【旧】foodish：”雑”食記

＊このエントリは「食後は冷たいデザート〜「東・京・大・神」その2」の続きです。

冷たいデザートの後、数十年ぶりに銀閣寺を拝観しました。大したことないと言われてもやっぱり暑く、少し一休みしたい気分。それもできれば畳の上で足を伸ばしてゆっくりできれば…との希望に、ふと思いついたのが今宮神社のあぶり餅。どっちかといえば冬が似合いそうな食べ物だけど、夏休みの日曜でも今なら混み合ってないかとの読みもあり、京都の東の端から西の端近くまで横断することにしました。

今宮神社の門前には、ほぼ同じ商品(といっては失礼ですが)・あぶり餅を商う店が道をはさんで二軒あります。写真左側(北側)が「一和」、右側(南側)が「かざりや」。お店の前を歩いていると両サイドから熱心な声がかかるので、どちらに入ろうか迷ってしまうことでも有名です。

僕は学生時代から何度も来ていますが、どちらに入ろうかと迷うのが面倒なので、いつの頃からか南側のかざりやさんに行くことに決めてしまいました。かといって、一和さんが好きでないとかいうのでは全然ないんですよ。今回は久しぶりだったのでどっちがどっちの店名だったか忘れてしまっていたところ、たまたま停めた駐車場がかざりやさんのスペースだったので、結局いつも通りになりました。

お店の奥には座敷があるので、靴を脱いでゆっくり食べることができます。平日の昼間など、混み合ってない時間帯にぼんやりと過ごすのはかなり贅沢な一時です。
竹串には親指の先大の餅がくっついており、これにきなこをまぶして炭で焼いた後、白味噌ベースのタレをからませてあります。味噌の風味や甘味がくどくなく、本来甘いものがあまり好きでないえて吉さんにも好評。適度なコゲの苦みがいいアクセントになっているせいもあるんでしょうか。
このあぶり餅にはなんといっても日本茶が一番合います。お茶をお代わりして一休み、庭を眺めながら蚊取り線香の香りが混じった扇風機の風にあたるのも、これまた京都の夏って感じです。


{お店データ}
住所：京都市北区紫野今宮町96　今宮神社東門南側
電話： 075-491-9402　営業時間：10時〜17時半
定休日：水曜（水曜が1・15日の場合は、翌木曜が休み）