巨匠の誘惑
Posted ish / 2006.01.19 Thursday / 12:13
食通としても知られる作家・開高健さんの作品が好きで、かつてよく読んでいました。形容詞を連発する独特の表現は、なんとかして正確に物事を描写しようと苦しんだ挙句の産物とも言われています。
本当に好きな方には叱られるかもしれませんが、僕が好んで読んだのは小説よりもむしろエッセイやルポ。そのキーワードは、文学・釣り・酒・戦争・旅・ジョークなどなど幅広く底深く多岐に及んでおり、中でも僕が最も惹かれたのはもちろん「食」。
開高さんが日本全国はおろか世界中で食いまくった食べ物の数々に、その文章に、今も憧れ続けているのです。
食にまつわる描写で印象的なものは数々あれど、そのうちの一つは、福井県の料理旅館で丼山盛りに何バイものカニの身をほじくりだし、それをアングリ口の中に頬張るというもの。写真など一切なく文章だけでしたが、それ故いっそう想像力を掻き立てられ、読んでてたまらなくなったものです。後にその旅館が越前温泉の「こばせ」というところであることを知り、一生に一度でいいからそこでカニをアングリやってみたいと思いながらも、いまだにその夢はかなっていません。
いつもながらダラダラした文章で申し訳ありません。本題はここからです。
本当に好きな方には叱られるかもしれませんが、僕が好んで読んだのは小説よりもむしろエッセイやルポ。そのキーワードは、文学・釣り・酒・戦争・旅・ジョークなどなど幅広く底深く多岐に及んでおり、中でも僕が最も惹かれたのはもちろん「食」。
開高さんが日本全国はおろか世界中で食いまくった食べ物の数々に、その文章に、今も憧れ続けているのです。
食にまつわる描写で印象的なものは数々あれど、そのうちの一つは、福井県の料理旅館で丼山盛りに何バイものカニの身をほじくりだし、それをアングリ口の中に頬張るというもの。写真など一切なく文章だけでしたが、それ故いっそう想像力を掻き立てられ、読んでてたまらなくなったものです。後にその旅館が越前温泉の「こばせ」というところであることを知り、一生に一度でいいからそこでカニをアングリやってみたいと思いながらも、いまだにその夢はかなっていません。
いつもながらダラダラした文章で申し訳ありません。本題はここからです。
先日、定期的に通っている歯医者さんの待合室で時間待ちのためぱらぱらと週刊誌をめくっておりました。たまたま手に取ったその号の巻頭特集はカニ。(言っときますが本当にたまたまですよ!)全国各地のカニ名所が紹介されており、ここしばらく本格的に食べてない僕にとってはヨダレダラダラもの。いいなあ、食べたいなあと読み進むうちに目に飛び込んできたのが、見開き2ページいっぱいにドッカーン!と写っている、カニを使った丼モノ。そう、これこそ開高さんがひいきにしていた「こばせ」の、通称「開高丼」だったのです。
その丼のことは以前から知っていたものの、写真で見るのは初めて。約7ハイ分のズワイガニのメス・通称セコガニの、身、内子・外子と呼ばれる卵、ミソがちりばめられたド迫力がリアルに伝わってくるその写真の素晴らしいこと・罪なこと!
それでなくとも久しくちゃんとしたカニ食ってないのに、こんな写真見たないわい!!
ましてや開高さんがアングリやった「こばせ」のなんか!
いやホンマに素晴らしい料理と写真でした…(タメイキ)
その写真をこちらでお見せできないのが残念でなりません。代りにといってはナニですが、朝日放送・歴史街道HPさんから拝借してきた写真がこちらです。
三人前は軽くあるとも言われるこちらの開高丼、一人前一万円。五千円のハーフサイズもあるそうです。
毎日新聞のこちらの記事によると、
しかしあのグルマン開高センセーのこと、充分あり得る話です。
調べてみたらその週刊誌は、「週刊朝日2006年1月6-13日新春合併号」。昨年末に発売されているので店頭ではもうムリ。どこかで左の高橋尚子さんの表紙を見かけたら、手にとって写真を見て下さい。
是非一緒に「開高丼の悪夢」でうなされましょう!(爆)
いつか絶対に食べるぞっ!!
{お店データ}(こばせ)
住所:福井県丹生郡越前町梅浦 電話:0778-37-0018
※開高丼は11月上旬から1月末まで注文可・要予約。
12月31日〜1月3日は休館日。
その丼のことは以前から知っていたものの、写真で見るのは初めて。約7ハイ分のズワイガニのメス・通称セコガニの、身、内子・外子と呼ばれる卵、ミソがちりばめられたド迫力がリアルに伝わってくるその写真の素晴らしいこと・罪なこと!
それでなくとも久しくちゃんとしたカニ食ってないのに、こんな写真見たないわい!!
ましてや開高さんがアングリやった「こばせ」のなんか!
いやホンマに素晴らしい料理と写真でした…(タメイキ)
その写真をこちらでお見せできないのが残念でなりません。代りにといってはナニですが、朝日放送・歴史街道HPさんから拝借してきた写真がこちらです。
三人前は軽くあるとも言われるこちらの開高丼、一人前一万円。五千円のハーフサイズもあるそうです。
毎日新聞のこちらの記事によると、
開高さんが通い詰めた福井県越前町の老舗旅館「こばせ」の主人、長谷政志さんは懐かしそうに語る。「1965年でしたか。ベトナム戦争から命からがら帰国した開高先生がこちらに来られました。先生はセイコガニを『海の宝石箱』と呼んでおられましたので、私、『今夜は手元が狂って宝石箱をひっくり返してしまいました』と差し上げたのが今の『開高丼』です」なんと25杯!ホンマかいな。
炊きたての白いご飯にセイコガニのみそや卵をたっぷりのせて、しょうゆをかけて食べる。長谷さんが開高さんに差し出した丼には、なんと25杯分のカニを使ったという。
しかしあのグルマン開高センセーのこと、充分あり得る話です。
調べてみたらその週刊誌は、「週刊朝日2006年1月6-13日新春合併号」。昨年末に発売されているので店頭ではもうムリ。どこかで左の高橋尚子さんの表紙を見かけたら、手にとって写真を見て下さい。
是非一緒に「開高丼の悪夢」でうなされましょう!(爆)
いつか絶対に食べるぞっ!!
{お店データ}(こばせ)
住所:福井県丹生郡越前町梅浦 電話:0778-37-0018
※開高丼は11月上旬から1月末まで注文可・要予約。
12月31日〜1月3日は休館日。
Comments
えて吉2006/01/20 08:55 AM
年末にカニ旅行にフラれた私にはこの記事だけでも
かなり殺生ですよ〜。
それにしてもハーフで5千円とはスゴイ。
こんな贅沢なんでなくてもええんでフツーに
旨い蟹が食べたいモノです。(^^;
ish2006/01/20 10:23 AM
えて吉さんにはこの写真をどこかでコピーして送りつけようかと思ったんですがね(爆) それ見たら、悶え苦しむの間違いなしなはずなんで。
>フツーに旨い蟹が食べたいモノです
僕も今シーズンはまだ本格的にカニ食べてないんです。
なのでこの写真見て余計に反応したわけで、苦しみを皆さんに分かち合ってもらおうということもあってのエントリです(笑)
フツーに旨いの食べるには、どの位予算かけたらいいかなあ。
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