【旧】foodish:”雑”食記

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駅弁たる駅弁〜あなごめし(宮島)

Posted ish / 2004.04.18 Sunday / 08:45

時間はあるけど金がない学生時代の旅行は、列車、それも特急やいまやほとんど見かけない急行を使ったもんでした。今みたいにネットで格安航空券が検索できる時代でもなく、長距離はもっぱら周遊券利用。遠くへ行けば行く程、車中で過ごす時間が増え、景色を見るか、読書、睡眠、連れと一緒ならおしゃべり。
でも、なんといっても一番楽しみなのは、もちろん駅弁!
事前に時刻表を調べておき、ご飯時に停車するどの駅のどの駅弁を狙うか計画するのはほんとに楽しいもんです。

時代が移り、旅行の移動手段が飛行機や車にシフトするに連れ、駅弁はこうした食べ方よりも、むしろデパートなどの駅弁大会で入手する機会の方が多くなってきました。駅弁ならぬ「空弁」(空港のお弁当)なんかも話題になっているようですね。

でもなあ、やっぱり駅弁は旅先で食べたい。もちろんおみやげ用という選択肢もアリだけど、目の前の弁当+回りの景色や雰囲気やら地元の方言やらをミックスして味わいたい。
そう思う僕にとって最も駅弁たる駅弁が、広島県・宮島口駅の「あなごめし」です。
今さら僕がどうこう書くことがないくらい駅弁ファンの評価も高いこのあなごめしは、駅弁大会に出ることはおろか、通信販売も不可。宮島口駅前の「うえの」さんが明治30年から販売されているという由緒ある代物で、駅以外に、お店で買う・食べるも可能。
どちらにせよ、宮島まで行って食べるしか手はないのです!

HPをご覧いただければおわかりのとおり、見た目は至ってシンプル。アナゴを使って炊いたご飯の上に、ボリュームたっぷりの焼きアナゴがのっかって、おつけものが添えられているだけ。だけどうまいねんなあ、これが。
僕はもともと焼きアナゴ好き。そういう欲目を差し引いても、この焼きアナゴは超おいしい。ほどよい味付けと焼いた香り、噛みしめるとじわっと出てくる旨味…もうたまりません!
特筆すべきはご飯のおいしさ。しつこくない程度の味付けと絶妙の炊き加減で、冷めてもおいしい。弁当にとって冷めてもおいしいというのは当たり前のことといえども、お店で食べるあったかい丼と比較しても、ハンディを感じないどころか別のおいしさを感じるくらいです。駅弁の概念をはるかに超えた、「立派な料理」と言い切ってしまいましょう。(嗚呼、食べたい…)

是非皆さんもHPを見て、ヨダレだらだらさせて下さいまし。(^u^)
昔の包み紙なんかもアップされていて、デザイン見るだけでも楽しいですよ。

僕が食べた直近は8年程前。長いこと食べてないなあ。その時は朝神戸を出発して広島でお好み焼きを食べ、うえのさんでアナゴ弁当を買い、関門大橋を見ながらパーキングで食べ、夜は小倉で宴会だったなあ。(アホちゃうか)
焼きたてのチーズもみじもおいしいし、ちょっくら宮島まで行ってみますか。

Comments

ukiha2004/04/19 02:21 PM

いいなぁ、食べたいなぁ。

ish2004/04/19 06:21 PM

ukihaさん、ようこそ!
このお弁当、本当にいいっすよ。
広島の人がうらやましい〜

kamonegi2004/04/20 12:17 AM

「うえの」さんのサイト、
老舗の風格も備えつつ、きちんとプロモートされてる感じですねぇ。
こ〜ゆ〜お店のお仕事(謎)って、難しいけどオモシロいでしょうねぇ。

ish2004/04/20 12:59 AM

kamonegiさん>
先代からの事業を引き継ぐのは、難しくもありおもしろくもありなんでしょうなあ。
ちなみにうえのさんところは旅館も経営されています。
ここもけっこうこだわってますよ。

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