東京風?おでんを堪能(お茶の水)
Posted ish / 2008.11.04 Tuesday / 11:13
*讃岐うどんネタをはさんで、またしばらく東京ネタに戻ります。
今回泊まったホテルの最寄り駅はお茶の水。色んなお店がある南側ではなく、神田明神や湯島聖堂がある北側でした。訳あってやや遅めの時間からホテル近辺で食事をすることになっていたので、事前に調べた結果引っかかってきたのが、おでんの「こなから」。
夕方に時間があったので事前にロケハンしてみたら、有名な小川軒の横の細い道を曲がった奥、こんなところに飲食店なんてあるんかいなと思わせるような場所にありました。
改めてお店に伺ったのが夜の8時半ごろ。人気もなくひっそりした通りなのに、ここだけ赤提灯でぼんやり照らされていました。民家風で良さげな雰囲気、逆に言えば知らずに入るのは勇気が要りそう。
ガラリと引き戸を開けると、ほぼ満席のコの字型カウンター席が目に入り、「ご予約ですか?」と尋ねられました。しまった要予約か?!と思ったけれど、結果的には2人だけだったのでそのまま入れました。後で調べたら予約なしではけっこう難しいそうで、どうやら土曜遅めの時間だったのが功を奏したようです。
席についてしばらくするとお通し3品が出てきました。うち1品の小振りな茶碗蒸しはこちらの定番だそうで、このだしをいただいて、あ、これは大丈夫と確信。その他の2品も小品ながらきっちりおいしく、主役に至る前段でかなり飲めてしまいそうな感じ。これはいいお店に当たったなあと嬉しくなってしまいました。
お通しでビール飲みながら、おでん以外のアテを数品選択。これもそれぞれおいしくて他にも気になったのがいくつかあったんだけど、きりがないのでいよいよおでんに移行することにしました。
(左の写真はクリックで大きくなります)
関西のおでんネタと東京のそれとでは色々と違いがあるのはよく知られた話で、その代表格は「ちくわぶ」でしょうね。僕も何度か東京でおでんを食べたことがあるので関西との違いはある程度経験してきたつもりですが、ここのメニューは全く別次元。見てるだけで「これってなんやろ」って代物がゴロゴロ載ってます。それに、食べ物に「さん」って敬称をつけるのは関西ではよく見かけるんですが(お豆さんとかおいなりさんとか)、東京でここまで連発してるのは希だと思います。こなから独自のネタにさん付けが多いってことは、店主は関西の方だったりして。
何度か注文したおでんの内の一皿、大根から時計回りにあんこ玉さん・京がんも(だったと思う)・玉子・かぼ丸さん。醤油を使わず塩味のみのだしは、くどさがなくて上品・上質。こりゃあ日本酒必須ですなあ。個性的なネタはだいたい何が使われているかわかるネーミングで、それぞれ工夫がされていて楽しくっておいしい。あんこ玉は小豆が使われていてほのかに甘味があり、意外にだしに合います。
どれもおいしいのでどんどん食べたくなりますが、この手のおでん屋さんは一品当たりの値段は安く感じても、カサは低めだからそれなりの値段になってしまうので要注意。
名物・カキのおでんは椀もの仕立てで出てきます。かなり大きめの4粒ほどをおでんだしでさっと煮立ており、カキはだしで旨味が増し、だしもカキで旨味が増す、一挙両得の一品。カキの旨味が溶け込んで白濁しただし、これだけでかなりお酒が進むこと間違いなし!一品で1100円でしたが、納得できる内容でした。
食後のデザートに選んだのは、抹茶のクリームブリュレ。抹茶アイス状の土台の上に砂糖を乗せ、目の前でバーナーを使って焦げ目をつける演出がお上手。僕等が食べ始めた後、回りから追加注文が連発されてました。
居酒屋チックなおでん屋ではないのでそれなりの値段になってしまうのがちと辛いところですが(←食べ過ぎ)、充分納得できる内容でした。曜日のせいか意外にも年齢層は20〜40歳代のお客が多く、民芸チックなお店のしつらいや必要充分なサービスでゆっくりくつろげる雰囲気がとても良かったです。支店もあるそうですが、どうせなら、風情があって穴場っぽい雰囲気ムンムンの本店に行きたいところ。うちの近所にもこういう店があったらいいのになあ。
{お店データ}(本店)
住所:東京都文京区湯島1-9-6 電話:03-3816-0997
営業時間:18時〜22時半 定休日:日・祝
今回泊まったホテルの最寄り駅はお茶の水。色んなお店がある南側ではなく、神田明神や湯島聖堂がある北側でした。訳あってやや遅めの時間からホテル近辺で食事をすることになっていたので、事前に調べた結果引っかかってきたのが、おでんの「こなから」。
(こなからは)「小半ら」と書き、四分の一を意味する。特に、米や酒で一升の四分の一、すなわち二合五勺をいう。また少量の意にも用いる。江戸っ子や粋でいなせな人たちは「こなからで丁度よい」などと使っていた。〜こなからHPより
夕方に時間があったので事前にロケハンしてみたら、有名な小川軒の横の細い道を曲がった奥、こんなところに飲食店なんてあるんかいなと思わせるような場所にありました。
改めてお店に伺ったのが夜の8時半ごろ。人気もなくひっそりした通りなのに、ここだけ赤提灯でぼんやり照らされていました。民家風で良さげな雰囲気、逆に言えば知らずに入るのは勇気が要りそう。
ガラリと引き戸を開けると、ほぼ満席のコの字型カウンター席が目に入り、「ご予約ですか?」と尋ねられました。しまった要予約か?!と思ったけれど、結果的には2人だけだったのでそのまま入れました。後で調べたら予約なしではけっこう難しいそうで、どうやら土曜遅めの時間だったのが功を奏したようです。
席についてしばらくするとお通し3品が出てきました。うち1品の小振りな茶碗蒸しはこちらの定番だそうで、このだしをいただいて、あ、これは大丈夫と確信。その他の2品も小品ながらきっちりおいしく、主役に至る前段でかなり飲めてしまいそうな感じ。これはいいお店に当たったなあと嬉しくなってしまいました。
お通しでビール飲みながら、おでん以外のアテを数品選択。これもそれぞれおいしくて他にも気になったのがいくつかあったんだけど、きりがないのでいよいよおでんに移行することにしました。
(左の写真はクリックで大きくなります)
関西のおでんネタと東京のそれとでは色々と違いがあるのはよく知られた話で、その代表格は「ちくわぶ」でしょうね。僕も何度か東京でおでんを食べたことがあるので関西との違いはある程度経験してきたつもりですが、ここのメニューは全く別次元。見てるだけで「これってなんやろ」って代物がゴロゴロ載ってます。それに、食べ物に「さん」って敬称をつけるのは関西ではよく見かけるんですが(お豆さんとかおいなりさんとか)、東京でここまで連発してるのは希だと思います。こなから独自のネタにさん付けが多いってことは、店主は関西の方だったりして。
何度か注文したおでんの内の一皿、大根から時計回りにあんこ玉さん・京がんも(だったと思う)・玉子・かぼ丸さん。醤油を使わず塩味のみのだしは、くどさがなくて上品・上質。こりゃあ日本酒必須ですなあ。個性的なネタはだいたい何が使われているかわかるネーミングで、それぞれ工夫がされていて楽しくっておいしい。あんこ玉は小豆が使われていてほのかに甘味があり、意外にだしに合います。
どれもおいしいのでどんどん食べたくなりますが、この手のおでん屋さんは一品当たりの値段は安く感じても、カサは低めだからそれなりの値段になってしまうので要注意。
名物・カキのおでんは椀もの仕立てで出てきます。かなり大きめの4粒ほどをおでんだしでさっと煮立ており、カキはだしで旨味が増し、だしもカキで旨味が増す、一挙両得の一品。カキの旨味が溶け込んで白濁しただし、これだけでかなりお酒が進むこと間違いなし!一品で1100円でしたが、納得できる内容でした。
食後のデザートに選んだのは、抹茶のクリームブリュレ。抹茶アイス状の土台の上に砂糖を乗せ、目の前でバーナーを使って焦げ目をつける演出がお上手。僕等が食べ始めた後、回りから追加注文が連発されてました。
居酒屋チックなおでん屋ではないのでそれなりの値段になってしまうのがちと辛いところですが(←食べ過ぎ)、充分納得できる内容でした。曜日のせいか意外にも年齢層は20〜40歳代のお客が多く、民芸チックなお店のしつらいや必要充分なサービスでゆっくりくつろげる雰囲気がとても良かったです。支店もあるそうですが、どうせなら、風情があって穴場っぽい雰囲気ムンムンの本店に行きたいところ。うちの近所にもこういう店があったらいいのになあ。
{お店データ}(本店)
住所:東京都文京区湯島1-9-6 電話:03-3816-0997
営業時間:18時〜22時半 定休日:日・祝
Comments
もっくん2008/11/05 01:44 AM
う〜ん、これは素晴らしいですね!
次回上京時、必ず訪問させていただきます!
貴重な情報をありがとうございます!!
ish2008/11/05 11:32 AM
もっくんさん>
文中にありますように、予約して行ったほうが無難です。ここだけでおなかいっぱいになろうとすると危険かもしれません。
ちなみに、JR御茶ノ水駅の聖橋口を出て西側すぐに、良さげな立ち食い寿司がありましたよ。
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